クロマツ(黒松)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

クロマツのまつぼっくり

こちらでは、クロマツ(黒松)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

クロマツとは

三百年のマツ

 

植物名   クロマツ


学 名   Pinus thunbergii


和 名   黒松


別 名   雄松(オマツ)


英 名   Japanese Black Pine


科 名   マツ科


属 名   マツ属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

クロマツの特徴

クロマツの雌花

 

クロマツは樹高40m、幹径3m程になるマツ科の常緑針葉高木です。クロマツは樹形が美しく古来から親しまれ、日本庭園や盆栽の代表的な樹木です。

クロマツの樹皮は黒っぽく肉厚で、亀甲状に割れ目が入り、剥がれます。また、傷を付けると松脂(まつやに)が取れます。

クロマツの花は、雌雄同株で4月~5月頃に新しい枝に付きます。雄花は枝の根元の方に黄色の花を多数付け、雌花は紫色の小さな松かさ形で枝の先端に付きますが目立たないので見つけにくいです。

クロマツの葉は、針形で2本ずつ束生し、2〜5枚が束となって枝に付きます。長さ7cm〜15cm、幅が1.5mm〜2mm程で硬く、断面は半円状です。

クロマツの果実(まつぼっくり)は球形で、深く入った切れ込みの一つ一つの隙間に種子がはさまって育ちます。種子にはプロペラのような羽がついていて、成熟すると空中に飛び立ちます。

 

クロマツの名前

クロマツは、同属の樹木「アカマツ(赤松)」と比べて、黒っぽい樹皮をしていることから「クロマツ(黒松)」という名前になり、硬い枝葉や太い枝が力強く広がることから「雄松(オマツ)」とも呼ばれます。クロマツとアカマツの混じっている林では稀に雑種の「アイグロマツ」が自生します。

 
 

天然記念物のクロマツ

日本国内には樹齢数百年以上の天然記念物に指定されているクロマツがたくさんあり、その一部をご紹介します。

国指定の天然記念物

  • 東京都江戸川区の「善養寺影向のマツ」
  • 愛知県豊川市の「御油のマツ並木」
 

都・県指定の天然記念物

  • 山形県東田川郡庄内町の「払田の地蔵のマツ」
  • 山形県鶴岡市の「念珠の松庭園」
  • 宮城県東松島市の「月観の松」
  • 福島県南相馬市の「泉の一葉マツ」
  • 新潟県佐渡市の「村雨のマツ」
  • 群馬県伊勢崎市の「連取のマツ」
  • 群馬県高崎市の「萩原の大笠松」
  • 埼玉県羽生市の「勘兵衛マツ」
  • 東京都大田区の「秋葉のクロマツ」
  • 東京都葛飾区の「瑞龍のマツ」
  • 山梨県山梨市の「竜泉寺の万年マツ」
  • 山梨県甲府市の「塩沢寺の舞鶴のマツ」
  • 山梨県南アルプス市の「宝珠寺のマツ」
  • 静岡県浜松市の「法橋のマツ」
  • 静岡県藤枝市の「久遠のマツ」
  • 富山県富山市の「浜黒崎の松並木」
  • 石川県金沢市の「並木町の松並木」
  • 福井県三方上中郡若狭町の「円成寺のみかえりの松」
  • 愛知県西尾市の「三河の黒松」
  • 三重県鈴鹿市の「地蔵大マツ」
  • 和歌山県紀の川市の「薬師寺の松」
  • 和歌山県紀の川市の「光明寺の松」
  • 島根県隠岐郡隠岐の島町の「春日神社のクロマツ群」
  • 広島市安佐南区の「長束の蓮華松」
 

クロマツの詳細情報

園芸分類庭木・盆栽・切り花
性質常緑針葉高木
開花時期4月〜5月
花色黄色・紫色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性普通
 
 

クロマツの詳しい育て方

クロマツの雄花

クロマツの原産は、日本と朝鮮半島南部で、国内では全国に分布していて、多くの市町村が自治体の木に指定しています。

また「白砂青松」としてクロマツと砂浜の美しい景観や、塩害に強いこともあり海岸線への植樹が古くから行われ、防風林や防潮林に利用されています。

 

クロマツの植え付け

庭植え、鉢植えともに植え付けの適期は3月〜4月頃です。日当たりと風通しの良い場所を好みます。用土は水はけの良い硬質の赤玉土、硬質の鹿沼土、腐葉土を混ぜたものが良いでしょう。植え付ける時は盛り土をして浅めに植え付けましょう。

 
 

クロマツの水やり・肥料

植え付けてから2年未満の株は、土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。2年以上経つ株は降雨で問題ありません。真夏の暑い日は1日2回与えても良いでしょう。また、葉水を与えると害虫予防にもなります。

肥料は、成長期の3月〜10月頃は月に1回、油かすや骨粉などの固形肥料を与えましょう。強めの剪定を行った場合は、新芽から新しい葉が出るまでは、肥料は控えましょう。

 

