造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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コオニタビラコとは
植物名 コオニタビラコ
学 名 Lapsana apogonoides
和 名 小鬼田平子
別 名 田平子(タビラコ)/ 仏の座(ホトケノザ)
英 名 Japanese nipplewort
科 名 キク科
属 名 ヤブタビラコ属
コオニタビラコの特徴
コオニタビラコは草丈5cm〜10cm程になるキク科の二年草です。日本では3月〜5月頃に開花します。
コオニタビラコは開花期になると、10cm程の花茎を伸ばし、散房状に径5mm〜10mm程の花を付けます。頭花は黄色い舌状花で、先終わると花柄が伸びて垂れ下がります。また、花は朝開いて、夕方には閉じます。
コオニタビラコの葉は根出葉と茎葉があり、茎葉は1〜3枚が互生して、根出葉はロゼット状に数多く出て、長さ5cm~10cm程で、丸く羽状に分裂します。
コオニタビラコの果実は痩果で、黄褐色になり冠毛はなく、先に2個または4個の小突起があります。
コオニタビラコの食用
コオニタビラコは、茎が立つ前の2〜3月頃の柔らかい根出葉を採取して食用にします。新春には「ホトケノザ」とも呼ばれ、七草粥に利用するほか、おひたし、ごま和え、汁の実などにして食べられています。薄い塩味の炊いたご飯に混ぜ込んだ菜飯や、生で天ぷらや油炒めにもできます。
春の七草
1月7日の「人日の節句」の朝に、7種の野菜が入った「七草粥」を食べると邪気を払い万病を除くと古くから言い伝えられてきた風習があり、お正月で疲れた胃を休めて、不足しがちな栄養素を補うとも言われています。この七草粥に用いる以下の7種の野菜(草)を「春の七草」と呼びます。
- セリ
- ナズナ
- ハハコグサ(ごぎょう)
- ハコベ(はこべら)
- コオニタビラコ(ほとけのざ)
- カブ(すずな)
- ダイコン(すずしろ)
コオニタビラコの名前
コオニタビラコの名前は、田んぼで羽状に分裂した葉がきれいなロゼット状に広がる様子から、単に「田平子(タビラコ)」とも呼ばれます。同科の植物である「オニタビラコ(鬼田平子)」よりも小さいため、「小鬼(コオニ)」と付けられていますが、厳密にはオニタビラコは別属の植物です。
また、羽状に分裂した葉がきれいなロゼット状に広がる様子から、春の七草では「ホトケノザ」という別名で呼ばれていますが、シソ科の植物に「ホトケノザ(仏の座)」という同じ名前の植物があり、勘違いされることがありますが、本種が春の七草の「ホトケノザ」になります。
コオニタビラコの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
性質 | 二年草 |
開花時期 | 3月〜5月 |
花色 | 黄色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 普通 |
コオニタビラコの詳しい育て方
コオニタビラコは日本、中国、朝鮮半島の原産で、国内では本州、四国、九州の田畑や道端などで見かけることができます。
コオニタビラコの苗植え
苗植えの適期は9月〜10月頃です。日当たりの良い場所が好みで、コオニタビラコは湿地を好むため、ビオトープが適していますが、荒木田土や、赤玉土の小粒に腐葉土を混ぜたものでも育ちます。
コオニタビラコの水やり・肥料
基本的に土が湿っている状態を好むため、保湿性の良い土を使い、たっぷり水やりをして、乾燥させないように管理しましょう。
肥料は、あまり必要としませんが、元気がないようであれば、春頃の開花期に液体肥料を与えましょう。
コオニタビラコの害虫や病気
コオニタビラコは病害虫の心配は特にありません。
コオニタビラコの誕生花・花言葉
コオニタビラコは「4月30日」の誕生花です。
コオニタビラコの花言葉は「仲間と一緒に」です。
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コオニタビラコのまとめ
コオニタビラコは、春の七草の一つとして、食用にもなる野草です。田畑などでも見かけることができ、黄色いかわいいお花を咲かせます。
育てるのは難しくないので、みなさんも是非コオニタビラコを育ててみてはいかがでしょう!