造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
ケマンソウとは
植物名 ケマンソウ
学 名 Lamprocapnos spectabilis
和 名 華鬘草
別 名 鯛釣草(タイツリソウ)
英 名 Bleeding Heart
科 名 ケシ科
属 名 ケマンソウ属
ケマンソウの特徴
ケマンソウは草丈30cm〜60cm程になるケシ科の多年草です。日本では4月〜5月頃に花を咲かせます。
ケマンソウの葉は対生し、2~3回3出羽状複葉となり、裂片がさらに裂けて、緑白色を帯びます。
ケマンソウの花は、茎先や葉腋から伸びるアーチ状の花茎の先に総状花序を付けて、7~15個の花を下垂させます。花は4弁花で、外側の花弁2個がピンク色で先が反り返る舟形になり、内側の2個は白色に黄色と赤紫色の斑紋が入り、癒合して全体がハート形になります。
ケマンソウの果実は蒴果で、長さ1.5cm程の細長い楕円形となります。
ケマンソウの名前
ケマンソウという名前は、仏具の華鬘(けまん)に似ていることから名付けられました。また、開花した様子が、鯛が釣竿にぶら下がっているように見えることから「鯛釣草(タイツリソウ)」とも呼ばれています。
ほかにも、その花の様子から「華鬘牡丹(ケマンボタン)」「藤牡丹(フジボタン)」「瓔珞牡丹(ヨウラクボタン)」「巾着牡丹(キンチャクボタン)」などの別名もあります。
ケマンソウの毒性
ケマンソウは全株が有毒で、特に根茎と葉にビククリン、プロトピンなどを含みます。誤食した場合、嘔吐・下痢・呼吸不全・心臓麻痺などを引き起こす恐れがありますので、取り扱いには注意が必要です。
ケマンソウと似ている植物
ケマンソウの近縁種に「コマクサ(駒草)」という高山植物があります。葉っぱは似ていませんが、花の形が似ています。どちらもケシ科ですが、本種はケマンソウ属で、コマクサはコマクサ属なので別種の植物です。
ケマンソウの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
性質 | 多年草 |
開花時期 | 4月〜5月 |
花色 | ピンク色・白色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 普通 |
ケマンソウの詳しい育て方
ケマンソウは中国、朝鮮半島の原産で、日本でも吊り下がった可愛いハート形の花を楽しむため、鑑賞用としてよく栽培されています。
ケマンソウの植え付け
苗の植え付けは3月〜4月と、10月〜11月頃が適期です。午前中は日が当たり、午後は日陰になるような半日陰が適しています。用土は市販の花と野菜の培養土を使って、根を傷めないよう丁寧に植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。
ケマンソウの水やり・肥料
3月~9月頃の生育期間中は土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをしましょう。夏を過ぎると地上部が枯れてきて休眠に入りますが、根は生きていますので、完全に乾燥しない程度に水やりをしましょう。
肥料は、芽出しの3月頃〜花後の9月頃まで、薄めた液体肥料を2週間に1回程度与えましょう。ただし、真夏の暑い時期は与えない方が無難です。
ケマンソウの害虫や病気
害虫はヨトウムシ、アブラムシが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまい、観賞価値が下がってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
ケマンソウは病気の心配は特にありません。
ケマンソウの誕生花・花言葉
ケマンソウは「3月26日」「4月12日」「5月20日」「6月26日」の誕生花です。
ケマンソウの花言葉は「従順」「恋心」「失恋」「優越」「あなたに従う」です。
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ケマンソウのまとめ
ケマンソウは春になるとハート形の可愛らしい花を、アーチ状の花茎に並べて咲かせます。その花姿は、釣り竿に多数の鯛がぶら下がっているように見えることから「タイツリソウ」とも呼ばれています。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非ケマンソウを育ててみてはいかがでしょう!