
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。

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ハクモクレンとは

植物名 ハクモクレン
学 名 Magnolia denudata
和 名 白木蓮
別 名 ハクレン / ビャクレン
英 名 Lily Magnolia
科 名 モクレン科
属 名 モクレン属
ハクモクレンの特徴

ハクモクレンは樹高5m〜15m程になるモクレン科の落葉高木です。日本では2月〜4月頃に開花します。
ハクモクレンの樹皮は灰白色で平滑になり、一年枝はやや太く、黄褐色になります。
ハクモクレンの花は葉が展開する前に、径10cm〜15cm程の大きな両性花が上向きに咲きます。花弁は白色で6〜9枚ですが、外側の3枚は萼片で見分けはつきません。中央には多数の雄しべと雌しべが螺旋状に並びます。また、花には香りがあります。
ハクモクレンの葉は互生し、長さ5cm〜15cm程の先端が突出した倒卵形になります。葉の基部よりも先端に近いほうが幅広く、葉縁は全縁でやや波状になります。葉質はやや厚く、表面はやや光沢がある緑色で粗毛があり、裏面は薄緑色で葉脈上に軟毛があります。また、秋には黄色く黄葉します。
ハクモクレンの果実は、多数の袋果が集まって長さ10cm〜15cm程の細長い集合果を形成します。10月頃に熟すと自然に裂けて、赤色の種子が白い糸を引いて垂れ下がります。
ハクモクレンの冬芽は互生し、葉痕は浅いV字形や三日月形で、維管束痕は多数あり、托葉痕は枝を1周します。芽鱗は托葉2枚と葉柄基部が合着して、帽子状に被っています。
ハクモクレンの名前
ハクモクレンという名前は、花は白く、形が「ハス(蓮華)」に似ていることから名付けられました。また、近縁種の「モクレン(木蓮)」は紫色の花を咲かせ、両者を区別するために花が白い本種を「ハクモクレン」と名付けました。
ほかにも、「ハクレン」「ビャクレン」「ハクレンゲ(白蓮花)」「イトマキザクラ(糸巻桜)」などの別名があります。
本種とモクレンの交雑種で「ソトベニハクモクレン(外紅白木蓮)(ソコベニハクモクレン、ニシキモクレン、サラサモクレンなどとも呼ばれます)」は、花被片が両種の中間的な色(白色から紫紅色)になり、萼片と花弁の分化が明らかです。こちらは欧米で人気があり、観賞用に広く利用されています。
ハクモクレンの詳細情報
| 園芸分類 | 庭木 | 
| 性質 | 落葉高木 | 
| 開花時期 | 2月〜4月 | 
| 花色 | 白色 | 
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 普通 | 
| 耐暑性 | 強い | 
| 耐陰性 | 弱い | 
ハクモクレンの詳しい育て方

ハクモクレンは中国南部の原産で、江戸時代以前に渡来したと言われています。日本を含む世界各地で植栽され、学校の校庭や寺社の境内、公園、街路、庭園などに植栽されています。
ハクモクレンの苗植え
苗植えの適期は落葉期の12月〜翌2月頃です。日当たりを好む陽樹であり、日陰では育ちが悪くなります。また、ハクモクレンは根が荒いため、一度根を張ると植え替えは難しいため、植える場所をよく考えて決めましょう。植え付ける際は、根鉢を崩さないように、根が広がるために邪魔になる大きな石があれば取り除いて、掘り出した土に腐葉土や堆肥を混ぜ合わせて、植え付けたらたっぷりと水やりをしましょう。
ハクモクレンの水やり・肥料
根付いてしまえば降雨だけで問題ありませんが、夏場の暑い時期に土が乾燥するようであれば、たっぷりと水やりをしましょう。
肥料は2月頃に寒肥として、油かすを与えましょう。
ハクモクレンの害虫・病気
害虫はカイガラムシが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がったり、株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。
病気はスス病があります。害虫の排泄物が原因でカビが発生し、葉が黒くなります。幹や果実にも広がるため黒い部分を取り除き、殺菌剤を散布して被害を食い止めましょう。
ハクモクレンの剪定
ハクモクレンはあまり剪定は好まない樹木です。また、花後の生育期に剪定をすると枯れてしまうことがあるため、剪定は落葉期の12月〜翌2月頃が適期です。剪定をする際は、枯れ枝や徒長枝、混み合っている枝を根本から切り落としましょう。
ハクモクレンの誕生木・誕生花・花言葉

ハクモクレンは「3月25日」の誕生木です。
ハクモクレンは「3月1日」の誕生花です。
ハクモクレンの花言葉は「荘厳」「崇敬」「崇高」「慈悲」「気高さ」「高潔な心」などがあります。
ハクモクレンのアーティフィシャルグリーン

アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。

本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが!
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
- 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。
グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。
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ハクモクレンのまとめ

ハクモクレンは春になると樹木全体に真っ白な花を付けます。観賞用として古くから親しまれている樹木で、学校や寺社、公園、街路、庭園などに植栽されています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ハクモクレンを育ててみてはいかがでしょう!

 
 









