造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ドラセナマッサンゲアナとは
植物名 ドラセナマッサンゲアナ
学 名 Dracaena fragrans “Massangeana”
和 名 幸福の木
別 名 シマセンネンボク
英 名 Dracaena
科 名 キジカクシ科
属 名 ドラセナ属
ドラセナマッサンゲアナの特徴
ドラセナマッサンゲアナは樹高2m〜5m程になるキジカクシ科の熱帯性常緑低木です。室内で育てられる観葉植物としてとてもポピュラーな植物です。
一般的に流通しているドラセナマッサンゲアナは太い幹(成長点)が切られていて、防腐剤として黒や茶色の薬が塗られています。その横から出ているのが脇芽です。
ドラセナマッサンゲアナは、稀に白い花を咲かせることがあります。しかし毎年決まった時期に花を咲かせるわけではなく、ある程度大きくなり、物理的ストレスなどを受けたり、急激な気温の変化などで緊急的に子孫を残すためと言われています。
ドラセナマッサンゲアナは、6花弁の小さな白い花を咲かせます。花茎に間隔をあけて、団子状の花穂を固めて付けます。花は夕方から夜にかけて咲き、強い香りがあります。
ドラセナマッサンゲアナの葉は、長さ30cm~70cm程、幅は7cm~10cm程の披針形で、濃緑色の中央に縦縞の黄色い斑が入ります。
ドラセナマッサンゲアナと幸福の木
ハワイやニューギニアでは「コルディリネ・ターミナリス」という樹木は非常に神聖な木とされ、魔除けの効果があるとされています。ハワイでは「玄関に飾ると幸せが舞い込んでくる」という言い伝えや、フラダンスのスカートやレイなどに使用され「幸福の木」として親しまれています。
しかし「コルディリネ・ターミナリス」は温暖な地域以外では、うまく育たなかったり枯れてしまうことから、似ていた樹木「ドラセナ・マッサンゲアナ」が「幸福の木」として日本に輸入され、広く流通していますが、実は全く別種の樹木です。
ドラセナマッサンゲアナの詳細情報
園芸分類 | 観葉植物 |
性質 | 常緑低木 |
開花時期 | 不定期 |
花色 | 白色・黄色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
ドラセナマッサンゲアナの詳しい育て方
ドラセナマッサンゲアナの原産はアフリカ熱帯地域で、生命力が強く、インテリアとして気軽に育てられることから、観葉植物として人気があります。
縁起物としての贈答品や栽培難易度も低いことから、飲食店や病院、オフィスや公共施設など幅広く見かけることがあります。
ドラセナマッサンゲアナの置き場所
ドラセナマッサンゲアナは日陰でも育ちますが、日光が足りないと枝や葉が細くヒョロヒョロになってしまいます。
日当たりの良い場所を好みますが、夏場は強い日差しを直接当ててしまうと葉が焼けてしまうので、カーテンのレース越しなど少し遮光があり、風通しの良い場所で管理しましょう。
ドラセナマッサンゲアナは寒さに弱いので、冬場は室内に置き、室内の温度が10℃以上の日当たりの良い場所に置いてあげましょう。また、暖房の風が当たらないようにしましょう。
ドラセナマッサンゲアナの苗植え
一般に流通しているドラセナマッサンゲアナは鉢に入った物で、そのまま飾ることが出来ます。
植え替えや、鉢変えをする場合は、5月〜8月頃が適期ですが、夏の猛暑日などは避けましょう。用土は市販の観葉植物用の土が良いでしょう。根が張っていない株は根鉢を崩さないように植え付けて、たっぷり水やりをしましょう。
ドラセナマッサンゲアナの水やり・肥料
ドラセナマッサンゲアナは乾燥気味に育てましょう。春〜秋の間は土が乾いたら鉢から溢れるくらいたっぷりの水を与えましょう。ただし、受け皿に水を溜めると腐敗の原因となるので、受け皿に溜まった水はその都度捨てましょう。
冬は休眠期になりますので、土が乾燥してから2〜3日待ってから水やりをしましょう。
ドラセナマッサンゲアナの葉は、空気の乾燥に弱いので霧吹きなどで葉に水を与えましょう。湿らせたクッキングペーパーなどで汚れを拭き取りながら水分を与えても良いでしょう。
肥料は、春〜秋の成長期に緩効性化成肥料を2ヶ月に1回、根や幹から離して置き肥しましょう。水代わりに液体肥料を与えても良いでしょう。冬場の肥料は必要ありません。
ドラセナマッサンゲアナの害虫や病気
害虫はハダニやカイガラムシが発生することがあります。どちらも水を嫌うので、こまめに葉に霧吹きで水をかけるのも効果的です。ひどい時は殺虫剤などで駆除しましょう。
病気は炭疽病や斑点病にかかることがあります。病気が広がる前に、病気の部分の葉は切り取って、殺菌剤などで防除しましょう。
ドラセナマッサンゲアナの剪定
ドラセナマッサンゲアナの剪定は5月〜6月が適期です。成長すると背が伸びますので、好きな高さで切ってあげましょう。切ったところから新しい芽が出てきます。
ドラセナマッサンゲアナの植替え
ドラセナマッサンゲアナは何年も同じ鉢で育てていると、根が鉢の中にいっぱいになって植物全体が弱ってしまいます。鉢から根が飛び出したり、水が土に染み込まないといった症状が出たら植え替えをしましょう。
植え替えの適期は5月〜8月頃ですが、夏の猛暑日は避けましょう。
根を傷めないように鉢から優しく引き抜き、根に付いている土を1/3程割り箸などで落とします。黒ずんだ根や腐った根はハサミで切り落とし、新しい用土を入れて植え付けたら、たっぷり水やりをしましょう。
ドラセナマッサンゲアナの誕生花・花言葉
ドラセナマッサンゲアナは「12月1日」「12月5日」の誕生花です。
ドラセナマッサンゲアナの花言葉は「幸福」「隠しきれない幸せ」です。
ドラセナマッサンゲアナは「幸福の木」とも呼ばれていて、幸運の象徴として儀礼用の装飾品などに古来より用いられてきたことに由来すると言われています。
ドラセナマッサンゲアナのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが!
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
- 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
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ドラセナマッサンゲアナのまとめ
ドラセナマッサンゲアナはポピュラーな観葉植物として人気があり、美しい葉やスタイルは贈答品としても重宝されます。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ドラセナマッサンゲアナを育ててみてはいかがでしょう!