オリーブの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

オリーブの果実

こちらでは、オリーブの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

オリーブとは

オリーブオイル

 

植物名   オリーブ


学 名   Olea europaea


和 名   阿利襪


別 名   オイレフ/ オレーフ


英 名   Olive


科 名   モクセイ科


属 名   オリーブ属


 

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オリーブの特徴

オリーブの熟した果実

 

オリーブの木は樹高5m〜20m程になるモクセイ科の常緑高木です。オリーブオイルの原料として知られ、世界中で栽培されている樹木です。

オリーブの花は、日本では5月〜6月頃にクリーム色の花を咲かせます。葉腋から総状花序に複数の小花を付けます。小花は径3mm程のクリーム色の鐘形で、花冠は4つに裂けています。花には「キンモクセイ(金木犀)」に似た芳香があります。

オリーブの葉は対生する単葉で、長さ4cm〜8cm程の長楕円形で、表面は光沢がある濃い緑色で、裏面は短毛があり銀白色に見えます。

オリーブの果実は、球形や卵形、楕円形など品種によりさまざまです。始めは緑色〜黄緑色〜黒紫色に熟します。果実の中には種子が1個入っています。

 

オリーブの利用

オリーブの果実には、ビタミンEやオレイン酸を豊富に含み、現代の日本でも生活習慣病の予防や美容に効果があるとして注目され、オリーブオイルなど食用のほか化粧品や石鹸などにも使用されています。

オリーブの果実は、そのまま食べる食用にも用いられます。食用の場合は緑色のうちに収穫して、オリーブオイルを採取する場合は黒紫色に完熟してから使用します。

オリーブの果実は、生のまま食べると強い苦味がありますが、加熱することで苦味が和らぐため、ピザの材料としたり、ピクルスや塩漬けにしてカクテルのマティーニに添えられたりします。

日本国内の産地である香川県では、飼料にも使われています。葉の粉末入りの餌を養殖ハマチに与えたり、搾油後の果実は食用の豚、牛、地鶏に与えられています。

オリーブの木材は硬く、重く、緻密で、油分が多く耐久性があり、辺材は黄白色、心材は黄褐色で、不規則な縞模様があります。そのため装飾品のほか、まな板、すり鉢・すりこぎ、スプーン、調理用へらなどの台所用品を作るのによく用いられます。日本では印鑑の材料にされることもあります。

 

オリーブの品種

オリーブの葉と果実

オリーブは世界中で栽培され、数百種類もの品種があります。日本に流通している品種は50〜100品種程あると言われていて、家庭菜園としても人気があります。果実が小さいものや大きいもの、食用やオリーブオイル用のものなどさまざまあり、その中の一部の品種をご紹介します。

マンザニロ(スペイン産)

世界中で盛んに栽培されているオリーブ品種です。横に広がる開帳形の樹形で、小さく丸みを帯びた硬めの葉が特徴です。果実は3グラム程でリンゴ形をしており、オリーブ含量は低めで苦味があるので、ピクルスに加工されています。この品種は、炭疽病に弱い性質があります。

 

ネバディロ・ブランコ(スペイン産)

樹形は開帳型で、葉裏が鮮やかな緑色がはっきりした品種です。果実は3グラム程の中型で、長い楕円形でオリーブオイル用の品種です。

また、花粉がとても多く花が咲く期間も長い種類なので、受粉樹としてもよく利用されています。

 

アルベキーナ(スペイン産)

樹形は横に伸びますが、比較的小さくコンパクトな品種です。葉は小さく細長く、葉脈が薄いのが特徴です。果実は、2グラム程の小さい丸形でオリーブオイル用の品種です。オイルは辛味が少なく、まろやかな優しい風味があります。

小さな苗木でも実を付けるため、鉢植えや盆栽でも実を見ることが出来ます。

 

コロネイキ(ギリシャ産)

ギリシャで栽培されるオリーブの半分はコロネイキと言われています。葉が小さく先が尖っていて、樹木の上部が広がる拡張型の樹形になり、果実がとても小さく1〜2グラム程で、採れるオリーブオイルの量が少ないため、高級オイルとして知られています。

果実の付く時期が早く花粉量が豊富で、暑さに強く、寒さには弱い性質があります。

 

ハーディーズマンモス(ギリシャ産)

大きくなった樹の葉は細長く、光沢があり堅く、裏側にカールする特徴があります。果実は4〜8グラムと大きく、フルーティーな香りと渋みが少ないことからオリーブオイルに適しています。

寒さに弱く、結実するためにある程度の大きさが必要です。

 

チプレッシーノ(イタリア産)

イタリアのシチリア島でよく見られるオリーブで、樹形は直立型ですが樹高は低く、銀がかった大きめの葉が美しく、果実は丸みを帯びた楕円形で2〜4グラム程と小ぶりですが、食用にもオイル用にも使用されています。

