造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
ボタンヅルとは
植物名 ボタンヅル
学 名 Clematis apiifolia
和 名 牡丹蔓
別 名 ワクノテ
英 名 Clematis apiifolia
科 名 キンポウゲ科
属 名 センニンソウ属
ボタンヅルの特徴
ボタンヅルは、蔓長2m〜4m程になるキンポウゲ科の落葉性多年草です。日本では8月〜9月頃に開花します。
ボタンヅルの茎は、近くの物にもたれかかりながら絡みつき、稜があり淡褐色で皮が剥けやすく、茎の基部が木質化します。
ボタンヅルの花は、今年伸びた枝の葉腋に3出集散花序を出し、多数の白い花を上向きに咲かせます。花は径1.5cm〜2cm程で、4個の花弁状の萼片が十文字に開きます。萼片は長楕円形で、縁に白い毛が生えて、多数の雄しべと雌しべが目立ちます。
ボタンヅルの葉は対生する1回3出複葉で、小葉は長さ3cm〜6cm程の先端が尖った卵形で、縁には不揃いな鋸歯（きょし）があります。
ボタンヅルの果実は痩果で、長さ4mm〜5mm程の卵形で、雌しべの花柱が長く伸びて残り、綿毛を密生させて羽毛状になります。
ボタンヅルの名前
ボタンヅルという名前は、葉っぱの形が「ボタン（牡丹）」の葉に似ていることと、つる性であることから名付けられました。
ボタンヅルの詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
| 性質 | 多年草 |
| 開花時期 | 8月〜9月 |
| 花色 | 白色 |
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 普通 |
| 耐暑性 | 普通 |
| 耐陰性 | 普通 |
ボタンヅルの詳しい育て方
ボタンヅルは日本、中国、朝鮮半島などの原産で、国内では本州、四国、九州に分布しています。山野の日当たりの良い草原や林縁などに自生し、低木林や他の草などに絡みついて生育します。
ボタンヅルの植え付け
苗の植え付けは3月〜4月頃が適期です。日当りが良く、風通しの良い場所を好みます。用土は、赤玉土に腐葉土を混ぜて植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。また、長く伸びるため絡ませる支柱を立てましょう。
ボタンヅルの水やり・肥料
庭植えの場合は、降雨で問題ありませんが、極端に乾燥するようなら水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾いたら水やりをしましょう。
肥料は寒肥として2月頃に、緩効性化成肥料を与えましょう。
ボタンヅルの害虫や病気
ボタンヅルは病害虫の心配は特にありません。
ボタンヅルの花がら摘み
花後に放任すると、種ができて株が弱ってしまうため、花色がくすんだり、雄しべが散り始めたら、すぐに花首から切り取りましょう。また、長く伸びたつるは剪定しましょう。この際、茎を切った時に切り口から出る白い液体に触るとかぶれることがあるので、扱うときには手袋などを用意しましょう。
ボタンヅルの誕生花・花言葉
ボタンヅルは「10月26日」の誕生花です。
ボタンヅルの花言葉は「休息」「心地よい空気」です。
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ボタンヅルのまとめ
ボタンヅルは、つるを伸ばして近くのものに絡まりながら成長し、夏には白い花を無数に咲かせ、秋には果実が綿毛のようになります。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ボタンヅルを育ててみてはいかがでしょう！