ライムの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ライムの収穫

こちらでは、ライムの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

ライムとは

食用のライム

 

植物名   ライム


学 名   Citrus aurantiifolia


和 名   ライム


英 名   Lime


科 名   ミカン科


属 名   ミカン属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

ライムの特徴

ライムの輪切り

 

ライムの木は樹高2m〜3m程になるミカン科の常緑低木です。熱帯地域原産の柑橘類です。

ライムの葉は互生する単葉で、長さ6cm〜10cm程の楕円形になります。葉は革質で、小さい油点があり、葉柄は狭い翼状になっていて、葉縁は低い波状の鋸歯(きょし)があります。また、枝には小さなトゲがあります。

ライムの花は品種により異なりますが、5月〜6月または7月〜8月頃に開花します。枝先や葉腋に白色の5弁花を1輪〜数輪咲かせます。花には芳香があり、中央に雌しべが1本、多数ある雄しべは基部で合体して筒状になります。

ライムの果実は楕円形で、直径5cm〜6cm程で、乳頭と呼ばれる先端の突起が小さく小振りです。果皮は薄いのですが、皮を剥くのは困難で、果肉は緑っぽく、多汁で香りと酸味が強く生食できます。果実は完熟すると果皮は黄変しますが、果汁の酸味が抜けてしまうため、普通は緑色の時に収穫します。

 

ライムの名前

ライムという名前は、アラビア語に由来して、「レモン(檸檬)」と同語源とされています。イギリスでは「ライム」が柑橘類全般の意味でも使われるので、レモンなどもこの「ライム」に含まれています。

ライムの果実はレモンに似ていますが、レモンと比べると乳頭と呼ばれる先端の突起が小さく若干小振りです。レモンよりやや小さい「タヒチライム、ペルシアライム(Citrus latifolia)」と、さらに果実が一回り小さい「メキシカンライム、キーライム(Citrus aurantiifolia)」と大きく分けて2種類あります。ただし、メキシコでもタヒチライムが栽培されていて、日本に輸入されているメキシコ産のライムがメキシカンライムとは限りません。

 
 

ライムの食用

ライムはさっぱりした酸味があり、クエン酸が多く、レモンと同様に輪切りやくし切りにして料理の付け合わせにしたり、果汁を搾って飲料に混ぜて使います。スライスしたライムをグラスに入れたり飾ったりするほか、ライム果汁もカクテルによく使用されます。加糖された「コーディアルライム」と呼ばれるライムジュースも市販され、カクテルに使用されています。

ライムを使ったカクテルには、ジン・トニック、ジン・ライム、ジン・リッキー、ギムレット、モヒート、ダイキリ、雪国、カミカゼ、モスコー・ミュールなど多数あります。また、キーライムパイやシャーベット、マーマレードなど製菓分野で利用されるほか、インドではチャツネやピクルスに使われ、中東では干しライムまたは乾燥ライムを丸ごと、またはスライスしたり、粉末状で香辛料や調味料として使用されています。

 

ライムの詳細情報

園芸分類庭木・果樹
性質常緑低木
開花時期5月〜6月
花色白色
栽培難易度
耐寒性弱い
耐暑性強い
耐陰性弱い
 
 

ライムの詳しい育て方

ライムの果実

ライムはインドからミャンマー、マレーシア一帯の熱帯地域が原産で、メキシカンライムはインド、メキシコ、エジプトなどが主な産地です。タヒチライムはアメリカのフロリダが主な産地になります。

日本では一部地域で生産されていますが、流通している殆どがメキシコから輸入されているメキシカンライムです。メキシコから通年安定して輸入されているため旬はありませんが、国産の物に限れば、10月〜12月が最も美味しい旬の時期です。

 

ライムの苗植え

苗植えの適期は3月〜4月頃です。日当たりが良く、強い風や西日の当たらない場所が適しています。庭植えの場合は、冬は敷きワラなどのマルチングを行って寒さ対策をしましょう。鉢植えの場合は、季節や天候などによって鉢を移動させましょう。

用土は水はけのよい土が適していますので、庭植えの場合は掘り起こした土に腐葉土をたっぷり混ぜましょう。鉢植えの場合は市販の果樹用の培養土を使い、植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。鉢植えの場合は、2年に1回、根詰まり対策として一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。

 

ライムの水やり・肥料

庭植えの場合は根付いたら降雨だけで問題ありませんが、乾燥が続くようであれば水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら、たっぷりと水やりをしましょう。

肥料は3月、6月、11月の年3回、油かすなどの有機肥料を与えましょう。

 

ライムの害虫や病気

害虫はアブラムシ、ハダニ、カイガラムシ、アゲハチョウの幼虫が発生することがあります。葉を食害しますので、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

病気はカビによるソウカ病、細菌によるカイヨウ病、黒点病などがあります。感染すると葉や果実に病斑ができて株が弱ってしまいます。発病した箇所を切り取り、薬剤散布で防除しましょう。

 

ライムの剪定

ライムの剪定の適期は2月〜3月頃です。苗木を植えてから2〜3年かけて樹形を作ります。この時に花芽を落とさないようにしましょう。幹から伸びる枝は3本程度が適当です。樹形を半円形に整える「開心自然形」に仕立てましょう。

4〜5年目以降の整った木の剪定は、混み合っている枝や枯れ枝を切り取り、風通しと日当たりを良くしましょう。また、ライムの枝にはトゲがあるので、長袖や手袋を着用して作業しましょう。トゲは果実を傷つける原因になるため、取り除いても問題ありません。

 

ライムの収穫

ライムは基本的に摘果は不要です。果実は熟すと黄色くなりますが、熟してしまうと味や酸味が落ちるため、緑色のうちに収穫しましょう。ライムの収穫時期は9月〜翌5月頃です。

ライムを収穫する際は、枝にあるトゲに注意して、長袖や軍手を着用しましょう。収穫方法は、実を落とさないようにしっかりと持って、茎を少し長めに切りましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

ライムの誕生木・花言葉

ライムの花

 

ライムは「8月25日」の誕生木です。

ライムの花言葉は「刺激」「あなたを見守る」です。

 

ライムのアーティフィシャルグリーン

ライムの収穫
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
 あっちゃん
 

本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

ライムのまとめ

ライムのお酒

ライムはいかがでしたか?
ライムは、熱帯地域原産の柑橘類で、レモンに似た形と酸味があり、緑色の果実をジュースにしたり、カットした果実や果汁を使ったお酒も有名です。
慣れてしまえば育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ライムを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん