タイサンボク(泰山木)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

タイサンボクの開花

こちらでは、タイサンボク(泰山木)の植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

タイサンボクとは

タイサンボクの果実

 

植物名   タイサンボク


学 名   Magnolia grandiflora


和 名   泰山木


別 名   下に記載


英 名   Southern magnolia / Bull Bay


科 名   モクレン科


属 名   モクレン属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

タイサンボクの特徴

タイサンボクの花後

 

タイサンボクは樹高15m〜30m程になるモクレン科の常緑高木です。日本では5月〜7月頃に開花します。

タイサンボクの樹皮は灰褐色から暗灰色で、薄くほぼ滑らかですが、樹齢を重ねると鱗状に不規則に剥がれます。成木の樹皮は小さな皮目が多く、枝には赤色から白色の毛が密生します。葉柄の基部に枝を一周する筋があります。

タイサンボクの花は、枝先に直径15cm〜30cm程の大きな盃形の花が上向きに咲きます。花は3日間ほど咲きます。花被片は白色で、6〜9枚あり、萼片と花弁の分化はなく、3枚ずつ3輪に付き、内部のものはやや小さくなります。花の中央にある軸の上部には円錐状に集まった雌しべが、下部には多数の雄しべがあり、花糸は紫色になります。また、花は強い芳香を放ちます。

タイサンボクの葉は互生し、長さ10cm〜25cm程の先端が尖った長楕円形になります。葉は厚い革質で、表面は濃緑色で光沢があり、裏面には褐色の毛が密生するため黄色っぽく見えます。

タイサンボクの果実は、多数の袋果が集まって長さ8cm〜15cm程の楕円形の集合果を形成します。袋果には毛があり、2個の種子を含みます。10〜11月頃に熟すと皮が裂けて、赤い楕円形の種子が、白い糸状の珠柄で垂れ下がります。

タイサンボクの冬芽は、短毛に覆われた2枚の芽鱗に包まれています。葉痕は半円形で維管束痕が多数付きます。

 

タイサンボクの名前

タイサンボクという名前は、花を大きな盞(さかずき)に見立てて「大盞木(たいさんぼく)」とし、その後「泰山木」の字が充てられたと言われています。ほかにも「ダイサンボク」「ハクレンボク」などの別名もあります。

また、本種のほか「モクレン(木蓮)」や「コブシ(辛夷)」などのモクレン属の樹木を指して「マグノリア」と呼ぶことがあります。本種だけを指すのではありませんが、タイサンボクはその中でも香りがよく、香料として利用されるため「マグノリアの香り」とはタイサンボクの香りを指します。

タイサンボクには複数の品種があり、本種よりも小さな花を咲かせる「ヒメタイサンボク」や、春から秋にかけて花が咲き、あまり背丈が大きくならず、葉の裏面に赤みを帯びる「リトルジェム」、葉に模様が入る「斑入りタイサンボク」などがあります。

また、本種よりも葉の幅が狭い「ホソバタイサンボク」があり、こちらの方が寒さに強いため、庭木としてはホソバタイサンボクをタイサンボクとして扱っていることもあります。

 

タイサンボクの詳細情報

園芸分類庭木
性質常緑高木
開花時期5月〜7月
花色白色
栽培難易度
耐寒性普通
耐暑性強い
耐陰性普通
 
 

タイサンボクの詳しい育て方

タイサンボクの樹皮

タイサンボクはアメリカ南東部の原産で、日本へは明治時代初期頃に渡来したと言われています。雄大な樹形と大きな白い花を観賞するため、日本を始め世界各地の公園や庭園、街路に植栽されています。

 

タイサンボクの苗植え

苗植えの適期は3月〜4月頃です。日当たりの良い場所を好みます。本種は大きくなりますので広いスペースに植え付けましょう。植え付ける際は、根鉢の2倍以上の穴を掘り、根が広がるために邪魔になる大きな石があれば取り除いて、掘り出した土に腐葉土や堆肥を混ぜ合わせて、植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。

 

タイサンボクの水やり・肥料

根付いてしまえば降雨だけで問題ありませんが、夏場の暑い時期に土が乾燥するようであれば、たっぷりと水やりをしましょう。

肥料はあまり必要ありませんが、成長させたい場合は、2月頃に油かすを与えましょう。

 

タイサンボクの害虫・病気

害虫はカイガラムシが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。

タイサンボクは病気の心配は特にありません。

 

タイサンボクの剪定

タイサンボクは自然樹形を楽しむ樹木であり、剪定で樹形を崩しやすい樹木です。また、タイサンボクは花が咲いた直後に翌年の花芽ができるため、剪定は開花直後の7月頃か、花芽が見える10月〜11月頃が適期です。剪定をする際は枯れ枝や徒長枝、混み合っている枝を切り落としましょう。太い枝を切った場合は、癒合剤を塗りましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

タイサンボクの誕生木・誕生花・花言葉

タイサンボクの花の拡大

 

タイサンボクは「6月10日」の誕生木です。

タイサンボクは「6月8日」の誕生花です。

タイサンボクの花言葉は「威厳」「前途洋々」です。

 

タイサンボクのアーティフィシャルグリーン

タイサンボクの花
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
 あっちゃん
 

本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

タイサンボクのまとめ

タイサンボクの開花

タイサンボクはいかがでしたか?
タイサンボクは大きく成長した雄大な樹形と、初夏に咲かせる大きな白い花を観賞するため、世界各地で街路樹や公園樹、庭木として植栽されています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非タイサンボクを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん