造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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センリョウとは
植物名 センリョウ
学 名 Sarcandra glabra
和 名 千両 / 仙蓼
別 名 草珊瑚(クササンゴ)
英 名 Sarcandra glabra
科 名 センリョウ科
属 名 センリョウ属
センリョウの特徴
センリョウは樹高50cm〜100cm程になるセンリョウ科の常緑低木です。日本では7月〜8月頃に花を咲かせます。
センリョウの花は、茎の先端に穂状花序を付けます。花には花被がなく、花軸に黄緑色の雌しべが付き、その側面に薄緑色の雄しべが直接出る変わった形をしています。
センリョウの葉は対生する単葉で、長さ5cm〜15cm程の長楕円形で、やや光沢があり、縁には鋸歯(きょし)があります。
センリョウの果実は、径5mm程の球形の液果で、10月頃赤く熟し、翌2月頃まで枝に残ります。
センリョウとマンリョウの違い
センリョウとよく似た赤い実を付ける樹木に「マンリョウ(万両)」がありますが、本種とは全く別種の植物です。簡単な見分け方としては、センリョウの葉は対生に付きますが、マンリョウは互生に付きます。
また、マンリョウに比べ、センリョウは比較的背が高く、実の付き方が違います。センリョウは葉の上に実が付くのに対し、マンリョウは実が葉の影に隠れるように付きます。
センリョウの縁起物
センリョウは「千両」という名前から、マンリョウとともに切り花など、お正月の縁起物として用いられます。
センリョウを「マンリョウ(万両)」や「アリドオシ(一両)」と一緒に植えて、「千両万両有り通し」と称して正月の縁起物とすることもあります。
また、お正月の縁起物として用いられ、同じ様な赤い実を付け、似たような別名を持つ樹木に「ヤブコウジ(十両)」、「カラタチバナ(百両)」、「ミヤマシキミ(億両)」などがあります。
センリョウの詳細情報
園芸分類 | 庭木・盆栽 |
性質 | 常緑低木 |
開花時期 | 7月〜8月 |
花色 | 黄緑色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
センリョウの詳しい育て方
センリョウは、日本、中国、台湾などが原産で、日本国内では南関東、東海地方より下から九州、沖縄県に分布しています。比較的温かい常緑樹林に自生していて、和風庭園の低木の定番として使われています。
また、園芸品種として黄色の実を付ける「キミノセンリョウ」や、白い実を付ける「シロミノセンリョウ」、葉に斑が入る「班入りセンリョウ」などがあります。
センリョウの苗植え
苗植えの適期は4月〜5月と9月〜10月頃です。直射日光に当たると葉焼けすることがあるので、明るい日陰が適しています。用土は水持ちの良い土が適していますので、赤玉土に腐葉土を混ぜたものが良いでしょう。植え穴は根鉢の2倍程の穴を掘って植付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。
センリョウの水やり・肥料
センリョウは湿り気のある土壌を好みます。鉢植えの場合は、土の表面が乾燥したら、たっぷりと水やりをしましょう。地植えの場合は、根付くまでは乾燥したら水やりをして、根付いたら降雨のみで問題ありません。
肥料は寒肥として、1月~2月頃に油かすや骨粉などの有機肥料を株の周りに少量を施しましょう。
センリョウの害虫や病気
害虫はカイガラムシなどが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたら取り除き、早めに薬剤散布で防除しましょう。
病気は立枯病があります。根や茎が黒っぽく変色します。病気にかかった株は抜き取り処分して、できれば土も入れ替えましょう。
センリョウの剪定
剪定の時期は、切り花として利用するなら12月頃に行い、通常の剪定は2月〜3月頃に行いましょう。センリョウは3年以上経過した枝には花が咲かないので、根本から切り戻しましょう。
センリョウは枝先に花芽が出来ますので、他の植物のように切り戻すと花が咲かなくなってしまいます。また、花は新しい枝に咲きますので、実が付いた枝は切り落とし、若い未結実の枝を残しましょう。
センリョウの誕生木・誕生花・花言葉
センリョウは「1月6日」の誕生木です。
センリョウは「1月3日」「11月13日」「12月17日」「12月26日」の誕生花です。
センリョウの花言葉は「富」「利益」「財産」「裕福」「恵まれた才能」などがあります。
センリョウは、たくさんの実を付けた姿が、豊かなイメージを持つことから「富」や「利益」、「裕福」などの花言葉が付けられました。
センリョウのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
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- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
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センリョウのまとめ
センリョウは正月飾りなどでよく見かけ、古くから縁起物として用いられています。また、和風庭園などにも植えられ、縁起の良い樹木として人気があります。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非センリョウを育ててみてはいかがでしょう!