造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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セツブンソウとは
植物名 セツブンソウ
学 名 Eranthis pinnatifida
和 名 節分草
英 名 Eranthis pinnatifida
科 名 キンポウゲ科
属 名 セツブンソウ属
セツブンソウの特徴
セツブンソウは草丈10cm〜20cm程になるキンポウゲ科の多年草です。日本では2月〜4月頃に開花します。
セツブンソウは地下に、径1cm〜1.5cm程の暗褐色をした球状の塊茎があり、下からひげ根を出します。
セツブンソウの花は茎の先に、経2cm〜3cm程の白い花を単生させます。長さ1cm〜2cm程の先端が尖った広楕円形の花弁のように見える萼片が5個あります。花弁は小さく、5〜10個程あり、先端は2裂して、黄色の蜜腺になります。雄しべは多数あり、葯は淡紫色になります。
セツブンソウの葉は、2個の茎葉が無柄で輪生します。茎葉は長さ2cm〜3cm程で、深く羽状に切れ込み、裂片は広線形となります。根出葉は単生して、葉柄があり、五角状円形で長さ、幅ともに1cm〜5cm程になり、3全裂して、さらに羽状に欠刻します。
セツブンソウの果実は袋果で、種子は径2mm程になり、褐色で表面は滑らかです。
セツブンソウの名前
セツブンソウという名前は、早春に芽を出して、節分の頃に花を咲かせることから名付けられました。ただし、実際の開花は節分より遅い時期です。また、近縁種にヨーロッパ原産で黄色い花を咲かせる「キバナセツブンソウ（黄花節分草）」があります。
セツブンソウの詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
| 性質 | 多年草 |
| 開花時期 | 2月〜4月 |
| 花色 | 白色 |
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 普通 |
| 耐暑性 | 普通 |
| 耐陰性 | 強い |
セツブンソウの詳しい育て方
セツブンソウは日本原産の固有種で、関東地方以西の本州に分布しています。落葉樹林の林床や山すその半影地などに自生し、石灰岩地を好む傾向があります。また、可憐な花は人気が高く、現在では乱獲や自生地の環境破壊によって希少植物になっています。
セツブンソウの植え付け
植え付けは、茎が弱く折れやすいため、地上部が枯れている（休眠している）夏の8月〜9月頃が適期です。植えっぱなしだと弱ってしまうため、定期的に掘り起こして新しい土に植え替えてあげましょう。庭植えの場合は3年に1回、鉢植えの場合は2年に1回程度植え替えをしましょう。
セツブンソウは、落葉樹林下に多く見られる「春植物」なので、庭植えの場合は落葉樹の下などが好ましいです。鉢植えの場合は、2月〜3月頃は日当たりの良い場所で管理し、開花が終わったら半日陰で管理しましょう。地上部が枯れたら、明るい日陰の涼しい場所へ移動させましょう。
セツブンソウは石灰岩地を好んで生えますが、特に石灰にこだわる必要はありません。用土は、赤玉土と鹿沼土を混ぜたものを使って植え付けましょう。庭植えの場合は、株間5cm程あけて、鉢植えの場合は、6号鉢に1球を目安に植え付けましょう。球根には上下があり、尖った方が上を向くように、深さは5cm程に植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。
セツブンソウの水やり・肥料
庭植えの場合は、降雨だけで問題ありませんが、乾燥が続くようでしたら水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら水やりをしましょう。過湿になると弱ってしまったり、病気の原因になります。また、地上部が枯れる休眠期は水やりは控えめに、土が乾いたら夕方以降に水やりをしましょう。
肥料は、早春から地上部がある2月〜5月頃に2週間に1回、液体肥料を与えましょう。地上で活動している期間が短いため、この時にしっかりと肥料をやって球根を太らせるのが、毎年咲かせるポイントです。
セツブンソウの害虫や病気
害虫はアブラムシ、ヨトウムシ、ナメクジなどが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がったり、株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
病気は軟腐病、炭そ病などがあります。病気は過湿や、連作していると発生しやすくなります。病気に感染すると、芽が出た時に黒く変色していてヨジれたり、地上部が腐ってしまいます。感染したら治療はできないため、掘り上げて処分しましょう。
セツブンソウの誕生花・花言葉
セツブンソウは「1月23日」「2月3日」の誕生花です。
セツブンソウの花言葉は「気品」「光輝」「微笑み」「人間嫌い」などがあります。
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セツブンソウのまとめ
セツブンソウは、節分の頃から春にかけて花を咲かせ、夏には地上部が枯れて休眠する「春植物」です。花は可憐で観賞用としても人気があります。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非セツブンソウを育ててみてはいかがでしょう！