造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
アキグミとは
植物名 アキグミ
学 名 Elaeagnus umbellata Thunb. var. umbellata
和 名 秋茱萸
別 名 下に記載
英 名 Japanese silverberry
科 名 グミ科
属 名 グミ属
アキグミの特徴
アキグミの木は樹高2m〜4m程になるグミ科の落葉小高木です。日本では4月〜6月頃に開花します。
アキグミは樹皮が暗灰色で皮目が多く、若木のうちは滑らかですが、樹齢を重ねると縦に裂けて剥がれます。若い枝はよく分枝して、褐色を帯びた鱗状毛が密生します。
アキグミの葉は互生する単葉で、長さ4cm〜8cm程の先端が尖った長楕円形〜披針形になり、全縁ですがやや縁が波打ち、若い葉は表面に銀色の鱗状毛が密にありますが次第に脱落して、裏面は鱗状毛が敷き詰められていて、銀白色に見えます。秋に出た小さな葉には両面に褐色の鱗状毛があります。
アキグミの花は、葉腋に小さな数個の花が垂れ下がって咲きます。花は白色から次第に黄色を帯びます。花冠はなく、筒状の萼の先が4裂して、萼筒は萼片より長く、雄蕊は4個あり、雌蕊は1個付きます。
アキグミの果実は偽果で、長さ5mm〜10mm程の球形になり、果柄は直立または湾曲します。9月〜11月頃に赤く熟し、赤褐色や白色の鱗状毛が密生します。果実は渋みがありますが食べられます。
アキグミの名前
アキグミという名前は、秋に果実が熟すことから名付けられました。ほかにも、「マメグミ」や「ヤマグミ」「タガリグミ」「サワグミ」「カワラグミ」という別名もあります。
また、近縁種には春頃に果実が熟す「ナワシログミ(苗代茱萸)」、夏に果実が熟す「ナツグミ(夏茱萸)」もあり、ナツグミの変種として知られる「トウグミ(唐茱萸)」、大きな果実が実る「ビックリグミ」もあります。
アキグミを食べる
アキグミは生食できますが、タンニンが多く、渋みが強いため果実酒などに利用されています。果実酒にすると、下痢止めなどの薬用にもなります。アキグミは、「トマト」の7〜17倍のリコピンを含みます。
アキグミの詳細情報
園芸分類 | 庭木・盆栽 |
性質 | 落葉小高木 |
開花時期 | 4月〜6月 |
花色 | 白色・淡黄色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや弱い |
アキグミの詳しい育て方
アキグミは東アジアの原産で、日本では北海道、本州、四国、九州、沖縄県に広く分布しています。主に日当たりの良い河原や林道脇に群生して、庭木としても植栽され、盆栽などでも楽しまれています。
アキグミの苗植え
苗植えの適期は3月頃と、10月〜11月頃です。日当たりが良い場所を好みます。用土は掘り起こした土に腐葉土を混ぜて植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。
アキグミの水やり・肥料
庭植えの場合は根付いたら降雨だけで問題ありませんが、乾燥が続くようであれば水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら、たっぷりと水やりをしましょう。
肥料は2月〜3月頃と、10月頃に緩効性化成肥料を与えましょう。
アキグミの害虫や病気
アキグミは病害虫の心配は特にありません。
アキグミの剪定
剪定の適期は2月〜3月頃です。日当たりや風通しを良くするために剪定しましょう。枯れ枝や徒長枝、混み合っている枝、蕾が付いていない枝を根本から切り取りましょう。
アキグミの誕生木・花言葉
アキグミは「10月1日」の誕生木です。
アキグミの花言葉は「野生美」「心の純潔」「用心深い」です。
アキグミのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが!
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
- 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。
グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。
お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。
アキグミのまとめ
アキグミは、日本全国に広く自生していて、秋には赤い球形の実を付ける樹木です。丈夫な性質から庭木や盆栽としても楽しまれています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非アキグミを育ててみてはいかがでしょう!