造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ナリヒラダケとは
植物名 ナリヒラダケ
学 名 Semiarundinaria fastuosa
和 名 業平竹
別 名 大名竹(ダイミョウチク)
英 名 Semiarundinaria fastuosa
科 名 イネ科
属 名 ナリヒラダケ属
ナリヒラダケの特徴
ナリヒラダケは高さ5m〜10m程になるイネ科の常緑多年生竹の一種です。
ナリヒラダケは節間が長く、枝が短めで、枝は一節から1年目は3本ずつ、2年目は7~8本が出てきます。
ナリヒラダケの稈(茎)は、地下茎の節から直立して、径3cm~4cm程と細く、はじめは緑色ですが古くなると紫褐色に変化します。
ナリヒラダケの葉は、長さ10cm~15cm、幅1.5cm~2.5cm程の先が尖る狭披針形で、毛は無く枝先に4枚~6枚ずつ付きます。
ナリヒラダケのタケノコは、6月~7月頃に地上に出て、タケノコの皮は紫色を帯びて無毛です。皮は基部の中程が離れずに、しばらくの間ぶらさがってから脱落します。
ナリヒラダケの名前
ナリヒラダケは、中性的とされる姿形を平安時代の美男歌人「在原業平(ありわらのなりひら)」のように容姿端麗で美しいということからナリヒラダケと命名されました。
ナリヒラダケの詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
性質 | 常緑多年草・竹 |
開花時期 | 特になし |
花色 | 特になし |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 普通 |
ナリヒラダケの詳しい育て方
ナリヒラダケは日本原産で、国内では本州中南部、四国、九州の川沿いに自生しています。関東地方でよく好まれ、庭園や茶庭などに植栽されています。
ナリヒラダケの植え付け
植え付けの適期はタケノコが出てくる1ヶ月前の4月〜5月頃です。竹の地下茎は横に長く伸びて、隣の家まで広がるので、地表から50cm以上の深さまでトタン板や防根・防竹シートを入れて、根の周囲を囲い、根が広がるのを防ぎましょう。
日当たりを好みますが、半日陰でも十分育ちます。用土は、鉢植えで育てる場合は赤玉土5:川砂3:腐葉土2の割合で混ぜた土を使用しましょう。庭植えの場合は、庭土に腐葉土を混ぜたものに植え付けましょう。
ナリヒラダケの水やり・肥料
湿り気のある土壌を好みますので、鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。庭植えの場合は降雨で問題ありませんが、夏の乾燥する時期は水やりをしましょう。
肥料はあまり必要としませんが、葉っぱの色が悪かったり、生育が良くない場合は、春または秋頃に有機質肥料を与えましょう。
ナリヒラダケの害虫・病気
害虫はハダニ、カイガラムシ、タケノホソクロバ、タケスゴモリなどが発生することがあります。害虫に食害されると株が弱ったり、観賞価値が下がってしまうので、見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。
病気は、スス病、黒穂病、さび病があります。病気にかかると葉が黒っぽくなり、他の葉に感染しますので、病気の部分を取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
ナリヒラダケの摘心と剪定
摘心の適期は6月〜7月頃です。背丈を抑えたい場合は、適当な大きさに育ったところで、生長点を切って、それ以上丈が伸びないようにしましょう。
剪定の適期は3月〜5月頃です。下葉は切り取り、上の方は桿(幹)から出る枝の2~4節で芽先を摘むと見た目もスッキリとして整って形に仕立てられます。
ナリヒラダケの誕生木
ナリヒラダケは「2月18日」の誕生木です。
ナリヒラダケのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
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- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
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ナリヒラダケのまとめ
ナリヒラダケはスッキリした印象の小型の竹で、観賞用として用いられ、庭園などに植栽されています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ナリヒラダケを育ててみてはいかがでしょう!