ハス(蓮)・レンコン(蓮根)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ハスの花

こちらでは、ハス(蓮)・レンコン(蓮根)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
 
 

この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

ハスとは

ハスの花と蕾と果托

 

植物名   ハス


学 名   Nelumbo nucifera


和 名   蓮


別 名   蓮華(レンゲ) / 水芙蓉(スイフヨウ) / 池見草(イケミグサ)


英 名   Lotus


科 名   ハス科


属 名   ハス属


 

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ハスの特徴

ハスの葉

 

ハスは草丈1m程になるハス科の多年性水生植物です。日本では7月〜8月頃に水上に美しい花を咲かせます。

ハスの花は、水上に花茎を伸ばし、白やピンク色の大きな花を咲かせます。花弁は15枚〜20枚程あり、中央に花托(かたく)があります。この花托は発熱器官になっていて常時30℃以上を保っていると言われています。

 
ハスの花の習性

・ハスの花は早朝に咲き始め、昼には閉じるという習性があり、短命で3日〜4日程で散ってしまいます。

花が終わると花托が大きくなり、蜂の巣のような形になって、多数の穴が開き、穴の中に種子ができます。

ハスの葉は、長さ30cm〜50cm程の円形で葉柄が中央に付き、中央から放射状に葉脈が出ます。葉の縁はやや波打ち、撥水性があり水を弾きます。

ハスの茎は、地下茎(ちかけい)といって水中または地中で成長します。茎の内部には空洞があり、いくつかの節に分かれていて、節の長さは品種によって異なります。茎を輪切りにすると穴が複数空いている形になり、穴の数は個体差があります。

この地下茎を収穫したものが「蓮根(レンコン)」として食用になります。切ったときの断面の穴が、「先を見通す」ことに通じて、縁起が良いとされ、正月のおせち料理などにも用いられます。

また、ハスは地域によって地下茎だけでなく、葉、芽、花、種子など全ての部位が食用や、薬用に用いられています。

 

レンコンの食用

レンコンはポリフェノール系化合物による褐変を起こしやすい食材であり、調理時に酢水につける「色止め」などの下準備をします。色止めしたものはシャキシャキとした歯応えにり、しなかったものはモチモチとした食感になります。

各地域で食べ方もさまざまですが、薄切りにして茹でたレンコンをサラダにしたり、薄切りにして揚げたレンコンをチップスにしたものや、ハンバーグ、酢レンコン、煮物、天ぷらなどがあります。また、熊本県の郷土料理である辛子蓮根が有名です。

 
 

ハスとスイレンの見分け方

ハスとよく似た水生植物に「スイレン(睡蓮)」があります。どちらも「蓮華(れんげ)」と呼ばれ、水の上に花を咲かせる植物で、花や葉がよく似ていて、混同されがちですが、実は違う植物です。

花の違いは、ハスは水面より上に伸びて咲き、花が終わると蜂の巣のような花托があります。スイレンの花は、水面に咲き、花托は無く、花が終わると水中に沈みます。

葉の違いは、ハスは光沢が無く、円形で撥水性があり、水を掛けた時に水滴ができます。スイレンの葉は撥水性は無く、光沢があり、切れ込みが入ります。

 

ハスの歴史

ハスの果実は皮がとても厚く、土の中で発芽能力を長い期間保持することができるため、数千年前の種が発芽している例もあります。

ハスの花は泥の中から上がってきて、汚れのない美しい花を咲かせることから、仏教やヒンドゥー教ではハスは清浄な花として象徴的なシンボルとされています。

仏様が座っている台座は、ハスの花を台座に見立てた蓮華座(れんげざ)と呼ばれるものです。

ハスの花は、インド、スリランカ、ベトナムの国花に指定され、中国マカオの区旗にもデザインされています。日本では、「埼玉県行田市」「千葉県千葉市」「愛知県愛西市」「滋賀県守山市」の市の花に指定されています。

 
 

天然記念物のハス

日本国内には天然記念物に指定されているハスが多数あり、その一部をご紹介します。

古代蓮(行田蓮)

埼玉県行田市の市の花に指定されている古代蓮は、公共施設の建設工事の際に蓮の種子が掘削地の池で自然発芽し1973年(昭和48年)に開花したものです。出土した地層の遺物や木片の放射性炭素年代測定から約1400年〜3000年前のものと推定されたため、古代蓮と呼ばれています。

 

枚岡の原始蓮

大阪府東大阪市の個人宅の人工池に咲くハスです。このハスは「古事記」のなかで歌人「引田部赤猪子」が詠んだハスと言われ、約1600年前の5世紀頃から咲き誇っていたとされています。

 

検見川の大賀蓮

千葉県千葉市にあるこのハスは、1951年(昭和26年)に元東京大学検見川厚生農場(現東京大学総合運動場)内から発掘された古代ハスで、当時ハス博士として知られた大賀一郎博士の発見により大賀蓮と名付けられました。

 

妙蓮

石川県金沢市の持明院の池に咲く「妙蓮」は、多頭蓮の1種で、茎頭に多数の花を付ける珍しい蓮です。花びらは1,500枚〜3,000枚に及び、花の直径は15cm〜25cm程で、草丈160cm程に成長します。妙蓮は日本では、滋賀県近江市と、ここにしか生息しないという珍しいハスです。

 

伊豆沼の蓮

宮城県栗原市の伊豆沼は渡り鳥の生息地として天然記念物に指定されています。この沼は、夏になると289ヘクタールの湖面一面に蓮の花が咲き誇ります。

 
 

