ギンバイソウ（銀梅草）の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

2023年7月5日

こちらでは、ギンバイソウ（銀梅草）の植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。

MIDORI

この記事の監修者

ギンバイソウとは

植物名　　　ギンバイソウ

学　名　　　Deinanthe bifida

和　名　　　銀梅草

別　名　　　ギンガソウ

英　名　　　Deinanthe bifida

科　名　　　アジサイ科

属　名　　　ギンバイソウ属

ギンバイソウの特徴

ギンバイソウは草丈40cm〜70cm程になるアジサイ科の多年草です。日本では7月〜8月頃に開花します。

ギンバイソウの地下茎は木質で太く、横に這って伸びます。地上茎は分岐せずに直立して、粗い毛が生えます。

ギンバイソウの葉は、茎の上部では2～4対が対生して、長さ10cm～20cm、幅6cm～12cm程の楕円形または倒卵形で、先端が浅く2裂します。葉の両面には粗い毛が生えて、縁には大小の鋭く細かい鋸歯（きょし）があります。茎の下部では鱗片状に退化した葉が数対あります。また、葉柄は1cm〜10cm程あります。

ギンバイソウの花は、茎先に集散花序を出し、10～20個の花が付きます。花序は、蕾のうちは数枚の苞に包まれて球形をしています。花は装飾花と両性花があります。

装飾花は白色～淡い紅色をして3枚の萼片を持ち、中央に径2cm程の両性花を付けます。両性花は白色で、萼片と花弁が5枚あり、雄しべは多数あり、雌しべは1本あります。

装飾花は3枚の花弁状の萼片からなり、両性花は6mm〜7mmほどで、萼片、花弁ともに5枚あり、雄しべは20本あります。花は白色から淡紅紫色を帯びて、花序の軸には白色の粗い毛が生えます。

ギンバイソウの果実は蒴果で、熟すと下を向きます。

ギンバイソウ（銀梅草）　ポット苗

ギンバイソウと似ている植物

ギンバイソウは、装飾花と両性花を持つ「アジサイ（紫陽花）」の仲間です。ギンバイソウという名前は、「ウメ（梅）」に似た花を咲かせることから名付けられました。

ギンバイソウと名前が似ている植物に、「キンバイソウ（金梅草）」という草花や、「ギンバイカ（銀梅花）」という樹木があります。いずれもウメに似た花を咲かせることから名付けられていますが、見た目は全く異なります。また、本種ギンバイソウはアジサイ科ですが、キンバイソウはキンポウゲ科、ギンバイカはフトモモ科なので、全く別種の植物です。