アスパラガスの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

グリーンアスパラガス

こちらでは、アスパラガスの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
 
 

この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

アスパラガスとは

アスパラガスの畑

 

植物名   アスパラガス


学 名   Asparagus officinalis


和 名   阿蘭陀雉隠(オランダキジカクシ)


別 名   下に記載


英 名   Asparagus


科 名   キジカクシ科


属 名   クサスギカズラ属


 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

アスパラガスの特徴

紫のアスパラガス

 

アスパラガスは草丈100cm〜150cm程になるキジカクシ科の多年草です。日本では6月〜7月頃に開花します。

アスパラガスは茎がよく分枝し、各分枝の先は1cm〜2cm程の松葉状の小枝となります。この若い茎が食用となります。

アスパラガスは雌雄異株ですが、花が咲くまで区別はできません。花は黄白色の釣鐘形で1~4個ずつ腋生し、下垂します。花被片は6個あり、全開しません。

アスパラガスの葉は退化して、鱗片状になり茎に密着して、成長とともに自然と脱落します。葉のようなものは植物学的には枝で、「偽葉」と呼ばれ、糸状で多数が房状に一か所から出ます。

アスパラガスの果実は、径8mm程の球形になり、赤色に熟します。

 

アスパラガスの名前

アスパラガスという名前は、英名の「Asparagus」のことで、野菜として本種を指しますが、クサスギカズラ属の総称としても用いられます。Asparagusとは、ラテン語やギリシア語が語源です。また、「アスパラ」と略称されることもあります。

和名では「阿蘭陀雉隠(オランダキジカクシ)」と名付けられ、オランダから渡来したことと、「キジカクシ(雉隠)」に似ていることが由来です。ほかにも、「オランダウド(阿蘭陀独活)」「マツバウド(松葉独活)」「セイヨウウド(西洋独活)」とも呼ばれていました。

「松葉」は生長した偽葉が針状で、松葉に似ているためで、「ウド」はホワイトアスパラガスが「ウド(独活)」に似ていることから名付けられました。

 

アスパラガスの種類

アスパラガスは品種ではなく、栽培方法の違いで呼び方が変わります。アスパラガスに土寄せして、軟白栽培した白いものを「ホワイトアスパラガス(白アスパラ)」と呼び、それに対して土寄せせずに日光に当てて普通に育てた緑色のものは「グリーンアスパラガス」と呼びます。グリーンアスパラガスを早取りしたものは、全体に細くて長さも短いため「ミニアスパラガス」と呼ばれています。

近年では、米国原産の「パープルパッション」や、福島県産の「はるむらさきエフ」など、アントシアニン色素の多い紫色品種のアスパラガスや桜色の品種もあります。

また、アスパラガスは食用として知られ、世界各地で栽培されていますが、食用のものとは別に、観賞用に改良された観葉植物のアスパラガスもあります。

 

アスパラガスの食用

アスパラガスは、苗を植えてから3年目以降に出る若芽を食用とします。穂先がしっかりして立ち、穂の下の首部が太くハリのあるもので、軸は太さが一定のものが良品とされています。採りたてのほかに、加工品として水煮の瓶詰や缶詰、ピクルスなども市販されています。

調理法としては茹でる、炒める、焼くなどの方法があり、サラダ、網焼き、フライ、ベーコン巻、卵とじなどの洋風料理や、ごま和え、からし和え、酢味噌和えなどの和え物、お浸し、天ぷら、田楽などの和風料理にも広く使われています。

 
 

アスパラガスの栄養価

アスパラガスには、本種から発見された疲労回復に役立つといわれる「アスパラギン酸」というアミノ酸のほか、ビタミン類、葉酸、ルチン、β-カロテン、ビタミンCなど注目すべき栄養素を含む緑黄色野菜です。栄養価ではホワイトアスパラガスよりも、日光を浴びるグリーンアスパラガスの方が優れています。

 

アスパラガスの薬用

アスパラガスの薬効としては、根や茎に利尿作用があります。ヨーロッパでは、アスパラギンやマンナン、コリン、アルギニンが含まれるとされ、肝臓、心臓の疾患に薬用されています。また、中国では「石刁柏(せきちょうはく)」と呼んで薬用にしています。ただし、日本ではアスパラガスを薬用にはしていません。

 

アスパラガスの詳細情報

園芸分類野菜・観葉植物
性質多年草
開花時期6月〜7月
花色黄白色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性普通
耐陰性普通
 
 

アスパラガスの詳しい育て方

アスパラガスの葉

アスパラガスはヨーロッパの原産で、日本へは江戸時代にオランダ船によって渡来し、観賞用として栽培されていました。食用としての本格的な栽培は大正時代から行われています。

国内では北海道や長野県、九州地方が主要産地として知られ、その他の各地でも栽培されています。グリーンアスパラガスの露地栽培の旬は5月〜6月頃で、ハウス栽培の方が先に旬を迎えます。また、ホワイトアスパラガスは4月下旬〜6月中旬が旬の時期です。

 

アスパラガスの栽培の特徴

アスパラガスは種まきからでも栽培できますが、市販の苗を購入して栽培を始めた方が簡単です。アスパラガスは苗を植え付けて、2〜3年目から収穫できる「小苗」と、既に数年間栽培されて、その年から収穫できる「大苗」があります。アスパラガスは収穫まで時間が掛かるため、早く収穫を楽しみたい場合は大苗を購入するのがオススメです。

