造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。

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サキシマスオウノキとは
植物名 サキシマスオウノキ
学 名 Heritiera littoralis
和 名 先島蘇芳木
英 名 looking-glass tree
科 名 アオイ科
属 名 サキシマスオウノキ属
サキシマスオウノキの特徴
サキシマスオウノキは樹高5m〜25m程になるアオイ科の常緑高木です。樹皮は灰色~褐色で、薄片状に剥がれます。
サキシマスオウノキは地中より突き出した板根とよばれる板状の根が特徴で、板根は四方に広がり、独特の樹形をつくり、老木では板根の長さ3m、高さは2m〜3m程にに達するものもあります。板根の厚さは上幅で5cm程、下幅では20cm程になります。板根は幹から離れるにしたがって低くなっていき、大きな板根になると、主となる板根に対して直角に板根が付きます。
サキシマスオウノキの葉は互生する単葉で、長さ10cm~20cm程の楕円形です。葉質は硬く、表面は濃い緑色で光沢があり、裏面は銀色や多少色づく円形の鱗状の毛が密生します。
サキシマスオウノキの花は5月〜7月頃に開花します。花は腋生し、7cm〜15cm程の円錐花序に多数付きます。花は淡い黄緑色で、萼は鐘形で先が4~5裂し、花弁はありません。雄しべは中央に環状に集まり、4~5個の葯を持ちます。
サキシマスオウノキの果実は袋果で、長さ3cm〜5cm程の楕円形になり、木質で裂開せず、海水に浮き、海流で運ばれます。
サキシマスオウノキの名前
サキシマスオウノキという名前は、先島諸島という地名と、染料として利用されるマメ科の「スオウ(蘇芳木)」にならって染料として使用したことから名付けられました。
また、「サキシマスオウ」「サキシマスオウギ」「ハマグルミ」「スオウギ」「シーワーギー」「アカズミギ」「ダイミョーギー」「ウマヌタニー」などの別名や方言名もあります。
サキシマスオウノキの天然記念物
日本には樹齢数百年以上の巨木や、天然記念物に指定されているサキシマスオウノキがあり、その一部をご紹介します。
国の天然記念物
- 沖縄県八重山郡竹富町の「古見のサキシマスオウノキ群落」
- 沖縄県石垣市の「ンタナーラのサキシマスオウノキ群落」
サキシマスオウノキの利用
サキシマスオウノキの木材は、組織中に粒状のケイ酸SiO2を多く含み、のこぎりなどの磨耗を早めるため加工しにくい樹木です。ただし、シロアリに強く、木材は暗灰褐色~暗褐色の心材を持ち、自生地域では建築材として用いています。また、材を煎じると紅汁が出て、宮古・八重山列島では、これで布を染める染料として使用しています。
サキシマスオウノキの詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
性質 | 常緑高木 |
開花時期 | 5月〜7月 |
花色 | 淡黄緑色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや弱い |
サキシマスオウノキの詳しい育て方
サキシマスオウノキは東南アジア、台湾、ポリネシア、オーストラリア、熱帯アフリカに分布しています。日本では九州地方、奄美大島、沖縄県、石垣島、西表島、小笠原諸島に分布し、マングローブ林のある湿地の内陸側に多く生育して、まれに海岸にも自生しています。その独特で美しい樹形から公園樹や庭園樹としても利用されています。
サキシマスオウノキの栽培環境
サキシマスオウノキは観葉植物などとして、苗木などが流通していることがあります。本来はマングローブ林の後背湿地などに生息している樹木であり、ある程度の環境にも耐えますが、基本的には沖縄県以外では栽培しません。
サキシマスオウノキのアーティフィシャルグリーン

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サキシマスオウノキのまとめ
サキシマスオウノキは、地中より突き出した板根とよばれる板状の根が特徴的で、沖縄県などでは、その美しい樹形から公園樹や庭園樹としても利用されています。
日本では九州地方や沖縄県などで見ることができます。みなさんも是非サキシマスオウノキを見てみてはいかがでしょう!
