造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
ヤブタビラコとは
植物名 ヤブタビラコ
学 名 Lapsanastrum humile
和 名 薮田平子
英 名 Nipplewort
科 名 キク科
属 名 ヤブタビラコ属
ヤブタビラコの特徴
ヤブタビラコは草丈10cm〜50cm程になるキク科の二年草です。日本では5月〜7月頃に開花します。
ヤブタビラコの花は、茎先に散房状に黄色い花を付けます。頭花は18~20個の舌状花からなり、舌状花の先は細かく切れ込みがあります。花冠は1cm〜3cm程で、総苞内片は8枚あります。また、花が終わると花柄が曲がって、下を向きます。
ヤブタビラコの葉は根出葉と茎葉があり、茎葉は互生して、根出葉はロゼット状に数多く出て、長さ3cm~20cm程で、羽状に分裂します。
ヤブタビラコの果実は痩果で、長さ2mm〜3mm程で冠毛も鉤状突起もなく、先端はくぼみます。
ヤブタビラコと似ている植物
ヤブタビラコと似ている植物に近縁種の「コオニタビラコ(小鬼田平子)」があります。全体的な雰囲気は似ていますが、本種ヤブタビラコの方が全体が一回り大きく、個々の頭花も一回り大きくなります。
ほかにも、同科別属の「オニタビラコ(鬼田平子)」があり、似ているためよく混同されます。見分け方は、ヤブタビラコは花茎を斜めに上げて少数の花を付けるのに対し、オニタビラコは茎が直立して多数の花をつけます。
また、ヤブタビラコは花が終わると、花茎が垂れ下がり、下を向いて丸く膨らんで熟し、種子に綿毛はありませんが、オニタビラコは花が終わると、そのまま上を向いて熟し、熟した種子には綿毛があります。
ヤブタビラコの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
性質 | 二年草 |
開花時期 | 5月〜7月 |
花色 | 黄色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 普通 |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 普通 |
ヤブタビラコの詳しい育て方
ヤブタビラコは日本、中国、朝鮮半島の原産で、国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、平地の藪や道端などで見かけることができます。
ヤブタビラコの苗植え
苗植えの適期は9月〜10月頃です。日当たりの良い場所が好みで、用土は赤玉土に腐葉土を混ぜたもので育ちます。
ヤブタビラコの水やり・肥料
庭植えの場合は、降雨で問題ありません。鉢植えの場合は、土が乾燥したら水やりをしましょう。
肥料は、あまり必要としませんが、元気がないようであれば、春頃の開花期に液体肥料を与えましょう。
ヤブタビラコの害虫や病気
ヤブタビラコは病害虫の心配は特にありません。
ヤブタビラコの誕生花・花言葉
ヤブタビラコは「5月21日」の誕生花です。
ヤブタビラコの花言葉は「質素」です。
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ヤブタビラコのまとめ
ヤブタビラコは、繊細な茎を数本出して、黄色い小さな可愛いお花を咲かせます。
育てるのは難しくないので、みなさんも是非ヤブタビラコを育ててみてはいかがでしょう!