 

アスパラガスの種まき

種まきの適期は3月〜4月頃です。種まきの前に発芽率を上げるため、種を2日程水に浸けておきましょう。育苗ポットに土を湿らせて、1粒づつ種をまき、薄く覆土したらたっぷり水やりをしましょう。乾燥するようなら新聞紙をかけて乾燥を防ぎましょう。

発芽温度は25℃〜30℃で、発芽日数は15日〜20日程です。発芽したら新聞紙を取り、草丈が15cm程になったら定植しましょう。

 

アスパラガスの苗植え

苗植えの適期は5月〜6月頃です。種まきから苗を作った場合は、2年目に植え付けをしましょう。日当たりの良い場所を好みます。収穫する場合は、10年程栽培することができ、根が1m以上になるため、プランターでは育てられず、地植えする必要があります。

畑作りとして、できる限り深く堀り、定植2週間前までに苦土石灰を混ぜて耕し、1週間前にたい肥と元肥を混ぜ込み、畝を作り株の間隔を50cm程空けて、植え付けたらたっぷり水やりをしましょう。

 

アスパラガスの倒伏防止

草丈が50cm程になったら、四隅に支柱を立ててヒモを張り、茎が倒れないようにしましょう。3年目以降、茎葉が茂ってくると、150cm程の高さまで育ちます。草丈にあわせて、ヒモを2〜3段張りにしていきましょう。また、この時期に雑草は全て抜き取りましょう。

 

アスパラガスの水やり・肥料

アスパラガスは過湿に弱いため、土が乾燥してから水をたっぷり与えましょう。夏場は極端に乾燥させないように水やりをし、冬の休眠期は水やりを控えましょう。

太いアスパラガスを収穫するには肥料が必要です。肥料は、植え付け時に元肥を施しましょう。追肥は、5月〜8月頃まで月に1回程度追肥しましょう。その後、地上部が枯れて刈り取るタイミングで再度、追肥をしましょう。

 

アスパラガスの乾燥対策

アスパラガスは夏場の乾燥が苦手で、土が極端に乾燥すると根が弱って生育が悪くなってしまいます。そのため、梅雨が明けたら畝全体にワラを敷いて、雑草対策と乾燥を防ぎましょう。

 

アスパラガスの刈り取りと追肥

アスパラガスは晩秋になると地上部が枯れてきます。地上部の8〜9割が枯れたら、枯れた茎葉を株元から刈り取りましょう。冬になると休眠しますが、春になって気温が上がると若茎が伸び始めます。

地上部を刈り取るタイミングで、堆肥、追肥を施しましょう。また、株元に土寄せをして根株を冬の寒気から守りましょう。

 

アスパラガスの害虫

害虫はジュウシホシクビナガハムシ、ハスモンヨトウ、ハダニ、カイガラムシが発生することがあります。ジュウシホシクビナガハムシとはテントウムシに似た赤い体に黒い水玉模様が特徴で、収穫時期に発生し、伸び始めの新芽や茎を食害します。食害されると株が弱ったり、生育不良を起こしてしまうため、見つけたらすぐに取り除き、薬剤を散布して防除しましょう。

 

アスパラガスの病気

病気は茎枯病があります。アスパラガスで最も被害の多い病気で、茎に褐色の斑点ができて、次第に茎全体に広がり枯れてしまいます。土中のカビが原因で起こるため、マルチングや敷きワラで泥跳ねを防ぎ、風通しを良くして茎が混み合わないように管理しましょう。

茎枯病が出た場合は、その株が伝染源になるため、発生した株は株元から切り取って畑の外で処分しましょう。予防としては土壌消毒も有効で、殺菌剤を散布して防除しましょう。

 

アスパラガスの収穫

アスパラガスの収穫は、種まきから3年目、苗植えから2年目の春頃から行います。20cm〜25cm程に伸びてきた新芽を切り取って収穫しましょう。育ちすぎると穂先が開いて食味が落ちてしまうため、採り遅れないようにしましょう。

アスパラガスの収穫は5月〜6月頃を目安に。長期間収穫するために、収穫始めの年は20日程収穫したら後は残しましょう。次の年は30〜40日、その翌年は50日くらい収穫できるようになります。

収穫後、細い芽が出始めたら収穫をやめて、残った芽を育てて光合成をさせて、根に養分を蓄積させて翌年の株を充実させましょう。この方法で約10年くらいは収穫が可能です。

アスパラガスは鮮度が落ちるのが早いため、収穫後はできるだけ早めに食べましょう。保存する場合は、収穫後にラップでくるみ、冷蔵庫で立てて保存しましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

アスパラガスの誕生花・花言葉

ホワイトアスパラガス

 

アスパラガスは「3月18日」「5月25日」の誕生花です。

アスパラガスの花言葉は「私が勝つ」「敵を除く」「耐える恋」「無変化」「何も変わらない」などがあります。

 

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アスパラガスのまとめ

アスパラガスの葉と果実

アスパラガスはいかがでしたか?
アスパラガスは美味しくて栄養価の高い緑黄色野菜として知られ、収穫期間も長く、世界各地で食べられています。また、観葉植物としても人気があります。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非アスパラガスを育ててみてはいかがでしょう!
MIDORI