造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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オニシバリとは
植物名 オニシバリ
学 名 Daphne pseudomezereum
和 名 鬼縛り
別 名 夏坊主(ナツボウズ)
英 名 Daphne pseudomezereum
科 名 ジンチョウゲ科
属 名 ジンチョウゲ属
オニシバリの特徴
オニシバリは樹高1m程になるジンチョウゲ科の常緑低木です。日本では2月〜4月頃に開花します。
オニシバリの樹皮は灰茶褐色で、株立状になり、よく枝分かれします。
オニシバリの花は雌雄異株で、葉腋に束生状に2〜10個程の黄緑色の花を付けます。花には花弁がなく、花弁のように見えるのは萼片で、萼筒は長さ5mm〜10mm程になり、先端が4裂して、長さ3mm〜6mm程の裂片が開きます。雌株の花の方がやや小さく、雄花は8個ある雄しべが目立ちますが、雌花の雄しべは小さく、雌しべが目立ちます。
オニシバリの葉は互生し、枝先では密集します。長さ5cm~13cm、幅1cm~3cm程の倒卵状長楕円形で、両端が鋭くなり、側脈は7~9対で不規則に分岐して波曲します。葉は7月〜8月頃に落葉して、8月〜9月に新葉と蕾が出てきます。
オニシバリの果実は液果で、長さ1cm程の楕円形で、6月〜7月頃に赤く熟します。果実は噛むと辛味があり、有毒ですので食べないように注意が必要です。
オニシバリの名前
オニシバリという名前は、樹皮が強靭で、枝を折ってもちぎれないことから、オニシバリの樹皮で作った縄は、鬼を縛っても切れないだろうということから、「鬼縛り」と名付けられました。また、オニシバリは常緑樹ですが、夏の時季だけ落葉することから、「夏坊主(ナツボウズ)」という別名があります。
オニシバリと似ている植物
オニシバリと似ている植物に、「ナニワズ」があります。本種オニシバリの亜種とされ、オニシバリに比べて葉が大きく、花色が黄色くなり、香りが強いといった特徴があります。
ただし、ナニワズとは、オニシバリの地方名であるという説や、オニシバリの別名であるナツボウズが転訛してナニワズとなったという説もあります。
オニシバリの詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
性質 | 常緑低木 |
開花時期 | 2月〜4月 |
花色 | 黄緑色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 普通 |
オニシバリの詳しい育て方
オニシバリは日本、中国、朝鮮半島の原産で、国内では福島県以西の本州、四国、九州に分布しています。主に山地の雑木林などに自生しています。
オニシバリの苗植え
オニシバリは移植が難しい植物です。根が傷ついてしまうと枯れてしまうため、基本的に植え替えはせず、植え付ける場所は慎重に選びましょう。
苗植えは4月〜5月と9月〜10月頃が適期です。日当たりが良い場所が好みますが、西日が当たるような乾燥する場所は避けましょう。用土は赤玉土に腐葉土を混ぜたものに植え付けて、たっぷり水やりをしましょう。
オニシバリの水やり・肥料
根付くまでは表面が乾いたら水やりをしましょう。根付いてからは降雨で問題ありませんが、極端な乾燥には弱いため、夏場など乾燥が続くようであれば水やりをしましょう。
肥料は2月と9月頃に、油かすと骨粉を混ぜたものを株元の土に混ぜ込みましょう。
オニシバリの害虫や病気
オニシバリは病害虫の心配は特にありません。
オニシバリの剪定
オニシバリは成長が遅く、放任してもあまり大きくなりません。基本的に剪定は必要ありませんが、剪定をする場合は、花後の4月〜5月頃が適期です。株元など混み合っている部分を切り落とし、風通しを良くしましょう。
ただし、太い枝を切ると病気の原因や、株の衰弱で枯れてしまうことがあります。そのため、剪定で樹形を形作るのは難しいため、自然樹形で邪魔な枝を間引きながら整えましょう。
オニシバリの花言葉
オニシバリの花言葉は「変わり者」です。
オニシバリのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
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オニシバリのまとめ
オニシバリは、強靭な樹皮から「鬼縛り」と名付けられ、夏の間だけ落葉する変わった性質から「夏坊主」という別名があります。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非オニシバリを育ててみてはいかがでしょう!