モミジバスズカケノキ（プラタナス）の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

2023年7月5日

こちらでは、モミジバスズカケノキ（プラタナス）の植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。

　あっちゃん

この記事の監修者

モミジバスズカケノキとは

植物名　　　モミジバスズカケノキ

学　名　　　Platanus x acerifolia

和　名　　　紅葉葉鈴懸の木

別　名　　　楓葉鈴懸の木（カエデバスズカケノキ）/　プラタナス

英　名　　　London plane tree

科　名　　　スズカケノキ科

属　名　　　スズカケノキ属

モミジバスズカケノキの特徴

モミジバスズカケノキは樹高20m〜30ｍ、幹径1m〜2m程になるスズカケノキ科の落葉高木です。日本では4月〜5月頃に開花します。

モミジバスズカケノキは成長すると樹皮が剥離して、白や灰緑色のまだら模様になります。

モミジバスズカケノキの葉は互生して、長さ10cm～20cm程で掌状に深く3〜5裂します。はじめは両面に星状毛が生えますが、裏面の脈上を残して無毛になり、縁には鋸歯（きょし）があります。また、秋には黄色く黄葉します。

モミジバスズカケノキの花は雌雄同株で、雄花序は黄色を帯びた径1cm程の球形で、長さ2cm程の柄に吊り下がります。雌花序は赤みを帯びた径2cm程の球形で、長さ10cm～15cm程の柄に2〜3個が吊り下がります。

モミジバスズカケノキの果実は、痩果が多数集まって径2cm〜3cm程の球形になる集合果で、2〜3個が吊り下がり、長く残ります。種子は風で散布されます。

世界四大街路樹

・本種モミジバスズカケノキを含む「プラタナス」は、「ボダイジュ」、「ニレ」、「セイヨウトチノキ」とともに、世界各地で街路樹として植栽されている樹木として世界四大街路樹と呼ばれています。

プラタナス　ポット苗木

モミジバスズカケノキと似ている樹木

モミジバスズカケノキは、北アメリカ原産の「アメリカスズカケノキ（亜米利加鈴懸の木）」と、アジア西部からヨーロッパ東南部原産の「スズカケノキ（鈴懸の木）」の交配種です。

本種モミジバスズカケノキは、「モミジ（紅葉）」や「カエデ」に葉が似ていることから名付けられ、「楓葉鈴懸の木（カエデバスズカケノキ）」という別名もあります。

日本には本種モミジバスズカケノキと、近縁種であるアメリカスズカケノキや、スズカケノキがありますが、日本では本種モミジバスズカケノキが街路樹として多く植栽され、一般的に「スズカケノキ」や、「プラタナス」という名前で呼ばれています。プラタナスとは、学名「Platanus」であり、スズカケノキ科スズカケノキ属に属する植物の総称です。

本種モミジバスズカケノキとアメリカスズカケノキ、スズカケノキはよく似ていて混同されますが、見分け方があります。

葉に違いがあり、スズカケノキ＞モミジバスズカケノキ＞アメリカスズカケノキの順に葉の切れ込みが深くなります。また、果実はふつう、スズカケノキは3〜6個、モミジバスズカケノキは1〜3個、アメリカスズカケノキは1個づつ吊り下がります。