造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
ニワナズナとは
植物名 ニワナズナ
学 名 Lobularia maritima
和 名 庭薺(ニワナズナ)
別 名 スイートアリッサム
英 名 Sweet alyssum
科 名 アブラナ科
属 名 ニワナズナ属
ニワナズナの特徴
ニワナズナは草丈10cm〜30cm程になるアブラナ科の一年草です。種まきのタイミングで開花期がかわりますが、一年を通して長く楽しめるお花です。
ニワナズナは地際からよく分岐して、マット状に広がり地面を覆うのでグランドカバーとしても人気があります。
ニワナズナの花は、10月〜翌4月頃に花を咲かせます。総状花序を出し、花径3mm程の4弁花で、花色は白やピンク、赤、オレンジ、紫などさまざまで花には甘い香りもあります。
ニワナズナの葉は互生して、披針形または線形で、細かい毛が生えています。
ニワナズナの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
性質 | 一年草 |
開花時期 | 10月〜翌4月 |
花色 | 白色・赤色・紫色・他 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | やや弱い |
耐陰性 | 弱い |
ニワナズナの詳しい育て方
ニワナズナの原産は地中海沿岸部で、100種以上の品種があり、ヨーロッパで多く栽培されています。日本では「スイートアリッサム」という名前で流通していて、高温多湿には弱いですが、乾燥に強く丈夫なため、園芸初心者にも最適です。
ニワナズナの種まき
種をまく時期は、秋に花を咲かせるなら2月〜4月頃、春に花を咲かせるなら9月〜11月頃が種まきの適期です。
育成箱に種を撒き、種が隠れる程度に薄く覆土して、優しく水やりをしましょう。発芽適温は15℃~20℃で、本葉が2枚程出てから育成ポットに移し、本葉が5枚程になったら鉢や地面に植え替えましょう。
ニワナズナの苗植え
日当たりと風通しのよい場所を好みます。用土は赤玉土に腐葉土を混ぜたものや市販の培養土を使用しましょう。鉢植えの場合は6号鉢に1株が目安ですが、大きな鉢や地植えなら寄植えにしても大丈夫です。
ニワナズナは根がデリケートですので、根に付いた土は崩さないように植え付けましょう。
ニワナズナの水やり・肥料
乾燥を好み、高温多湿を嫌うため水のやりすぎに注意しましょう。表面がしっかり乾いたら水やりをし、乾燥気味に管理しましょう。
花を長く楽しむために、花が咲いている期間は2週間に一回程度、薄めた液体肥料を与えましょう。
ニワナズナの害虫や病気
害虫はアブラムシに注意しましょう。春から夏にかけて発生し、新芽や蕾を食害します。見つけたらすぐに取り除き、必要なら薬剤散布で駆除しましょう。
病気は灰色カビ病があります。湿気がこもらないように風通しよく管理しましょう。病気にかかった葉は取り除き、殺菌剤を散布して被害を食い止めましょう。
ニワナズナの剪定
花がら摘みはマメに行いましょう。大量に育てていて、花がら摘みが大変な時は切り戻しをしましょう。夏の暑さや蒸れ対策のために、3分の1程度切り戻しましょう。切り戻しをしてもちゃんと脇芽が出てくるので大丈夫です。
ニワナズナの誕生花・花言葉
ニワナズナは「1月12日」「3月14日」「3月23日」「11月19日」の誕生花です。
ニワナズナの花言葉は「優美」「飛躍」「美しさに優る価値」などがあります。
花言葉の由来は、「アリッサムの小さな花が集まって咲く姿と、甘い香りを漂わせること」に由来します。
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ニワナズナのまとめ
ニワナズナは可愛い小さい花を密に咲かせます。グランドカバーや他の植物との寄植えの引き立て役としても人気があります。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非ニワナズナを育ててみてはいかがでしょう!