造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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アベリアとは
植物名 アベリア
学 名 Abelia × grandiflora
和 名 花園衝羽根空木(ハナゾノツクバネウツギ)
英 名 Abelia
科 名 スイカズラ科
属 名 ツクバネウツギ属
アベリアの特徴
アベリアの木は樹高3m程になるスイカズラ科の半常緑低木です。日本では5月〜11月頃にかけて、良い香りのする花を長期間咲かせます。
アベリアの花は、長さ2cm程の鐘形で先端は5つに裂けます。花の色は白色やピンク色で、花びらが散った後も萼が残り、また違った姿を楽しめます。
アベリアの葉は対生し、長さ4cm程の卵形でやや肉厚、先は尖っていて縁に鋸歯(きょし)があります。普通の葉は光沢のある緑色ですが、黄色や白い斑入り模様があるカラーリーフの品種も人気があります。
アベリアと似ている樹木
アベリアと似ている樹木に、同属の「ツクバネウツギ(衝羽根空木)」があります。本種アベリアは和名を「花園衝羽根空木(ハナゾノツクバネウツギ)」といい、ツクバネウツギに比べると、アベリアの方が花数が多く付きます。
どちらも似ている樹木ですが、本種アベリアは萼片が2〜5枚と不揃いで、形や大きさもバラバラになるのに対して、ツクバネウツギは萼片が5枚で、形や大きさが均等になるので見分けることができます。
アベリアの詳細情報
園芸分類 | 庭木・盆栽 |
性質 | 半常緑低木 |
開花時期 | 5月〜11月 |
花色 | 白色・ピンク色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
アベリアの詳しい育て方
アベリアの原産は、中国で園芸品種として人為的に作られたもので、自生はしていません。日本には大正時代に渡来したと言われています。
排気ガス等にも強く耐暑性があり、花期が長く真夏の酷暑に花を咲かせるため蝶や蜂などが蜜を吸いに集まります。公共の緑地やマンション、庭園や公園、道路の街路樹など幅広く利用されています。また、冬の寒さで葉を落とすこともあり、地域によっては半常緑樹となります。
アベリアの苗植え
苗の植え付けは、4月頃か9月〜10月頃が適期です。日当たりと水はけの良い場所を選びましょう。丈夫な樹木で日陰でも育ちますが、日当たりの良い場所の方が花付きがよく、葉の密度も高くなります。
土質は選ばない樹木なので、市販の花の培養土か、赤玉土に腐葉土を混ぜた水はけの良い土に植え付けましょう。
アベリアの水やり・肥料
根付くまでは表面が乾いたら水やりをしましょう。根付いてからは降雨で問題ありません。
肥料は、地植えでは必要ありません。鉢植えの場合は、2月〜3月と9月〜10月の年2回、緩効性化成肥料を土の上に置き肥しましょう。
アベリアの害虫や病気
アベリアは丈夫な樹木で、病気や害虫の心配は特にありません。
アベリアの剪定
アベリアは成長が早く、どんどん枝が伸び、萌芽力も強く、次々と花芽をつくります。
剪定の適期は2月〜3月頃ですが、強い剪定にも耐えるので比較的どの時期でも剪定は可能です。ただし、花期に剪定をしてしまうと、その年の花数が減ってしまうので注意が必要です。
枝が混み合いすぎると風通しが悪くなりますので、混み合いすぎた場合は強めに剪定をするか適度に間引きましょう。
アベリアの誕生木・誕生花・花言葉
アベリアは「7月2日」の誕生木です。
アベリアは「7月7日」「9月17日」「12月4日」の誕生花です。
アベリアの花言葉は「強運」「謙譲」「謙遜」です。
花言葉の由来は、新しく伸びた枝先に香りの強い花を長期に渡って咲かせ続ける樹勢の強さにちなみ「強運」と言われています。また、個々の花の小さくつつましい姿に由来して「謙譲」「謙遜」という花言葉もあります。
アベリアのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが!
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
- 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。
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アベリアのまとめ
アベリアは開花期が長く、花びらが散った後も萼が残るため、観賞価値があり綺麗です。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非アベリアを育ててみてはいかがでしょう!