造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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カンシロギクとは
植物名 カンシロギク
学 名 Leucanthemum paludosum
和 名 寒白菊
別 名 ノースポール
英 名 Northpole/ Snow daisy
科 名 キク科
属 名 フランスキク属
カンシロギクの特徴
カンシロギクは草丈15cm〜30cm程になるキク科の多年草ですが、高温多湿に極端に弱いため、日本では一年草となります。
カンシロギクの花は12月〜翌6月頃と開花期間が長く、茎先に3cm程の頭状花を単生させます。舌状花は白色で、中心部の筒状花は黄色になり「マーガレット」によく似ています。
カンシロギクの葉は互生する単葉で、羽状の深い鋸歯（きょし）があります。
カンシロギクの果実は、長さ2mm〜3mm程の痩果です。
・日本の気候では6月頃まで開花し、その後気温が上がり暑くなると急速に枯れてしまいますが、こぼれ種で秋以降にまた生えてきます。
カンシロギクの名前
カンシロギクの名前の由来は、花付がよく株全体を真っ白に覆うように見えるところが北極を連想させることによります。
カンシロギクは一般的に「ノースポール」という名前で流通しています。ノースポールという名前は「サカタのタネ」の商品名ですが、日本では一般名として定着しています。
カンシロギクの詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
| 性質 | 多年草 |
| 開花時期 | 12月〜翌6月 |
| 花色 | 白色 |
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 弱い |
| 耐陰性 | 普通 |
カンシロギクの詳しい育て方
カンシロギクは北アフリカの原産で、地中海沿岸に広く分布しています。日本へは1960年代に輸入されて、丈夫で育てやすく、現在ではガーデニングの定番として広く流通しています。
カンシロギクの種まき
種まきの適期は9月〜10月頃で、発芽温度は15℃〜20℃です。育苗箱や平鉢など底の浅い容器を使い、用土は花と野菜の培養土か、赤玉土に腐葉土を混ぜたものを使用しましょう。
重ならないように種をまいたら種が隠れる程度に薄く覆土し、霧吹きやジョウロで種が流れないように水やりをして、明るい日陰で管理しましょう。
発芽日数は10日程で、発芽したら日当たりが良い場所に移動し、本葉が2〜3枚出てきたら混み合った芽を間引き、4〜5枚程になったら定植しましょう。
カンシロギクの苗植え
苗植えの適期は3月〜4月と10月〜11月頃です。鉢なら5号鉢に1苗が目安で、ポットから根鉢を崩さないように取り出し、植え付けたら水やりをして、日当たりが良く風通しの良い場所で管理しましょう。地植えの場合は、腐葉土をたっぷり混ぜ込みましょう。
カンシロギクの水やり・肥料
カンシロギクは乾燥に強く、蒸れに弱いので、鉢植えの場合は、土がしっかりと乾燥したら水やりをしましょう。地植えの場合は、降雨で問題ありません。
肥料は、花が咲いている期間は、液体肥料を10日に1回程度与えましょう。肥料が切れると開花が止まったり、葉が黄色くなることがあります。
カンシロギクの害虫や病気
害虫はアブラムシが発生することがあります。新芽や蕾から栄養を吸い取りますので、見つけたら取り除き、殺虫剤を散布して防除しましょう。
病気は灰色カビ病があります。茎や葉に灰色のカビが発生します。多湿が原因で発生しやすくなりますので、水のやり過ぎに注意し、風通しをよくすることが大切です。発生した株は切り取り、殺菌剤で被害を食い止めましょう。
カンシロギクの剪定
カンシロギクは多湿に弱く、高温になってくると蒸れて弱ってしまいます。3月〜4月頃に半分程切り戻しましょう。切り戻すことで、脇芽が出てきて花芽も増えるので、花数が増えます。
カンシロギクの誕生花・花言葉
カンシロギクは「1月9日」「2月22日」「12月24日」の誕生花です。
カンシロギクの花言葉は「誠実」「高潔」「冬の足音」です。
「冬の足音」という花言葉は、冬の始まりに白い雪のように花を咲かせはじめ、冬の訪れを感じさせてくれる様子に由来します。
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カンシロギクのまとめ
カンシロギクは寒さに強く、冬から翌春までと花期が長く、寄植えした白く可愛らしい花姿が人気のお花です。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非カンシロギクを育ててみてはいかがでしょう！