クロマツの害虫

クロマツの葉に発生する害虫は「マツバノタマバエ」「マツコナカイガラムシ」「マツカレハ」「マツノキハバチ」「マツノクロホシハバチ」「マツノミドリハバチ」などがあり、葉を食害します。「こも巻き」などの駆除方法もありますが、大量に発生した時は薬剤を散布して防除しましょう。

クロマツの新梢に発生する害虫は「マツズアカシンムシ」「マツツマアカシンムシ」「マツノシンマダラメイガ」「マツオオアブラムシ」などがあり、新梢に食入り食害します。食害されている新梢は切り落としましょう。大量に発生した時は薬剤を散布して防除しましょう。

クロマツの幹や枝に発生する害虫は「マツノキクイムシ」「ニトベキバチ」「マツモグリカイガラムシ」などがあり、枯損木や衰弱木、倒木などから寄生します。寄生している枝などを切り落とし、薬剤を散布して防除しましょう。

 

クロマツの病気

松枯れ病があります。夏〜冬に掛けて松全体が赤褐色に変色して枯れてしまいます。原因はマツノマダラカミキリに寄生していた「マツノザイセンチュウ」という小さい線虫が松の中に侵入し、水を吸い上げる管を圧迫することで松を弱らせ、松枯れを引き起こします。

松枯れを防ぐには、マツノマダラカミキリを駆除するか薬剤で防除します。マツノザイセンチュウは樹幹注入剤で防除します。また、近くの松に感染しますので枯れ木は早めに伐採し、焼却処分しましょう。

枝や松葉が黒くなるすす病もあります。カイガラムシやアブラムシの糞によって発生するカビが原因です。害虫を駆除して薬剤散布で防除しましょう。

 

クロマツの剪定管理

日本庭園のクロマツ

年間を通して美しいクロマツを鑑賞するためには、年に数回、季節毎の剪定作業が必要になります。

 

クロマツの芽摘み(4月〜5月)

松のミドリ摘み(芽摘み)は、つくし状のミドリという新芽を適当な長さで折ります。この長さで1年間に伸びる枝の長さが決まるので、芽摘みをしないと枝が年々間延びしてしてしまいます。

 

クロマツの芽切り(7月)

芽摘みをしなかったところから芽が伸びてきますので、一番芽を切り二番芽を出させることにより、芽の伸長期間を短くすることができ、葉の長さを短くすることができます。

 

クロマツの芽掻き(9月)

芽切りした個所から複数の二番芽が伸びてきます。複数の芽をつけたままにしているとその部分が太くなってしまったり、不要な枝が増えてしまいます。太くなってから切ると傷になってしまうので、伸びた芽の不要な方を元から掻き取りましょう。

 

クロマツのもみあげ(10月〜1月)

古い葉が多いと下の枝に陽が当たりにくくなります。古い葉を手で揉みしごき、落としてあげるか、ピンセットなどで抜き取りましょう。また、新しい葉も先端に7〜8対の葉が残るようにして揉みしごきましょう。

 
 

クロマツの針金かけ(12月〜3月)

針金かけは、葉が落ちたり、枝が折れたり変形しやすいので、芽や葉の伸びている時期は避けましょう。古枝も曲付けできますが、慣れないうちは1度で曲げずに、数年掛けて曲げた方が失敗がありません。多少の割れやヒビが入っても水吸いができれば平気です。

銅線よりもアルミ線の方が柔らかいので扱いやすいです。一本がけや二本がけなど枝により巻き方が変わります。活動期の枝はすぐに太くなり、針金が食い込みやすくなるので、樹皮に針金あとが付きやすくなります。定期的に枝を観察し、針金を巻き直しましょう。

 

クロマツの植替え(3月〜4月)

鉢植えのクロマツの植え替えは、3年〜4年に1回程度行いましょう。物によっては根詰まりを起こしますので、鉢の底穴を確認し根鉢の様子を見ながら植え替えましょう。春頃の新芽が生えてくる頃が植え替えの適期です。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

クロマツの誕生木・誕生花・花言葉

クロマツの雌花

 

クロマツは「1月1日」の誕生木です。

クロマツは「1月3日」「1月19日」「11月14日」「12月14日」の誕生花です。

クロマツの花言葉は「不老長寿」「慈悲」「同情」「哀れみ」です。

「不老長寿」という花言葉は、松は塩害などに強く寿命も長く、冬でも枯れること無く、力強く成長する姿が由来と言われています。

また、聖母マリアが幼いキリストを抱いて、逃げていた際に、松が2人を隠してくれたことで「慈悲」という花言葉が付きました。

「同情」や「哀れみ」という花言葉は、ある女神が恋の嫉妬の末に、愛する人を松の木に変えてしまい、嘆き悲しんでいたところ、同情した神が、その木を一年中緑色を保つようにしてあげたという伝説があるそうです。

 

クロマツのアーティフィシャルグリーン

クロマツの盆栽

 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
 

本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

クロマツのまとめ

クロマツの樹皮

クロマツはいかがでしたか?
クロマツは日本庭園の主役として使われる樹木で、生命力が強く、古くから縁起の良い木として人気があります。
形の良いクロマツにはお手入れが欠かせませんが、記念樹やシンボルツリーとして、みなさんも是非クロマツを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん