造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ヒメイチゲとは
植物名 ヒメイチゲ
学 名 Anemone debilis
和 名 姫一華
英 名 Anemone debilis
科 名 キンポウゲ科
属 名 イチリンソウ属
ヒメイチゲの特徴
ヒメイチゲは草丈5cm〜15cm程になるキンポウゲ科の多年草です。日本では5月〜7月頃に開花します。
ヒメイチゲの根茎は横に這って広がり、ところどころ紡錘状に膨らみます。
ヒメイチゲの花は茎先に単生し、花は径1cm程の白色で上向きに付きます。花弁のように見える萼片が5枚あり、花弁はなく、雄しべと雌しべが多数あり、葯も白色になります。
ヒメイチゲの葉は根出葉と茎葉があり、根出葉は1回3出複葉で、茎葉は3全裂して、裂片は披針形になり、縁には鋸歯(きょし)があります。
ヒメイチゲの果実は痩果で、球状の集合果となり、細い毛が密に生えます。
ヒメイチゲの名前
ヒメイチゲという名前は、小さな姿に花を一輪だけ咲かせることから名付けられました。近縁種である「イチリンソウ(一輪草)」も同じ意味で、姿も似ています。また、本種より葉が細くなる「ホソバヒメイチゲ」という品種もあります。
ヒメイチゲの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
性質 | 多年草 |
開花時期 | 5月〜7月 |
花色 | 白色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 弱い |
耐陰性 | 普通 |
ヒメイチゲの詳しい育て方
ヒメイチゲは東アジアの原産で、国内では北海道、近畿地方以北の本州に分布しています。主に亜高山の針葉樹林の林床や林縁、草地などに自生しています。
ヒメイチゲの植え付け
苗の植え付けは休眠期に入った10月〜11月頃が適期です。夏の時期など暑さと乾燥に弱いため、涼しい半日陰などで管理しましょう。用土は、鹿沼土を使って植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
ヒメイチゲの水やり・肥料
生育期は、土が乾燥したら水やりをしましょう。休眠期で地上部が枯れたら、水やりを控えめにして、冬の時期は、土が乾燥して2〜3日経ってから水やりをしましょう。
肥料は、芽が動き始める3月頃に、緩効性化成肥料を置き肥しましょう。
ヒメイチゲの害虫や病気
害虫はアブラムシ、ナメクジが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
病気は炭そ病、灰色かび病、白絹病があります。梅雨時期など、株が蒸れると病気になりやすく、花弁に褐色の小さなシミ状の斑点ができたり、茎や葉にカビが発生します。病気の部分は取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
ヒメイチゲの花言葉
ヒメイチゲの花言葉は「純愛」「繊細」「あなたを守りたい」などがあります。
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ヒメイチゲのまとめ
ヒメイチゲは小さく繊細な植物ですが、高山の過酷な環境下で、あまり群生せずに自生している高山植物です。初夏には白くて小さな可愛い花を咲かせてくれます。
慣れてしまえば育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ヒメイチゲを育ててみてはいかがでしょう!