造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。

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トウワタとは
植物名 トウワタ
学 名 Asclepias curassavica
和 名 唐綿
別 名 アスクレピアス
英 名 Bloodflower/ Tropical milkweed
科 名 キョウチクトウ科
属 名 トウワタ属
トウワタの特徴
トウワタは草丈50cm〜100cm程になるキョウチクトウ科の多年草です。日本では4月〜9月頃に開花します。
トウワタの葉は対生し、長さ6cm~12cm程の先端が尖った披針形~長楕円状披針形で、無毛又は葉裏の脈に微軟毛があり、基部は葉柄に沿着しています。
トウワタの花は、茎頂に散形花序を出して10〜20個の花を付けます。花は橙紅色で、花冠は5裂して反り返ります。
トウワタの果実は袋果で、長さ5cm〜10cm程の紡錘形になり、熟すと裂開します。中には長さ6mm〜10mm程の卵形の種子があり、種子毛は長さ1cm〜4cm程あります。
トウワタの名前
トウワタという名前は、種子の冠毛に由来して名付けられました。本種とよく似た近縁種に、北アメリカ原産で、寒さに強く、茎に毛が多い「ヤナギトウワタ」があります。本種もヤナギトウワタも園芸では「アスクレピアス」という名前で流通し、混同されています。
また、日本では近縁種の「フウセントウワタ(風船唐綿)」が観賞用として栽培されています。こちらは、風船のような丸い果実を実らせます。
トウワタの詳細情報
園芸分類 | 草花・切り花 |
性質 | 多年草 |
開花時期 | 4月〜9月 |
花色 | 橙紅色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
トウワタの詳しい育て方
トウワタは南アメリカの原産で、日本へは1842年(天保13年)頃に渡来したと言われています。美しい花を鑑賞するために鉢物や切り花としても栽培されています。本来は多年草ですが、日本では寒さに弱いため一年草として扱われています。
トウワタの植え付け
苗の植え付けは、4月〜6月頃が適期です。日当たりの良い場所が好みです。冬は寒さで枯れてしまいますが、防寒のために、株元に落ち葉やバークチップを敷いておきましょう。通常は一年草扱いとされますが、室内に取り込んで管理すれば、多年草として扱えます。
用土は赤玉土に腐葉土とピートモスを混ぜて植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。鉢植えの場合は、根鉢より一回り大きな鉢に植え付けましょう。越冬させた株は2年に1回植替えをしましょう。また、5月〜7月の成長時期になると種類によっては草丈が高くなるので支柱を立てましょう。
トウワタの水やり・肥料
庭植えの場合は、降雨だけで問題ありませんが、夏場など乾燥した場合は水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら水やりをしましょう。
庭植えの場合は、肥料は与えなくても大丈夫です。鉢植えの場合は、4月〜6月頃に液体肥料を2週間に1回与えましょう。
トウワタの害虫や病気
害虫はハダニ、アブラムシ、カメムシなどが発生することがあります。害虫に食害されると株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
トウワタは病気の心配は特にありません。
トウワタの誕生花・花言葉
トウワタは「7月18日」「9月11日」の誕生花です。
トウワタの花言葉は「心変わり」「私を行かせて」です。
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トウワタのまとめ
トウワタは春から秋にかけて、小さな星型の可愛い花を咲かせます。花後には弾けたサヤから綿毛のような毛が付いた種をのぞかせます。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非トウワタを育ててみてはいかがでしょう!