花粉量が多く、受粉樹としても人気があり、育てやすい品種です。

 

レッチーノ(イタリア産)

樹形は大型で、縦にも横にも広がります。葉は小さめで薄く光沢があり、中心線がはっきり出ます。果実は、2グラム程の小さい長丸形で、辛味とコクがある美味しいオイルが搾れます。

病気などに強く丈夫ですが、結実させるにはある程度の大きさが必要です。

 

ルッカ(原産国不明)

樹形は横に広がる開帳型で、成長すると枝が捻れる性質があります。果実は2〜3グラム程の小ぶりですが、オイル含量がとても高く、フルーティーな香りが特徴で、オリーブオイルを採取しやすい品種です。

大きくなるまで結実しにくいですが、成長が早く丈夫なので、庭植えで記念樹としても人気です。

 

ミッション(アメリカ産)

樹形は直立型でスマートな姿が美しい品種です。葉は細長く銀がかっています。3グラム程の果実は長円形で、ピクルスやオリーブオイルに加工されています。この品種は、炭疽病に弱い性質があります。

 
 

オリーブの歴史

日本では江戸時代から栽培が行われ、明治時代には海外の有用動植物を移入して、国内での繁殖・栽培を試み、1878年に神戸に「神戸阿利襪園(こうべおりーぶえん)」として3000坪の園地を設けて、ゴムノキのほかオリーブを植えました。1882年には実の塩蔵品とオリーブ・オイルを生産したと言われています。

小豆島での栽培は1910年頃に初めて成功し、現在では香川県を含む四国全域、岡山県、広島県、兵庫県、東北地方、関東地方、中部地方、九州地方など全国各地で栽培されています。日本で新たな品種が育成され、香川県が開発した「香オリ3号」「香オリ5号」が日本発で初めて品種登録されています。

オリーブはもっとも古くから利用される植物のひとつで、原産国はさまざまな説がありますが、紀元前3000年頃にはクレタ島で栽培されていたとも言われています。

オリーブの木には、世界各地でさまざまな逸話や神話が存在します。古代エジプトでは、女神イシスがオリーブの栽培と利用を教えたとされています。

ユダヤ教・キリスト教・イスラム教では、オリーブオイルは戴冠式や聖別などの宗教儀礼での「聖油」としても用いられています。

ギリシア神話では、女神アテーナーは海神ポセイドーンとアッティカの領有権を争い、アテーナーは食用となる果実とオリーブオイルが採れるオリーブの樹(の森)を贈り、アテーナーはアッティカの守護女神に選ばれたとされています。

旧約聖書の「創世記」では、ノアの方舟から放たれた鳩がオリーブの葉を咥えて戻ったことから、鳩とオリーブは「平和の象徴」とされています。

聖書では、イエス・キリストは普段からオリーブ山の麓のゲッセマネの園で祈ることを好み、最後の晩餐の後もゲッセマネの園で最後の祈りを捧げたと伝えてられています。

オリーブは日本の香川県の「県の木」、「県の花」に指定されています。また、さまざまな国の「国旗」や「国章」、「国樹」、「国花」に用いられています。

 

オリーブの詳細情報

園芸分類庭木・果樹
性質常緑高木
開花時期5月〜6月
花色クリーム色
栽培難易度
耐寒性普通
耐暑性強い
耐陰性やや弱い
 
 

オリーブの詳しい育て方

オリーブの木

オリーブの原産地は諸説ありますが、地中海沿岸部やアメリカ西海岸と言われ、ヨーロッパで栽培が盛んに行われており、地中海沿岸には樹齢1000年以上の老木もあります。

日本の生産地では香川県小豆島が有名で、オリーブオイルのほか、オリーブ公園や、オリーブ牛などオリーブを使った特産品が沢山あります。

 

オリーブの種まき

種まきの適期は3月〜4月頃です。黒く熟した果実の黒い部分を全て取り除き、種の尖った方を2mm程切り取ります。種を1日水につけて、市販のオリーブの培養土を使い、植え穴は3cm程で、種を撒いたら薄く覆土して、たっぷり水やりをしましょう。

鉢は日向に置き、寒風に当てないようにし、土が乾燥したら水やりをしましょう。発芽温度は15℃〜20℃で、1ヶ月〜3ヶ月程で発芽しますが、オリーブの発芽率は1/100程と、簡単には発芽しないので、苗木を購入した方が簡単です。

 

オリーブの苗植え

苗の植え付けは、3月〜4月頃が適期です。日照が弱いと花や実付きが悪くなるので、日当たりが良く風通しの良い場所を好みます。鉢植えの用土は、市販のオリーブ用の培養土を使用するか、果樹用の培養土なら苦土石灰を少量混ぜてアルカリ性を高めましょう。

