造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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メギとは
植物名 メギ
学 名 Berberis thunbergii
和 名 目木
別 名 コトリトマラズ / ヨロイドオシ
英 名 Japanese barberry
科 名 メギ科
属 名 メギ属
メギの特徴
メギは樹高1m〜2ｍ程になるメギ科の落葉低木です。日本では4月〜5月頃に開花します。
メギはよく枝分かれして株立ち状になります。樹皮は灰褐色で、縦に不規則な割れ目があり、枝は赤褐色で、縦の溝と稜が目立ちます。枝の節や葉の付け根には長さ6mm〜12mm程の鋭い棘があります。
メギの花は、短枝の先に総状花序または散形花序を出し、数個の花を下向きに咲かせます。花は黄色で径6mm程の6弁花です。萼も6枚あり、花弁より大きくなります。雄しべは6個あり、手で触れると中心方向へ動きます。
メギの葉は単葉で、短枝では束生、長枝では互生し、長さ1cm〜5cm程の楕円形となります。基部は次第に細くなり、縁は全縁で、裏面は白っぽくなります。また、秋になると紅葉します。
メギの果実は液果で、長さ7mm〜10mm程の楕円形になり、10月〜11月頃になると艶のある赤色に熟します。
メギの冬芽は枝に互生し、棘の基部に付きます。冬芽は小さく、長さは2mm程で、赤褐色をした数枚の芽鱗に包まれています。
メギの名前
メギという名前は、「メグスリノキ（目薬の木）」と同様に茎や根を煎じて洗眼薬に利用されていたことから、「目木（めぎ）」と名付けられました。また、葉の付け根や枝の節々に鋭い棘があるため、「コトリトマラズ」「ヨロイドオシ」などの別名があります。
メギの利用
メギは株全体にアルカロイドを含み、枝葉や根を折って水に浸して作る煎液には抗菌作用があります。また、「小蘗（しょうばく）」という生薬としても用いられ、整腸薬としても利用されていました。
メギの近縁種
メギの近縁種に、四国や九州に分布し、本種よりも大きな葉を持つ「オオバメギ（大葉目木）」があります。また、中部地方や近畿地方及び宮崎県に分布し、本種よりも細長い葉を持ち、本種と同じように鋭い棘がありヘビも上がれないという「ヘビノボラズ」があります。
メギの詳細情報
| 園芸分類 | 庭木・盆栽 |
| 性質 | 落葉低木 |
| 開花時期 | 4月〜5月 |
| 花色 | 黄色 |
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 普通 |
| 耐暑性 | 強い |
| 耐陰性 | 普通 |
メギの詳しい育て方
メギは日本原産の固有種で、東北地方南部の本州、四国、九州に分布しています。山地から丘陵にかけての林縁や原野に自生し、公園樹や庭木、生垣としても植栽され、盆栽としても楽しまれています。ヨーロッパなどで品種改良されたカラーリーフが美しい園芸品種もあります。
メギの苗植え
苗植えは新芽が伸びる前の3月〜4月と、冬に入る前の10月〜11月頃が適期です。半日陰でも育ちますが、日当たりが少ないと花と実付きが悪くなるので、日当たりが良い場所が最適です。用土は庭土に腐葉土を混ぜて植え付けたら、たっぷり水やりをしましょう。
メギの水やり・肥料
庭植えの場合は、根付くまではしっかり水やりをしましょう。根付いたら降雨で問題ありませんが、夏場などすごく乾燥している時は水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら水やりをしましょう。
メギはあまり肥料を必要としませんが、与える場合は、5月〜6月頃にお礼肥として緩効性化成肥料を根から少し離して与えましょう。
メギの害虫や病気
害虫はカイガラムシが発生することがあります。カイガラムシは枝や葉の付け根に寄生し、汁を吸って株を弱らせます。綿のようなものが付いていたらブラシなどで落とすか、薬剤散布で防除しましょう。
メギは病気の心配は特にありません。
メギの剪定
メギは、根元から株立ち状に枝が密生し、こんもりとなるのが自然樹形です。芽吹く力が強く、枝葉が密生するため丸い形に刈り込むことができます。剪定をする際は棘があるため、ゴム手袋などを用意しましょう。
メギは、夏頃に翌年の花芽を作るため、落葉期に剪定をすると花芽を落としてしまい、翌年の花数が少なくなってしまいます。そのため、花後の6月頃に剪定をすると実を落としてしまいます。花も実も楽しみたいときには、混み合った枝や不要な枝を間引く程度にとどめましょう。
生垣や樹形を作る場合は、落葉期の1月〜2月か、花後の5月〜6月頃が剪定の適期です。伸び過ぎて乱れている枝、枯れ枝や徒長枝を切り落として日光と風通しを良くしましょう。
メギの誕生花・花言葉
メギは「10月17日」「11月17日」「11月22日」の誕生花です。
メギの花言葉は「過敏」「はげしい気性」「貴方の助けになる」などがあります。
メギのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが！
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
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- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
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メギのまとめ
メギは葉の付け根や枝の節々に鋭い棘を持ち、春には黄色い小さな花を咲かせます。秋には赤い実と紅葉も楽しめて、園芸品種もあり、公園樹や庭木としても植栽されています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非メギを育ててみてはいかがでしょう！