造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ヤブコウジとは
植物名 ヤブコウジ
学 名 Ardisia japonica
和 名 藪柑子
別 名 十両(ジュウリョウ)/ 山橘(ヤマタチバナ)/ 赤玉木(アカダマノキ)
英 名 Spearflower
科 名 サクラソウ科
属 名 ヤブコウジ属
ヤブコウジの特徴
ヤブコウジは樹高10cm〜30cm程になるサクラソウ科の常緑小低木です。日本では7月〜8月頃に花を咲かせます。
ヤブコウジの花は、葉腋や鱗片葉の腋から散形花序を伸ばし、下向きに2〜5個の花を付けます。花は白色〜ピンク色で、径6mm〜8mm程と小さく、花冠は5裂します。
ヤブコウジの葉は、茎の上部2〜3節程に輪生状に互生する単葉で、長さ6cm〜13cm程の先端が尖った楕円形で、光沢がある深緑色になり、縁には低い鋸歯(きょし)があります。
ヤブコウジの果実は、径5mm〜6mm程の球形の液果で、10月頃に赤く熟します。
ヤブコウジの縁起物
ヤブコウジは、「十両(ジュウリョウ)」という別名を持ち、縁起の良い「金生樹」とされ、日本庭園や正月飾りなどに利用されています。
また、お正月の縁起物として用いられ、同じ様な赤い実を付け、似たような別名を持つ樹木に「アリドオシ(一両)」、「カラタチバナ(百両)」、「センリョウ(千両)」、「マンリョウ(万両)」、「ミヤマシキミ(億両)」などがあります。
ヤブコウジの詳細情報
園芸分類 | 庭木・盆栽 |
性質 | 常緑小低木 |
開花時期 | 7月〜8月 |
花色 | 白色・ピンク色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
ヤブコウジの詳しい育て方
ヤブコウジは日本、中国、台湾などが原産で、国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、林の木陰などに自生しています。
また、江戸時代から古典園芸植物の一つとして栽培され、園芸品種として葉の色が変わったり、斑が入る品種があり、盆栽やグランドカバープランツとしても人気があります。
ヤブコウジの苗植え
苗植えの適期は4月〜5月と9月〜10月頃です。直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、明るい日陰が適しています。用土は水持ちの良い土が適していますので、赤玉土に腐葉土を混ぜたものを使い、植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
ヤブコウジの水やり・肥料
庭植えの場合は根付いたら降雨だけで問題ありませんが、夏場など乾燥が続くようであれば水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら、たっぷりと水やりをしましょう。
肥料はあまり必要としませんが、実付きを良くするために春から秋にかけて液肥を二週間に一回程度与えましょう。
ヤブコウジの害虫や病気
害虫はアブラムシ、カイガラムシ、ハマキムシなどが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたら早めに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
ヤブコウジは病気の心配は特にありません。
ヤブコウジの剪定
ヤブコウジは基本的に生育が遅く、樹高も低いので、剪定しなくても問題ありませんが、樹形が乱れてきたときは、徒長枝や枯れ枝を切り取りましょう。
ヤブコウジの誕生木・誕生花・花言葉
ヤブコウジは「1月8日」の誕生木です。
ヤブコウジは「12月30日」の誕生花です。
ヤブコウジの花言葉は「豊満な愛」「明日の幸福」「ふくよかな愛」です。
ヤブコウジは、お正月の縁起物として古くから利用され、江戸時代には一大ブームとなり、班入りの品種は高値で取引されていたそうです。これらのことから、お金と幸運を呼び込むとされ「明日への幸福」という花言葉が付けられたと言われています。
ヤブコウジのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが!
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
- 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
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ヤブコウジのまとめ
ヤブコウジは秋から冬にかけて熟す、赤い実がとても美しい樹木です、お正月の縁起物として、また庭木としても人気があります。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ヤブコウジを育ててみてはいかがでしょう!