造園業者とフローリストが監修した、植物の特徴から詳しい育て方や収穫方法など、植物の写真や誕生花、花言葉まで様々な情報をご紹介します。

セイヨウキヅタとは
植物名 セイヨウキヅタ
学 名 Hedera helix
和 名 西洋木蔦
別 名 アイビー / ヘデラ
英 名 Ivy
科 名 ウコギ科
属 名 キヅタ属
セイヨウキヅタの特徴
セイヨウキヅタは蔓長30m程になる常緑のつる植物です。葉の模様が様々あり、日本では園芸用や観賞用として「アイビー」や「ヘデラ」などの名前で広く流通しています。
セイヨウキヅタの花の開花期は10月〜11月で、花径が3cm程の黄緑色をしていて、球形の花序に花びらは5枚で、蜜が豊富でたくさんの昆虫が蜜を吸いに集まります。
セイヨウキヅタの葉は互生で、若葉のときは掌状で5裂ですが、成葉になると切れ込みが無いハート形になります。
セイヨウキヅタの果実は、直径6mm程で、冬の終わり頃に橙黄色から紫黒色に成熟します。
果実は人間にとって有毒ですが、鳥にとっては重要な食料で、鳥が食べることにより広範囲に種子が散布されます。
セイヨウキヅタの詳細情報
園芸分類 | 庭木・観葉植物 |
性質 | 常緑つる植物 |
開花時期 | 10月〜11月 |
花色 | 黄緑色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 強い |
セイヨウキヅタの詳しい育て方
セイヨウキヅタの原産はヨーロッパから西アジアで、日本でも全国に分布しています。葉形に変化があり、斑入りのものやマーブル模様の葉もあります。花が咲きますが、花より葉が好まれる観葉植物です。
セイヨウキヅタですが、非常に強健で細根を利用して家の外壁や庭園、木の幹、崖なども覆いつくしてしまうこともあります。
人気の観葉植物でもあるセイヨウキヅタですが、非常に強健で手入れを怠るとどんどん成長し、様々なものを覆ってしまいます。
細根を利用して家の外壁や庭園、木の幹、崖なども覆いつくして、除去するのが困難になってしまうこともあります。そのため、海外では販売や輸入が禁止されている地域もあります。
セイヨウキヅタの水耕栽培
セイヨウキヅタは水耕栽培で育てることができます。ガラスの器や瓶などにバーミキュライトやハイドロボールを使って植え付けます。その際には値腐れ防止剤を入れてあげると良いでしょう。また元気がない時は液体肥料を入れてあげましょう。
水だけで栽培する時は、お水の管理が必要です。始めは根から老廃物が排出されて水が濁ります。発根するまではマメに水替えをしてきれいな状態に保ちましょう。発根してくると水が濁りにくくなるので、水の継ぎ足しで管理しましょう。また、風通しの良い明るい日陰に置きましょう。
セイヨウキヅタの苗植え
苗の植え付けは、冬でなければ植え付け可能です。セイヨウキヅタは生育が旺盛なため、地植えにするとどんどん繁殖します。手入れの事を考えると鉢植えで楽しむのがオススメです。
セイヨウキヅタは日陰でも成長し、直射日光が当たっても葉焼けしないので、置き場所には困らないと思います。用土は赤玉土に腐葉土を混ぜたものや、市販の培養土で大丈夫です。
セイヨウキヅタの水やり・肥料
暖かい時期は表面が乾いたらたっぷり水やりをします。また、霧吹きを使って葉の表面と裏面にも水をかけましょう。寒い季節は休眠期に入りますので、1週間に1回程度(土がしっかり乾燥したら)で大丈夫です。
肥料は与えなくても育ちますので、肥料を与え過ぎると肥料焼けをする可能性があります。成長を促進させたい時は、春から秋の成長期に液体肥料を10日に1回程与えましょう。秋〜冬の休眠期は与えなくて大丈夫です。
セイヨウキヅタの害虫や病気
害虫はアブラムシやハダニ、カイガラムシなどが発生することがありますので、見つけたら殺虫剤で駆除しましょう。
病気は、すす病や炭疽病にかかることがあります。発見したら殺菌剤を散布しましょう。
セイヨウキヅタの剪定
成長期に古くなった葉や邪魔な葉は剪定しましょう。開花の時期が終わって花がしぼんだ後は、花首から摘むように取り除きましょう。
セイヨウキヅタの誕生花・花言葉
セイヨウキヅタは「1月21日」「10月10日」「10月27日」「12月20日」の誕生花です。
セイヨウキヅタの花言葉は「誠実」「信頼」「友情」「結婚」「永遠の愛」です。
花言葉の由来は「つるが枯れることなく壁や岩、樹木などにしっかり絡まって成長すること」に由来します。
セイヨウキヅタのまとめ
セイヨウキヅタは花よりも葉が好まれる植物で、観葉植物や水耕栽培としても人気があります。
育てるのは簡単なので、みなさんも是非セイヨウキヅタを育ててみてはいかがでしょう!
