造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
クガイソウとは
植物名 クガイソウ
学 名 Veronicastrum japonicum
和 名 九蓋草 / 九階草
英 名 Veronicastrum japonicum
科 名 オオバコ科
属 名 クガイソウ属
クガイソウの特徴
クガイソウは草丈100cm〜200cm程になるオオバコ科の多年草です。日本では7月〜8月頃に開花します。
クガイソウは根本から株立し、茎は円形で枝分かれせず直立します。
クガイソウの花は、茎先の先端に穂状になる長い総状花序を出し、密に花を付けます。花序は長さ10cm〜25cm程になり、花は長さ5mm程で淡い紫色になり、先端は浅く4裂し、裂片の先端はやや尖ります。雄しべは2本あり、花冠から長く突き出します。
クガイソウの葉は、4～10枚が輪生する単葉で、長さ5cm～20cm程の楕円形で先端が長く尖り、縁には鋭い鋸歯（きょし）があります。
クガイソウの果実は蒴果で、長さ2.5mm程の卵形になります。
クガイソウの名前
クガイソウという名前は、茎に輪生する葉の層が9層程あることから名付けられました。漢字では「九蓋草」または「九階草」と書きます。
クガイソウの詳細情報
| 園芸分類 | 草花 |
| 性質 | 多年草 |
| 開花時期 | 7月〜8月 |
| 花色 | 淡紫色 |
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 普通 |
| 耐暑性 | 強い |
| 耐陰性 | 普通 |
クガイソウの詳しい育て方
クガイソウは日本の原産で、本州に広く分布し、山地や高原の日当たりの良い草地に自生しています。また、変種として滋賀県伊吹山に「イブキクガイソウ」が分布し、四国と九州には「ナンゴククガイソウ」が分布しています。
クガイソウの苗植え
苗の植え付けは4月〜5月頃が適期です。日当たりの良い場所を好みますが、西日に当たると葉やけすることがあるため、半日陰が適しています。鉢植えであれば季節ごとに移動させても良いでしょう。用土は、赤玉土に鹿沼土と腐葉土を混ぜて植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。
クガイソウの水やり・肥料
庭植えの場合は降雨で問題ありませんが、極端に乾燥するようなら水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したらたっぷりと水やりをしましょう。
肥料は、芽出しの4月頃と、花後のお礼肥として9月頃に緩効性化成肥料を与えましょう。
クガイソウの害虫や病気
害虫はアブラムシ、ヨトウムシが発生することがあります。若葉を食害されると株が弱ったり、観賞価値が下がってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。
クガイソウは病気の心配は特にありません。
クガイソウの冬越し
晩秋には地上部が枯れますので、地際で切り戻しましょう。冬の時期も耐寒性はありますので、戸外で冬を越します。翌年の春頃には新しい芽が出てきます。
クガイソウの花言葉
クガイソウの花言葉は「明るい家族」です。
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クガイソウのまとめ
クガイソウは草丈が高くなり、輪生した葉が9段程の層になり、夏頃には淡い紫色の長く伸びた穂状の花を咲かせます。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非クガイソウを育ててみてはいかがでしょう！