造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
この記事の監修者
バジルとは
植物名 バジル
学 名 Ocimum basilicum
和 名 目箒(メボウキ)
別 名 バジリコ / スイートバジル
英 名 Basil
科 名 シソ科
属 名 メボウキ属
バジルの特徴
バジルは草丈1m程になるシソ科の多年草です。イタリア料理には欠かせないハーブで「王様の薬草」とも呼ばれています。
バジルは7月〜9月頃に花径から穂状の輪散花序を伸ばし、白い口唇形の小さい花をたくさん咲かせます。
バジルの葉は対生する単葉で、濃い緑色をした長さ3cm〜10cm程の卵形〜長楕円形で、葉脈がハッキリしていて、わずかに鋸歯(きょし)があります。
バジルの種子は、径3mm程の黒色の粒で、水に浸けるとゼリー状の物質で覆われて膨張します。
バジルの食用
バジルは枝葉に甘く強い香りがあり、生のままでも、ドライにしても楽しめるハーブで、栄養素はカロテンや、ビタミンE、ミネラル分も豊富に含まれています。
バジルの利用方法としては、イタリアのジェノべ地方で作られる「ジェノベーゼ」が有名で、パスタ料理に使われています。また、トマトとの相性が良いことでも知られています。
バジルの葉と、モッツァレッラチーズとトマトをあわせたサラダは、「カプレーゼ」といい、ピザの生地にモッツァレッラ、トマト、バジルの葉をトッピングしたものを「マルゲリータ」といって、イタリアの国旗と同じ配色で、イタリアを象徴するサラダやピッツァとなっています。
また、日本をはじめ、タイやベトナム、インドネシアなど東南アジアでもよく使われるハーブの一種です。
バジルの種子は、グルコマンナンを多く含むため、水分を含むとゼリー状の物質で覆われ、乾燥状態の約30倍に膨張します。
この種子には、食物繊維を豊富に含むことから、スーパーフード「バジルシード」と呼ばれ、プルプルとした食感と、爽やかなバジルの香りがあり、ジュースやスムージーなどに加えて飲まれるなど、ダイエット補助食品としても利用されています。
バジルのコンパニオンプランツ
バジルと一緒に作物などを植えることで、害虫被害を減らしたり、風味を増したりといった良い効果を生み出すコンパニオンプランツとしても利用されています。
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バジルの詳細情報
園芸分類 | ハーブ |
性質 | 多年草 |
開花時期 | 7月〜9月 |
花色 | 白色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや弱い |
バジルの詳しい育て方
バジルはインドからアフリカなどの熱帯アジア原産で、日本の家庭でもよく育てられています。本来多年草ですが、日本の気候では冬越しできないため、一年草として扱われています。
バジルの置き場所
バジルは日当たりが良く風通しの良い場所が好みで、日光にたくさん当てた方が美味しいバジルに育ちます。ただし、真夏の強い日差しで葉が焼けてしまうことがあるので、夏の暑い時期は半日陰などで管理しましょう。
バジルの種まき
種まきの適期は4月〜5月頃です。発芽温度は20℃以上必要です。用土は湿り気のある有機質に富んだ土を好みます。赤玉土に腐葉土と堆肥を混ぜたものや、市販のハーブ用培養土などを使用しましょう。
発芽力を高めるために、種まきをする前に一晩程、種を水に浸けておきましょう。種をまいたら覆土はせずに、たっぷり水やりをしましょう。しっかりと日光に当てて、乾燥させないように管理しましょう。発芽日数は7日〜14日程で、本葉が2〜3枚出てきたら混み合った芽を間引きましょう。
バジルの苗植え
苗植えの適期は4月〜6月頃です。用土に元肥として緩効性肥料を与え、ポットから根鉢を崩さないように取り出し、浅めに植え付けてたっぷりと水やりをしましょう。
バジルの水やり・肥料
バジルは乾燥に弱く、水を好むので水枯れを起こさないように注意しましょう。特に夏場の鉢植えは水枯れをすぐに起こすので、乾燥していたらたっぷり水をやりましょう。地植えで乾燥がひどい時は地面に腐葉土などを敷き、マルチングして乾燥を防ぎましょう。
バジルは肥料を好むハーブです。たくさん収穫するために肥料もしっかりと与えましょう。育成期の6月〜10月頃は一ヶ月に1回程、油かすを株元に与えるか、薄めた液体肥料を一週間に1回程与えましょう。
バジルの害虫や病気
害虫はアブラムシやハダニが発生することがあります。食害されると風味が落ちてしまうので、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
バジルは病気の心配は特にありません。
バジルの摘心・花芽摘み
バジルの葉っぱをたくさん収穫するために、摘心を行いましょう。苗が成長して草丈20cm程になったら、茎の先にある芽を摘むことで、新しい芽が左右に伸びてきます。伸びた先の芽を摘むと新たに左右に芽が伸びます。こうすることにより枝葉の数が増えてたくさん収穫できます。
美味しいバジルを収穫するためには、花芽を摘み取りましょう。花芽が残っていると、栄養が花へ流れてしまい、葉の味が損なわれてしまいます。食用のハーブとして栽培している場合は花芽や蕾を見つけたらすぐに摘み取りましょう。また、種を採取する場合は、花を咲かせて採取するので、ハーブ用と分けて栽培した方が良いでしょう。
バジルの収穫
摘心を行った後、元気な葉を適時収穫できます。必要な分を茎ごと切り取り収穫しましょう。混み合った部分を収穫してあげることで、風通しが良くなります。
バジルの誕生花・花言葉
バジルは「7月22日」「10月15日」の誕生花です。
バジルの花言葉は「神聖」「好意」「高貴」「強壮」「良い望み」「憎しみ」「なんという幸運」などがあります。
バジルにはさまざまな言い伝えや伝説があり、たくさんの花言葉があります。
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バジルのまとめ
バジルはパスタやピッツァでお馴染みの、イタリア料理に欠かせないハーブの一つです。夏に咲く可愛い花も見どころです。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非バジルを育ててみてはいかがでしょう!