造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。

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ウキツリボクとは
植物名 ウキツリボク
学 名 Callianthe megapotamica
和 名 浮釣木
別 名 チロリアンランプ
英 名 trailing abutilon / Brazilian abutilon
科 名 アオイ科
属 名 ショウジョウカ属
ウキツリボクの特徴
ウキツリボクは樹高1m〜3m程になるアオイ科の常緑低木です。日本では6月〜10月頃に開花します。
ウキツリボクは品種や環境により、自立する低木からほぼ平伏するものまで様々あります。枝は細くて表皮は堅く、寄り掛かかって伸びて、枝先は垂れ下がります。
ウキツリボクの葉は互生する単葉で、長さ5cm~15cm程の先端が尖った卵形〜ハート形です。托葉があり、縁には不揃いな鋸歯(きょし)があります。また、葉は分裂しないか、浅く3~5裂します。
ウキツリボクの花は、葉腋から細長い花柄を伸ばして下垂します。花径は3cm程で、花弁のような赤色の部分は実際には萼で、5稜のある筒状で端は5つに裂けていて、その中から、5枚の黄色の花弁が突き出します。花弁の中心からは、赤紫色の雄しべが長く突き出します。
ウキツリボクの名前
ウキツリボクという名前は、細い花柄から下垂れした花が宙に浮いているように見えることから名付けられました。園芸植物としては「チロリアンランプ」という名前で流通しています。
園芸界では、本種の近縁種で観賞用に用いられる種である「ウキツリボク」「ショウジョウカ」「アブチロン・ヒブリドゥム」などを総称して「アブチロン」と呼ぶ場合がありますが、これらは別種の植物です。
ウキツリボクの詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
性質 | 常緑低木 |
開花時期 | 6月〜10月 |
花色 | 黄色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
ウキツリボクの詳しい育て方
ウキツリボクはブラジルの原産で、現在は世界の熱帯・亜熱帯に広く分布しています。日本へは繊維植物として、インドから中国経由で輸入され、特徴的な花を観賞するために栽培されています。温室栽培が基本ですが、関東南部以西では露地植えが可能です。
ウキツリボクの植え付け
植え付けは5月〜7月頃が適期です。日当たりが良く風通しの良い場所を好みます。冬に霜が当たらない場所に植えるか、室内に取り込みましょう。用土は赤玉土に腐葉土を混ぜて、植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
また、蔓が伸びるためフェンスに絡ませたり、他の植物に絡ませることが多いですが、出来れば支柱や行灯仕立ての柱を利用しましょう。
ウキツリボクの水やり・肥料
ウキツリボクは春~秋まで途切れること無く花が咲きますので、土が乾いたらしっかりと水やりをしましょう。水が切れると花が落ちてしまいます。秋以降は生育が鈍くなるため水やりを減らしましょう。冬は土が乾いてから数日たってから水やりをしましょう。
肥料は花が咲いている間は、一ヶ月に一回、緩効性化成肥料を与えるか、10日に一回、液体肥料を与えましょう。ただし、肥料を与えると株が大きくなるため、大きくしたくないなら控えましょう。
ウキツリボクの害虫・病気
害虫はハダニ、アブラムシが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がってしまったり、株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。
ウキツリボクは病気の心配は特にありません。
ウキツリボクの剪定
剪定は花が終わった9月〜10月頃が適期です。ウキツリボクは、つる性でどんどんと伸びて、鉢植えだとバランスが悪くなって倒れたり、風で折れてしまうため、適宜切り戻しましょう。
ウキツリボクの誕生花と花言葉
ウキツリボクは「1月18日」「9月8日」の誕生花です。
ウキツリボクの花言葉は「尊敬」「憶測」「恋の病」「よい便り」などがあります。
ウキツリボクのアーティフィシャルグリーン

アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。

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- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
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ウキツリボクのまとめ
ウキツリボクは、花の形は品種によって異なりますが、提灯のような特徴的な花を吊り下げて咲く観賞用の樹木で、春から秋まで長く花を楽しめます。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ウキツリボクを育ててみてはいかがでしょう!