庭植えであれば、土をしっかり耕し赤玉土や腐葉土、苦土石灰を混ぜ込みましょう。オリーブは根を浅く張るため、転倒しやすいので支柱を立てて固定し、たっぷり水やりをしましょう。

 

オリーブの水やり・肥料

鉢植えの場合は土が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。庭植えの場合は、根付いたら降雨で問題ありませんが、夏の乾燥時期などはたっぷりと水やりをしましょう。

オリーブの肥料は、花芽が付きだす3月と、実が充実する6月、実を収穫した養分の補給で11月の、年に3回与えましょう。肥料は化成肥料にたい肥を混ぜたものを与えましょう。

 

オリーブの害虫や病気

害虫はハマキムシやアブラムシ、カイガラムシなどが発生することがあります。果実や枝葉を食害したり、樹液を吸汁して株を弱らせるので、見つけたら取り除き、酷いときは薬剤散布で防除しましょう。

また、オリーブアナアキゾウムシには注意が必要で、幹や枝の内部から食害するので気づきにくいのですが、株元におがくず状の木くずを発見したら、オリーブアナアキゾウムシが発生しています。木肌をよく観察し、ボコボコと荒れた部分を見つけたら、樹皮を剥がして捕獲するか薬剤散布で駆除しましょう。

病気は炭疽病があります。葉や果実に黒っぽい斑点が発生し腐ってしまいます。病気の葉や果実は取り除き、ひどい時は枝を切り取りましょう。予防法としては、枯れ枝や弱った枝を剪定し、日当たりや風通しを良くしましょう。

 

オリーブの摘果

オリーブの適果の適期は、6月~7月上旬です。果実を大きくしたい場合に余分な果実を摘み取る作業です。オリーブは自分の株に見合った実を残し、不要な実は自然に落ちる性質がありますが、さらに減らすことで果実を大きくすることが出来ます。

減らす目安は、果実1つに対して葉が8枚〜10枚程度です。葉が20枚程度付いていたら果実は大きいものを2つ程残し、残りの果実は摘み取りましょう。

 
 

オリーブの剪定

オリーブの剪定の適期は、1月~3月頃です。オリーブは、その年の春から初夏に伸びた新梢に、翌年花を咲かせて実を付けます。そのため、剪定の時になるべく新梢を残しつつ、混み合ったところを中心に剪定することが大切です。

オリーブは枝が対になって伸びる性質がありますので、他の枝に干渉している枝や内側向きの枝、ヒコバエなど不要な枝を切り取り、風通しを良くしましょう。

 

オリーブの収穫

オリーブは同じ品種の花粉では受粉しない「自家不結実性」という性質があります。実を付けたい場合は、2つの品種のオリーブを近くで育てましょう。自分の花粉でも受精する「自家結実性」の性質がある品種もありますが、他の品種の花粉がある方が実付きは良くなります。

ピクルスなど食用品種は、果実が緑色の9月頃に収穫し、オリーブオイル用の品種は黒紫色に完熟する11月頃が収穫期です。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

オリーブの誕生木・誕生花・花言葉

オリーブの花

 

オリーブは「8月18日」の誕生木です。

オリーブは「5月26日」「10月27日」「12月31日」の誕生花です。

オリーブの花言葉は「平和」「知恵」「勝利」「安らぎ」です。

「平和」の花言葉の由来は、旧約聖書「創世記」でノアの方舟によって洪水を生き延び、鳩を放つと、舞い戻った鳩がオリーブの若葉を口に咥え戻ってきたことから、鳩とオリーブは「平和の象徴」となっていることに由来します。

「知恵」の花言葉の由来は、アテナとポセイドンが、ひとつの都市の支配権を争いをし、それを知った全能の神ゼウスは、2人のうち、より人々にとって役に立つ贈り物をしたものに、都市を与えると伝えました。そこでポセイドンは戦の役に立つとして、人々に「馬」を与えました。一方のアテナは、その果実が食事や薬の材料として人々を救う「オリーブ」を植えました。人々はアテナの贈り物を支持し、アテナに都市の支配権が与えられ、オリーブはさまざまな用途に使える「知恵」の詰まった贈り物として広く知られることになったというギリシャ神話に由来します。

 

オリーブのアーティフィシャルグリーン

オリーブの熟した果実
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
 

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オリーブのまとめ

オリーブのピクルス

オリーブはいかがでしたか?
オリーブの果実は、オリーブオイルやピクルスとして古くから親しまれています。樹形や葉の形も美しく記念樹としても人気の樹木です。
記念樹やシンボルツリー、収穫の楽しみまで、みなさんも是非オリーブを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん