ポインセチアの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ポインセチアの葉のコントラスト

こちらでは、ポインセチアの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

ポインセチアとは

ポインセチアの鉢物

 

植物名   ポインセチア


学 名   Euphorbia pulcherrima


和 名   猩猩木(ショウジョウボク)


英 名   Poinsettia


科 名   トウダイグサ科


属 名   トウダイグサ属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

ポインセチアの特徴

ピンクのポインセチア

 

ポインセチアは樹高1m〜3m程になるトウダイグサ科の常緑低木です。日本では12月〜翌2月頃に開花します。

ポインセチアの葉は互生して、長さ10cm~20cm程の先端が尖った卵状楕円形になります。縁は波状になって、しばしば浅く分裂して、葉肉は薄く、表面は濃緑色で裏には軟毛があります。また、花序の基部には大きな葉状の苞葉が十数枚付き、これが赤く染まり鑑賞の対象となります。

ポインセチアの花は杯状花序で、放射状に集まった苞葉の中央に、菱形をした黄緑色の小総苞に包まれた小さな花が咲きます。花には雌雄があり、雄花には紅色の雄しべが一つあり、雌花には同じく紅色の雌しべが一つあります。雌花は小総苞の外へ突き出します。

ポインセチアの果実は蒴果で、長さ1cm〜2cm程の3裂の球形になり、中には長さ1cm程の卵形の種子があります。

 
 

ポインセチアの名前

ポインセチアという名前は、本種を初めてアメリカに導入した同国の初代駐メキシコ大使、J.R.ポインセット氏にちなんで名付けられたと言われています。本種はクリスマスが近くなると花屋に鉢物が出回ることから「クリスマスフラワー」とも呼ばれています。

ポインセチアの学術上の標準和名は「猩猩木(ショウジョウボク)」であり、猩猩(ショウジョウ)とは、中国の古典書物でサルに似た生き物が登場し、その血の色が染料に使われていたほど鮮やかな赤色であり、本種の葉の色からその名が付けられました。

また、本種は低木で茎がしっかりと木質化するのに対して、赤く染まる苞葉を持ちますが、草花のためしっかりとは木質化しない同属の植物に「猩猩草(ショウジョウソウ)」があります。

 

ポインセチアは有毒

ポインセチアの枝葉を傷つけると白い乳液が生じて、触るとベトベトしますが、これには有毒のフォルポールエステル及びユーフォルビンという物質が含まれていて、肌が弱いと水泡やかぶれることがあり、誤飲すれば嘔吐、下痢を引き起こします。また、発がん促進作用があることも解明されています。

 

ポインセチアの詳細情報

園芸分類庭木
性質常緑低木
開花時期12月〜翌2月
花色黄緑色
栽培難易度
耐寒性弱い
耐暑性強い
耐陰性やや弱い
 
 

ポインセチアの詳しい育て方

白いポインセチア

ポインセチアはメキシコと中央アメリカの原産で、日本へは明治時代に渡来したと言われています。ポインセチアは日照時間が短くなると開花する「短日植物」であり、紅葉させて緑色の葉色とのコントラストを楽しむため短日処理をして、クリスマスの時期に合わせて鉢物が流通します。また、近年では園芸品種が多様化して、従来の紅色に加えて、乳白色、淡い黄緑、ピンク、斑入りなどのバリエーションが楽しめます。

ポインセチアは一般に鉢植えの植物というイメージがありますが、宮崎県宮崎市堀切峠の沿道には5万本以上の路地植えがあり、12月の開花時期には日南海岸の展望と合わせて名所となっています。

 

ポインセチアの植え付け

植え付けは4月〜5月頃が適期です。植え替える際は、古い鉢から取り出したら周りの土を少し落として、現在より2号程大きな鉢に、観葉植物の土を使って植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。

春になって20℃以上になったら、戸外の日当たりか、室内の日当たりで日光にしっかりと当てて管理しましょう。夏の直射日光は葉焼けしてしまうので、戸外の木陰で管理しましょう。また、寒さには弱く、寒風にあたると葉っぱが黒ずんでしまうため、冬は必ず室内の日当たりで管理しましょう。室内では窓際と暖房が直接当たらない場所で管理しましょう。

 

ポインセチアの水やり・肥料

ポインセチアは乾燥に強く、過湿に弱いため、土が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。水が切れると葉が垂れるため、そうなる前に水やりをしましょう。

肥料は4月〜8月頃に、液体肥料を2週間に1回程度与えましょう。涼しくなったら肥料は与えないようにしましょう。

 

ポインセチアの害虫・病気

害虫はオンシツコナジラミ、アブラムシ、カイガラムシ、ハダニなどが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がってしまったり、株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。

ポインセチアは病気の心配は特にありません。

 

ポインセチアの短日処理

ポインセチアは短日植物といって、日が短くなると赤くなります。9月〜11月に、夕方6時〜翌朝8時頃まで、段ボール箱を被せて光を遮断すると、花芽を付けます。そうして苞が完全に色づくまで毎日続けましょう。

 
 

ポインセチアの切り戻し

切り戻しは3月〜5月頃が適期です。。開花後の株をそのままにしておくと、株の上部からしか新芽が出ずに、腰高な株になってしまいます。色づいた部分を切り取り、株元からの新芽の発生を促しましょう。コンパクトにするために1/3程度の大きさに切ってしまっても大丈夫です。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

ポインセチアの誕生花と花言葉

ポインセチアの花

 

ポインセチアは「12月9日」「12月13日」「12月25日」の誕生花です。

ポインセチアの花言葉は「祝福」「聖夜」「幸運を祈る」「私の心は燃えている」などがあります。

 
 

ポインセチアのアーティフィシャルグリーン

クリスマスのポインセチア
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
 あっちゃん
 

本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

ポインセチアのまとめ

ポインセチアの葉のコントラスト

ポインセチアはいかがでしたか?
ポインセチアは、赤と緑の葉のコントラストが美しく、クリスマスの時期に鉢物が出回る定番の植物として楽しまれています。
暖かい地域で栽培される樹木ですが、みなさんも是非ポインセチアを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん