造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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シマオオタニワタリとは
植物名 シマオオタニワタリ
学 名 Asplenium nidus
和 名 島大谷渡
別 名 アスプレニウム・ニダス
英 名 Bird's-nest fern
科 名 チャセンシダ科
属 名 チャセンシダ属
シマオオタニワタリの特徴
シマオオタニワタリは樹高2m程になるチャセンシダ科の常緑性のシダ植物です。温暖な地域では街路樹や岩などに着生している着生植物です。
シマオオタニワタリの葉は、単葉で長さ1m以上になり、幅15cm〜30cm程になる葉先の尖った披針形です。形は昆布のように縁が波打っていて鮮やかな緑色をしています。
葉柄は長さ2cm〜5cm程で基部は長さ2cm、幅3cm程の鱗片が多数付きます。鱗片は褐色の披針形で、縁は波打っていて、毛状突起があります。
胞子嚢群は葉の裏の側脈に沿って線状に並び、主脈から葉の縁までの幅の半分以下になります。
シマオオタニワタリとオオタニワタリ
シマオオタニワタリの近縁種で、よく似ている植物に「オオタニワタリ」があります。どちらもよく似ていて、混同されますが、見分け方があります。
見分け方は、葉裏に付いている胞子(胞子嚢)を見ると、シマオオタニワタリは葉幅の半分程までしか胞子が付きませんが、オオタニワタリは葉の縁近くまで胞子が付きます。この胞子の付き方を見ることで見分けることが出来ます。
シマオオタニワタリの詳細情報
園芸分類 | 庭木・観葉植物 |
性質 | シダ植物 |
開花時期 | 花は咲きません |
花色 | 無し |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
シマオオタニワタリの詳しい育て方
シマオオタニワタリは日本や台湾の原産で、日本では沖縄県や奄美諸島などに分布していて、主に樹木や岩に着生します。また、園芸目的に採取されているため、個体数が減少し、各地で絶滅危惧に指定されています。
シマオオタニワタリの置き場所
直射日光に当たると葉焼けを起こしてしまうので、屋外で管理する時は半日陰に置くか、遮光ネットなどで遮光しましょう。屋内で管理する場合は日光の当たる窓際などで管理しますが、レースのカーテン越しに日光を当てるようにしましょう。
また、10℃以下にならないように管理し、エアコンの風が直接当たらないような場所に置きましょう。
シマオオタニワタリの苗植え
苗植えの適期は5月〜9月頃です。苗よりも一回り大きい鉢を用意し、用土は観葉植物用の培養土を使うか、水苔やバークチップを使いましょう。鉢から株を取り出したら、古い土を一回り落として、新しい用土に植え付けて水やりをしましょう。
シマオオタニワタリの水やり・肥料
シマオオタニワタリは、春〜秋頃の生育期は水を必要としますので、土が乾燥したらたっぷりと水やりをして、霧吹きで葉水も与えましょう。冬の時期は休眠期になりますので、水やりを控え、土が乾燥してから2〜3日程経ってから水やりをしましょう。
肥料は基本的に与えなくても育ちますが、与えた方がよく成長するので、春〜秋頃の生育期に薄めた液体肥料を2週間に1回程度与えましょう。
シマオオタニワタリの害虫や病気
害虫は、ハダニ、アブラムシ、カイガラムシ、ナメクジなどが発生することがあります。食害されると景観が悪くなり、株が弱ってしまうので、見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。
シマオオタニワタリは病気の心配は特にありません。
シマオオタニワタリの剪定
基本的に剪定の必要ありませんが、古くなって枯れてきた葉は切り取りましょう。風通しを良くすることで、カビなどの発生を予防することができます。
シマオオタニワタリの植え替え
鉢植えの場合は、2〜3年程で根詰まりを起こしてしまうので、植替えが必要です。大きく育てる場合は、一回り大きな鉢を用意して、新しい土に植え替えをしましょう。
また、大きくしたくない場合は、鉢から株を抜いて、伸びた根を切り取り、同じ鉢に植え直してあげるとコンパクトな状態を保てます。この際も、土は劣化しているので、新しい土を使って植え付けましょう。
シマオオタニワタリの誕生花・花言葉
オオタニワタリは「11月4日」の誕生花です。
オオタニワタリの花言葉は「真実の慰み」「雄々しい」「あなたは私の喜び」です。
シマオオタニワタリのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが!
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
- 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
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シマオオタニワタリのまとめ
シマオオタニワタリはアスプレニウムの定番種で、大きくなるシダ植物です。葉が特徴的な観葉植物として人気があります。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非シマオオタニワタリを育ててみてはいかがでしょう!