ハス・スイレンの名所

全国にはさまざまなハス・スイレンの観光名所やお祭りがあります。夏に見頃記事を迎えるハス・スイレンが、水面を埋め尽くす風景は一見の価値ありですよ。下記では全国のハス・スイレンの名所をご紹介しておりますので、是非、ご覧ください。

東日本編
一度は行ってみたい!全国のハス・スイレンの名所【東日本編】

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西日本編
一度は行ってみたい!全国のハス・スイレンの名所【西日本編】

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ハスの詳細情報

園芸分類水生植物・切り花
性質多年草
開花時期7月〜8月
花色白色・ピンク色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性弱い
 
 

ハスの詳しい育て方

ハスの根はレンコン

ハスはインド原産で、世界の温帯・熱帯域の池や水田などに分布し、観賞用だけでなく食用としても世界中で栽培されています。園芸品種としては、花が10cm未満の小型品種から、花が30cm程になる大型品種までさまざまあります。

また、日本ではレンコンの栽培地として茨城県や徳島県などで多く栽培され、夏を除いて流通していますが、11月〜翌1月頃が旬の時期になります。

 

ハスの種まき

種まきの適期は4月〜5月頃です。発芽させるには、種に傷を付ける下処理が必要です。

1.種のお尻のところが凹んでいるので、ニッパーなどで白い部分が見えるまで傷を付けましょう。

2.発芽するまでは水に浸けておきます。4〜7日程で発芽します。

3.発芽したら、鉢に入れた土に横向きに置いて、上から2cm程土を被せたら、睡蓮鉢などの容器に水を入れ鉢を沈めましょう。

 

ハスの苗植え

苗植えは3月〜5月頃が適期です。肥沃で粘土質の土を好み、田んぼの土が最適ですが、手に入らない場合は、荒木田土に腐葉土、黒土、苦土石灰を混ぜ合わせたものを使用するか、、市販の培養土を使いましょう。

7〜10号の鉢に2/3くらいまで土を入れて、新芽を上向きに置き、土を被せましょう。そこへ水を鉢の縁までたっぷりと(葉が水に沈まないくらい)注ぎ、日当たりの良い暖かい場所に置きましょう。

 

ハスの水やり・肥料

水を腐らせないように管理しましょう。水面に油膜や汚れが浮かんできたらジョウロなどで水を足し、溢れるように汚れを流しましょう。

頻繁に水を入れ替えると、水温が下がり、有機物を分解する微生物やバクテリアが大量に失われてしまい、水が腐る原因になってしまいます。

葉が出てきたら月に1回程緩効性化成肥料を与えましょう。葉が落ちて根が休眠状態になったら肥料は必要ありません。

 

ハスの害虫や病気

害虫はアブラムシやボウフラです。アブラムシは4月〜6月頃に発生しやすく、栄養を吸い取って株を弱らせます。見つけたら取り除き、殺虫剤を散布して駆除しましょう。

ボウフラは梅雨から秋にかけて発生しやすく、産卵を防ぐことが難しく、増殖すると厄介な害虫です。同じ容器にメダカを飼うと成虫になる前に食べてくれるのでオススメです。

病気は腐敗病、鉄欠乏病などです。腐敗病は乾燥が原因で菌が繁殖するので、容器の中にたっぷりの水を与えましょう。

鉄欠乏病は鉄分が不足すると葉が黄色く変色し、その後白くなってしまいます。こうなると光合成ができずに枯れてしまうので、微量の栄養素を含んだ肥料を与えるか、太めの釘を沈めるのも効果があります。

 

ハスの手入れ

水面に葉が茂りすぎて、茎に日が当たらないと枯れてしまいます。茶色くなった葉や変色した茎は早めに取り除き、株元に日が当たるようにしましょう。

 
 

レンコンの収穫

ハスの根であるレンコン(蓮根)は、花後の8月以降に大きく成長します。種から栽培したものは2年目以降、種レンコンや苗から育てはじめた株は、その年の11月~翌1月頃に収穫できます。

葉茎が黄色くなって倒れてきた頃に容器から水を抜き、塊茎を傷つけないように、慎重に掘り上げましょう。掘り上げた根茎をハサミやナイフを使って切り取って収穫しましょう。

 

ハスの植替え・鉢変え

ハスの植替え、鉢変えは1年〜2年に1回、春頃に行いましょう。地下茎が成長し鉢が窮屈になったら植え替えをしましょう。

鉢をひっくり返し、株を取り出し、根についた土を取り除いて新しい土に植え替えましょう。根をしっかりと土の中に埋めて、たっぷりと水を注ぎ、水深は10cm以上は維持しましょう。

植え替えの時に新芽や茎を傷つけないように注意し、根を乾燥させないように素早く行いましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ハスの誕生花・花言葉

ハスのピンクの花

 

ハスは「7月3日」「7月8日」「8月15日」「9月26日」の誕生花です。

ハスの花言葉は「雄弁」「神聖」「清らかな心」「離れゆく愛」などがあります。

花言葉の「清らかな心」は、ハスが泥水の中から美しい花を咲かせる姿が、気高く清らかな花を咲かせることに由来すると言われています。

「雄弁」の花言葉は、エジプト神話に登場する雄弁だったオシリス王に捧げられていたことに由来すると言われています。

「離れゆく愛」は、ハスは早朝に咲き、昼には閉じて、4日程で散ってしまい、散る時は花びらが1枚づつ散ってゆく様子から付けられたと言われています。

 

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ハスのまとめ

ハスの果托

ハスはいかがでしたか?
ハスの花は短命で、1日の開花時間が短く、それでいてすごく綺麗な花は世界中で愛されています。
慣れてしまえば育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ハスを育ててみてはいかがでしょう!
MIDORI