ミズキ(水木)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ミズキの花

こちらでは、ミズキ(水木)の植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

ミズキとは

ミズキの葉

 

植物名   ミズキ


学 名   Cornus controversa var. controversa


和 名   水木


別 名   車水木(クルマミズキ)


英 名   Giant dogwood


科 名   ミズキ科


属 名   ミズキ属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

ミズキの特徴

ミズキの果実

 

ミズキは樹高10m〜15m程になるミズキ科の落葉高木です。日本では5月〜6月頃に開花します。

ミズキの幹は真っ直ぐ伸びて、枝を水平に張って扇状に四方に広げて階段状になり、独特の樹形となります。若枝は紫紅色で、はじめ細かい毛が生えますが、成長すると無毛になります。

ミズキの花は、枝の先に径5cm〜10cm程の散房花序を出して、白色の小さな4花弁を多数付けます。

ミズキの葉は互生する単葉で、長さ5cm~15cm、幅4cm~8cm程の先端が尖った卵型~楕円形です。表面は濃緑色で光沢があり、5〜9対の葉脈が目立ち、全縁です。裏面は白っぽく、秋になると紅葉します。

ミズキの果実は核果で、径6mm〜7mm程の球形で、7月頃から赤紫色になり、9月〜10月頃に黒く熟します。果実の核には浅い縦溝があり、先端に深いくぼみがあります。

 
 

ミズキの名前

ミズキという名前は、根から水を吸い上げる力が強く、春先に枝を切ると大量の水のような樹液が流れ出ることから名付けられました。

 

ミズキの利用

ミズキの材は緻密で加工しやすく、年輪の目立たない白色で、盆や椀の木地、杓子、箸、下駄、細工物、器具、玩具などに使われ、東北地方ではこけしの材料に用いられています。

 
 

ミズキと似ている樹木

ミズキは満開になると木全体が白っぽくなるほどに花が咲き誇ります。本種ミズキの近縁種に「ハナミズキ(花水木)」という樹木があります。ハナミズキの方が花が大きく目立つため、観賞用としてよく植栽されています。

ミズキと似ている樹木に、近縁種の「クマノミズキ(熊野水木)」という樹木があります。どちらもよく似ていて混同されますが、見分け方があります。

最も簡単な方法は、ミズキは5月〜6月が開花期で、葉が互い違いに生じる「互生」となりますが、クマノミズキは6月〜7月が開花期で、葉は一箇所から左右に生じる「対生」であるため見分けることができます。

ほかには、ミズキの果実は核の先端にくぼみがありますが、クマノミズキはくぼみがありません。また、ミズキの冬芽は芽鱗に包まれますが、クマノミズキの冬芽は裸芽で褐色の毛が生えるなどの違いもあります。

 

ミズキの詳細情報

園芸分類庭木
性質落葉高木
開花時期5月〜6月
花色白色
栽培難易度
耐寒性普通
耐暑性強い
耐陰性普通
 
 

ミズキの詳しい育て方

ミズキの樹皮

ミズキは日本を含めたアジア大陸東部やヒマラヤ地方の原産で、国内では北海道、本州、四国、九州に分布しています。主に低山や原野の水辺に自生しています。また、緑陰樹として公園樹や街路樹などに植栽されることもあります。

 

ミズキの植え付け

植え付けは厳寒期を避けた落葉期の11月〜12月と、2月〜3月頃が適期です。日当たりの良い場所を好みます。西日に当たっても枯れませんが、根付くまでは乾燥に気をつけましょう。

植え穴は少し大きめに掘って、庭土に腐葉土や堆肥を混ぜて、植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。この際、根を乾燥させないように株元をワラや腐葉土で覆いましょう。

 

ミズキの水やり・肥料

庭植えの場合は、根付いてからは降雨で問題ありませんが、夏の乾燥する時期は水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら水やりをしましょう。

肥料は、寒肥として2月頃に骨粉と油粕を混ぜた有機質肥料を株元に施しましょう。

 

ミズキの害虫・病気

害虫はアブラムシ、カイガラムシ、テッポウムシが発生することがあります。葉や幹を食害されると株が弱ってしまったり、観賞価値が下がるため、見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。

病気はうどんこ病、すす病があります。病気はカビの一種で、茎や葉が白い粉を吹いたようになり、植物から栄養を吸収したり光合成を邪魔します。発見次第薬剤を散布して防除しましょう。

 

ミズキの剪定

ミズキは枝が規則正しく生じて、自然とまとまった雄大な樹姿になりますが、成長が早く大きくなるため、スペースの関係などで剪定をする場合は、落葉期の12月〜翌2月頃が適期です。

剪定は、混み合っている枝や枯れ枝、徒長枝などを切り取り、できるだけ自然樹形に近い形にすることが大切です。枝を途中から切り詰めるのではなく、枝分かれしている場所で切り取りましょう。枝を途中で切り詰めてしまうと自然樹形を大きく損ない、樹姿が乱れてしまいます。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

ミズキの誕生木・誕生花・花言葉

ミズキの花の拡大

 

ミズキは「12月27日」の誕生木です。

ミズキは「5月9日」の誕生花です。

ミズキの花言葉は「耐久」「成熟した精神」です。

 
 

ミズキのアーティフィシャルグリーン

ミズキの葉
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
 あっちゃん
 

本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

ミズキのまとめ

ミズキの冬芽

ミズキはいかがでしたか?
ミズキは規則正しく枝が生じ、雄大な樹姿に成長し、初夏に開花した花は、木全体が白くなるほどに咲き誇ります。
育てるのはそんなに難しくないので、シンボルツリーなど、みなさんも是非ミズキを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん