造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ヤブランとは
植物名 ヤブラン
学 名 Liriope muscari
和 名 藪蘭
別 名 リリオペ / サマームスカリ
英 名 Liriope/ Big blue lily turf
科 名 キジカクシ科
属 名 ヤブラン属
ヤブランの特徴
ヤブランは草丈20cm〜60cm程になるキジカクシ科の常緑多年草です。日本では7月〜10月頃に開花します。
ヤブランの花は、葉の間から高さ30cm〜50cm程の多数の花茎が立ち上がり、薄紫色の小さな花が数個ずつ密に付き、長さ8cm〜20cm程の穂状花序を形成します。花被片は長さ5mm程の6花弁です。
ヤブランの葉は根生する単葉で、濃い緑色で厚みがあり、光沢があります。長さ25cm~70cm、幅1cm〜2cm程の細長い線形で、先端が垂れ下がります。
ヤブランの果実は、1つの花から2個〜4個程が固まって育ち、早期に果皮が脱落します。種子は径6mm~7mm程の球状が露出して、光沢がある黒紫色に熟します。
ヤブランの薬用成分
ヤブランの根の紡錘状に肥大した部分は、外部の刺激を防いで炎症を鎮める効果があると考えら、漢方では滋養強壮、のどの腫れ、せきを鎮める鎮咳の目的で処方されています。
また、ひげ根の肥大した塊根を採集したものを水洗いして天日干ししたものが「麦門冬(ばくもんとう)」と呼ばれ、生薬となります。
ヤブランの名前
ヤブランは、やぶに生えて、葉の様子がランに似ていることから名付けられました。また、「リリオペ」や、「サマームスカリ」という別名もあり、広義では「プラティフィルラ」とも呼ばれています。
ヤブランは、各地域により呼び名があり、福島県では「テッポウダマ」、新潟県では「ネコノメ」、岐阜県では「ジャガヒゲ」、鹿児島県では「インノシポ」などと呼ばれています。
ヤブランの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
性質 | 常緑多年草 |
開花時期 | 7月〜10月 |
花色 | 薄紫色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
ヤブランの詳しい育て方
ヤブランは東アジア原産で、日本全土に分布しています。園芸品種も多数あり、班入りや白葉の品種もあります。和風庭園だけでなく洋風庭園にも似合い、花期以外でも鑑賞価値があり、庭の木陰などで栽培されています。
ヤブランの苗植え
苗植えの適期は3月〜6月と9月〜10月頃です。日向〜半日陰が好みです。用土は赤玉土に腐葉土を混ぜたものや、市販の草花用培養土を使用しましょう。
鉢植えの場合は、ラン鉢など深さのある7号以上が適しています。地植えの場合は、植え付け場所の土を30cm以上深く耕し、腐葉土をたっぷりと混ぜ、株同士の間隔を20cm程空けて植え付け、たっぷりと水やりをしましょう。
ヤブランの水やり・肥料
鉢植えの場合、土が乾燥したら水やりをしましょう。夏の水切れには注意が必要です。地植えの場合、根付いてからは降雨で問題ありません。
鉢植えの場合、春と秋に緩効性肥料を一ヶ月に一回与えるか、二週間に一回液体肥料を与えましょう。地植えの場合、肥料は必要ありません。
ヤブランの害虫や病気
害虫はヒョウタンゾウムシが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。
病気は炭疽病があります。カビが原因で、赤褐色をした斑が葉っぱの表面に現れます。高温多湿の環境で、水はけが悪いと発生し、肥料の窒素分が多い時も助長されることがあります。感染した葉は取り除き、水和剤などを散布して拡大を防ぎましょう。
ヤブランの剪定
剪定の適期は3月頃です。新芽が出る前に、古い葉や枯れた葉を全て根元から切り戻しましょう。
ヤブランの誕生花・花言葉
ヤブランは「9月20日」「10月6日」「10月26日」の誕生花です。
ヤブランの花言葉は「謙遜」「忍耐」「隠された心」などがあります。
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ヤブランのまとめ
ヤブランはグラウンドカバーの定番として、美しい紫色の可愛い花が咲きますが、花期以外の葉だけでも美しく、観賞価値がある草花です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ヤブランを育ててみてはいかがでしょう!