ショウジョウソウの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ショウジョウソウの花と苞葉

こちらでは、ショウジョウソウの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
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この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

ショウジョウソウとは

自生するショウジョウソウ

 

植物名   ショウジョウソウ


学 名   Euphorbia cyathophora


和 名   猩猩草


英 名   Mexican fire plant/ fire-on-the-mountain


科 名   トウダイグサ科


属 名   トウダイグサ属


 

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ショウジョウソウの特徴

ショウジョウソウの開花

 

ショウジョウソウは草丈50cm〜100cm程になるトウダイグサ科の多年草です。日本では7月〜10月頃に開花します。

ショウジョウソウの花は、茎の先端に杯状花序を集散状に付けて、花弁は無く、黄色の腺体が1個あり、黄緑色で小さく目立ちません。

ショウジョウソウの葉は、下部は互生する単葉で、花序に近い苞葉は対生して、長さ5cm〜10cm程の特徴的なヴァイオリン状の形になり、基部が赤く色付きます。

ショウジョウソウの果実は蒴果で、径5mm程の球形になります。果実は熟すと裂開して、卵形の種子を飛散させます。

 

ショウジョウソウの名前

ショウジョウソウという名前は、中国の古典書物で「猩々」というサルに似た生き物が登場し、その血の色が染料に使われていたほど鮮やかな赤色であり、本種の苞葉の基部が赤くなることから名付けられました。英語名では「ファイア・オン・ザ・マウンテン」と呼ばれ、同属の「ハツユキソウ(初雪草)」が「スノー・オン・ザ・マウンテン」と呼ばれることに対をなしています。また、「サマーポインセチア」という名前で流通していることもあります。

クリスマスによく流通している「ポインセチア」は和名を「ショウジョウボク(猩猩木)」といい、茎がしっかりと木質化することから名前が分けられました。また、近縁種に「ショウジョウソウモドキ(猩猩草擬)」があり、こちらは総苞腺体が円形で、頂部の色付きが白〜赤紫色であるなどの違いがあります。

ほかにも、「ショウジョウカ(猩猩花)」という植物もありますが、こちらはアオイ科の植物です。また、「ショウジョウバカマ(猩々袴)」という植物もあり、こちらはメランチウム科で、どちらも姿形が異なる全く別種の植物です。

 

ショウジョウソウは有毒

ショウジョウソウの茎を傷つけると白い乳液が生じて、触るとベトベトしますが、これには有毒のフォルポールエステル及びユーフォルビンという物質が含まれていて、肌が弱いと水泡やかぶれることがあり、誤飲すれば嘔吐、下痢を引き起こします。また、発がん促進作用があることも解明されています。

 

ショウジョウソウの詳細情報

園芸分類草花・切り花
性質多年草
開花時期7月〜10月
花色黄緑色
栽培難易度
耐寒性やや弱い
耐暑性強い
耐陰性弱い
 
 

ショウジョウソウの詳しい育て方

ショウジョウソウの花

ショウジョウソウはアメリカ合衆国からアルゼンチンにかけての原産で、古くから世界の熱帯〜亜熱帯各地に広がり、野生化しています。日本には19世紀後半の明治頃に渡来して、園芸用に栽培されていたものが帰化して、奄美群島・大東諸島・琉球諸島・小笠原諸島では畑地や原野に広く自生しています。現在でも赤い葉を楽しむために花壇用に栽培されたり、切り花として流通しています。

 

ショウジョウソウの種まきと植え付け

種まきは4月~5月頃が適期です。発芽適温は25℃〜30℃で、発芽日数は7日〜10日程です。ショウジョウソウは移植を嫌うため、直播きかポット撒きにしましょう。

ビニールポットに用土を入れて、種を撒いたら薄く覆土して、発芽までは乾燥させないように管理し、発芽したらポットに根が回る前に、根鉢を崩さないように定植しましょう。用土は庭土に腐葉土を混ぜて、株間は20cm〜30cm程開けて、植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。

ショウジョウソウは日当たりの良い場所を好みます。また、夏の暑さや直射日光にも耐えますが、冬の寒さには弱く、雪や霜が当たると枯れてしまうため、寒冷地などで育てる場合には注意しましょう。

 

ショウジョウソウの水やり・肥料

庭植えの場合は、根付いてからは降雨で問題ありませんが、乾燥が続くようなら水やりをしましょう。

肥料は、痩せた土地でなければ特に必要ありません。与える場合は開花が始まる前に、緩効性化成肥料を与えましょう。

 

ショウジョウソウの害虫や病気

害虫はアブラムシ、ハダニ、カイガラムシなどが発生することがあります。食害されても枯れることはありませんが、観賞価値が下がってしまうため見つけたらすぐに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

ショウジョウソウは病気の心配は特にありません。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ショウジョウソウの誕生花・花言葉

ショウジョウソウの花と葉

 

ショウジョウソウは「8月31日」「11月2日」の誕生花です。

ショウジョウソウの花言葉は「祝福」「希望」「良い仲間」です。

 

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ショウジョウソウの花の拡大
 
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ショウジョウソウのまとめ

ショウジョウソウの花と苞葉

ショウジョウソウはいかがでしたか?
ショウジョウソウは、明治頃に渡来して園芸用として栽培され、花は目立ちませんが、現在でも赤い葉を楽しむために花壇用に栽培されたり、切り花として流通しています。
育てるのは難しくないので、みなさんも是非ショウジョウソウを育ててみてはいかがでしょう!
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