造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ヘビイチゴとは
植物名 ヘビイチゴ
学 名 Potentilla hebiichigo
和 名 蛇苺
英 名 False strawberry
科 名 バラ科
属 名 キジムシロ属
ヘビイチゴの特徴
ヘビイチゴは草丈5cm〜10cm程になるバラ科の多年草です。日本では4月〜6月頃に開花します。
ヘビイチゴの花は、葉と対生する位置に花柄を出して単生し、径1cm〜1.5cm程の黄色い5弁花で、花弁の先端が凹みます。萼と副萼が5個あり、雄しべは20個、葯は黄色で、雌しべは多数あります。
ヘビイチゴの葉は互生する3出複葉で。小葉は黄緑色で、両面にまばらに毛が生え、ときに切れ込みが入り、縁には重鋸歯があります。
ヘビイチゴは花後に花床が肥大し、径1cm～1.2cm程の赤い球形となり、海綿状で柔らかく、表面には細毛がまばらに生え、この表面には1mm程の痩果が付きます。痩果の表面にはこぶ状の突起があります。
ヘビイチゴの名前
ヘビイチゴという名前は、実が食用にならずヘビが食べる「イチゴ（苺）」という説や、ヘビがいそうな所に生育するという説などがありますが、実際にヘビは食べません。
また、本種には毒があることから「ドクイチゴ」と呼ばれることもありますが、これは誤りで、ヘビイチゴに毒成分はありません。そのため、食べることはできますが、ボソボソとしたスポンジのような食感で美味しくはありません。
ヘビイチゴの近縁種
ヘビイチゴにはいろいろな品種や近縁種があります。白い果実を付ける「シロミノヘビイチゴ」や、葉の色が濃く、果実に光沢がある「ヤブヘビイチゴ」、葉が5小葉からなり、果実を作らない「オヘビイチゴ」、全体的に小さく果実を作らない「ヒメヤブイチゴ」、白い花を咲かせる「ノウゴウイチゴ」などがあります。
ヘビイチゴの詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
| 性質 | 多年草 |
| 開花時期 | 4月〜6月 |
| 花色 | 黄色 |
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | やや弱い |
| 耐陰性 | 普通 |
ヘビイチゴの詳しい育て方
ヘビイチゴは東アジアの原産で、国内では北海道、本州、四国、九州、沖縄県に分布しています。日当たりの良い草原や道端などで普通に見られます。
ヘビイチゴの苗植え
苗植えの適期は3月〜4月頃です。日当たりの良い場所を好みますが、夏の暑さに弱いため、夏は明るい日陰に移動させましょう。用土は花と野菜の培養土を使って植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。また、鉢植えの場合は、土が劣化するため2年に1回は植え替えをしましょう。
ヘビイチゴの水やり・肥料
ヘビイチゴは乾燥に弱く、水を好みます。庭植えの場合は根付いてからは降雨で問題ありませんが、土が乾燥するようなら水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。
ヘビイチゴは肥料を与えなくても育ちます。
ヘビイチゴの害虫や病気
害虫はナメクジが発生することがあります。食害されると株が弱ったり、観賞価値が下がってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
ヘビイチゴは病気の心配は特にありません。
ヘビイチゴの誕生花・花言葉
ヘビイチゴは「7月13日」の誕生花です。
ヘビイチゴの花言葉は「可憐」「小悪魔のような魅力」です。
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ヘビイチゴのまとめ
ヘビイチゴは普通に道端で見かけることができ、春から初夏にかけて黄色い花が咲きます。その後、イチゴのような果実ができますが美味しくはありません。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ヘビイチゴを育ててみてはいかがでしょう！