造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ショウジョウバカマとは
植物名 ショウジョウバカマ
学 名 Heloniopsis orientalis
和 名 猩々袴
英 名 Oriental swamp pink
科 名 メランチウム科
属 名 ショウジョウバカマ属
ショウジョウバカマの特徴
ショウジョウバカマは草丈10cm〜30cm程になるメランチウム科の多年草です。日本では4月〜5月頃に開花します。
ショウジョウバカマの花は、花茎の先に短い総状花序を付け、3~15個の花が横向きに開きます。花色は生育環境により異なり、濃紫、淡紅色、白色など様々で、花被片は長さ1cm~1.5cm程の披針形で6個あり、花が散った後も外花被片は残ります。雄しべは6個で、葯は黒紫色です。
ショウジョウバカマの葉は、多数の根出葉をてロゼット状に出します。葉は長さ7cm〜20cm程の先が鋭く尖った長楕円形で、表面に光沢があります。葉の先端に新しい苗(不定芽)を出すことがあります。
ショウジョウバカマの果実は蒴果で、ひとつの果実に40〜60個ほどの種子が入っています。種子は5mm程で細がなく、春化により発芽します。果実が熟す頃には、花茎が50cm~100cm程に伸びます。また、花茎の横から新葉が出て、新しいロゼットが形成されます。
ショウジョウバカマの名前
ショウジョウバカマという名前は、赤い花を空想上の生き物「猩々」に見立てて、ロゼット状に広がる葉を「袴」に例えたことから名付けられたと言われています。
ショウジョウバカマの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
性質 | 多年草 |
開花時期 | 4月〜5月 |
花色 | 白色・紫色・他 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 普通 |
ショウジョウバカマの詳しい育て方
ショウジョウバカマは日本の原産で、国内では北海道、本州、四国、九州に分布しています。主に山地の湿ったところに自生しています。
ショウジョウバカマの植え付け
苗の植え付けは4月〜5月と9月〜10月頃が適期です。日当たりが良い場所を好みますが、強い直射日光に当たると株が弱ってしまうため、明るい半日陰が適しています。
用土は、赤玉土に鹿沼土と軽石を混ぜたものを使い、3〜4号鉢に1株、7〜8号鉢に2〜3株程度が植え付けの目安です。鉢植えの場合は1〜2年に1回、根の詰まり具合を見ながら植え替えをしましょう。
ショウジョウバカマの水やり・肥料
ショウジョウバカマは湿った土壌を好み、極端な乾燥を嫌います。生育期の4月〜10月頃までは、水切れさせないように土が乾いたら水やりをしましょう。休眠期に入った冬の時期はやや控えめに、土が乾燥してから水やりをしましょう。
肥料は少ないと花付きが悪くなるため、しっかりと与えましょう。生育期の期間は、2週間に1回、薄めた液体肥料を与えましょう。
ショウジョウバカマの害虫や病気
害虫はアブラムシ、ナメクジが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
ショウジョウバカマは病気の心配は特にありません。
ショウジョウバカマの誕生花・花言葉
ショウジョウバカマは「3月27日」の誕生花です。
ショウジョウバカマの花言葉は「希望」です。
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ショウジョウバカマのまとめ
ショウジョウバカマは、ロゼット状に広がった葉と横向きに咲く花が可愛く、生育環境によって花色が変わったり、葉の先端に芽ができる特徴を持つ草花です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ショウジョウバカマを育ててみてはいかがでしょう!