フクジュソウ(福寿草)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

フクジュソウの花と葉

こちらでは、フクジュソウ(福寿草)の植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
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この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

フクジュソウとは

早春のフクジュソウ

 

植物名   フクジュソウ


学 名   Adonis ramosa


和 名   福寿草


別 名   元日草(ガンジツソウ)/ 朔日草(ツイタチソウ)


英 名   Pheasant's eye


科 名   キンポウゲ科


属 名   フクジュソウ属


 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

フクジュソウの特徴

自生するフクジュソウ

 

フクジュソウは草丈10cm〜20cm程になるキンポウゲ科の多年草です。日本では2月〜4月頃に開花します。

フクジュソウは太くて短い根茎を持ち、多数の根を出します。茎の下部には芽を包んでいた大きな鞘状の鱗片が残って、その腋から枝を出します。開花時には茎が伸びませんが、苞に包まれた短い茎の上に花だけが付き、茎や葉は花後に伸びます。

フクジュソウは、茎先に径3cm~4cm程の黄色い花を1個付けます。花には数個の萼片と20~30個の花弁があり、花弁は長さ2cm程で萼片と長さがほぼ同じになり、花は日が当たると開き、陰ると閉じます。

花は浅いお椀形で、日光を中心部分に集めて空気を温め、受粉をしてくれる虫を誘引して、虫の動きを活発にする役割があるのではないかと言われています。

フクジュソウには根出葉はなく、茎葉は互生して3~4回羽状に細かく裂けます。葉の基部には小さな托葉があり、長い葉柄があります。

フクジュソウの果実は痩果で、長さ5mm程の倒卵形になり、短い毛が生えます。

 

フクジュソウの名前

フクジュソウという名前は、本種が早春に開花して、夏には地上部が枯れて活動を終える典型的な「スプリング・エフェメラル」であり、本種が早春に開花する縁起物の植物とすることから「福寿草」と名付けられました。また、春を告げる代表花であることから、「元日草(がんじつそう)」や、「朔日草(ついたちそう)」の別名もあります。

フクジュソウは縁起物として、お正月に鉢植えとして出回ります。本来は2月〜4月頃が開花期ですが、お正月用のフクジュソウは促成栽培されたものになります。

フクジュソウは江戸時代より多数の園芸品種も作られている古典園芸植物で、本種と「ミチノクフクジュソウ」をかけ合わせた「福寿海(ふくじゅかい)」をはじめ、緋色や白色、緑色の花を付けるものなど多数の品種があります。

 
 

フクジュソウの毒性

フクジュソウは全草が有毒で、特に根と根茎には有毒成分が多く含まれています。この成分には強心作用や、利尿作用があり、根と根茎を乾燥したものを「福寿草根(ふくじゅそうこん)」と呼び、生薬としますが、素人が利用するのは危険です。

フクジュソウを接種すると、嘔吐、呼吸困難、心臓麻痺などの症状があり、重症の場合は死亡することもあります。地面から芽を出したばかりの頃は「フキノトウ」と間違えて誤食しやすいほか、若葉が「ヨモギ(蓬)」の葉に似ているため、注意が必要です。

 

フクジュソウの詳細情報

園芸分類草花
性質多年草
開花時期2月〜4月
花色黄色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性普通
耐陰性普通
 
 

フクジュソウの詳しい育て方

フクジュソウの開花

フクジュソウは日本、中国、朝鮮半島の原産で、国内では北海道、本州、四国、九州に分布しています。主に落葉樹林の林下など、山地の木陰などに自生しています。

 

フクジュソウの植え付け

植え付けは休眠期に入る9月〜10月頃が適期です。日光に当たらないと花が開かないため、日当たりが良い場所を好みますが、夏の暑さに弱いため、午前中だけ日が当たる半日陰に植え付けるか、夏は遮光したり半日陰に移動させましょう。また、1〜2年に1回程度植え替えをしましょう。用土は鹿沼土を使って植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。

 

フクジュソウの水やり・肥料

葉っぱがある時期は土が乾いたら水やりをしましょう。地上部が枯れたら控えめに水やりをしましょう。

肥料は、開花後〜地上部が枯れるまで、液体肥料を2週間に1回程度与えましょう。

 

フクジュソウの害虫や病気

害虫はハダニ、アブラムシ、ナメクジ、ヨトウムシなどが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

病気は灰色かび病、炭そ病、ウイルス病があります。カビの一種で、湿度が高い環境で発生しやすいため、風通しを良くしましょう。病気の部分は取り除き、殺菌剤を散布して防除しましょう。

 

フクジュソウの花がら摘み

花後に放任すると、種ができて株が弱ってしまうため、花が終わったら花がらを摘み取りましょう。また、夏に地上部が枯れても、根は休眠していますので、翌1月〜2月頃には新芽が出てきます。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

フクジュソウの誕生花・花言葉

フクジュソウの群生

 

フクジュソウは「1月1日」「1月12日」「2月26日」「4月6日」の誕生花です。

フクジュソウの花言葉は「回想」「祝福」「思い出」「幸福を招く」「永久の幸福」などがあります。

 

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フクジュソウのまとめ

早春のフクジュソウ

フクジュソウはいかがでしたか?
フクジュソウは有毒植物ですが、お正月の縁起物として鉢物などで出回ります。本来は、早春の時期に可愛い黄色い花を咲かせてくれる植物です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非フクジュソウを育ててみてはいかがでしょう!
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