ゲッカビジンの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

こちらでは、ゲッカビジンの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説します。
造園業者とフローリストが監修した、植物の特徴から詳しい育て方や収穫方法など、植物の写真や誕生花、花言葉まで様々な情報をご紹介します。
 

ゲッカビジンとは

 

植物名   ゲッカビジン


学 名   Epiphyllum oxypetalum


和 名   月下美人


英 名   Queen of the Night/ Dutchmans pipe cactus


科 名   サボテン科


属 名   クジャクサボテン属


 

 

ゲッカビジンの特徴

ゲッカビジンは草丈2m程になる常緑多肉植物です。日本では6月〜11月にかけて、花を咲かせます。

ゲッカビジンの花は夜から咲き始め、朝に萎んでしまう一日花です。この花は一年に一度しか花が咲かないと言われますが、しっかり管理すれば2〜3ヶ月後にもう一度咲くことがあります。

花は大株にならないと咲きませんが、光沢のある白色で、花冠は20cm〜25cm程で強い芳香があります。蕾は通常垂れ下がっていますが、開花直前になると上を向いて膨らみ、夕方頃から芳香を漂わせます。原産地ではコウモリが受粉させますが、日本では人工受粉させます。

ゲッカビジンの茎は扁平な葉状茎になっていて、株元から細長い鞭状の茎を伸ばします。葉状茎の縁は波打っていて、その凹んだ部分に刺と刺座があります。これが産毛状に退化した葉と短縮した短い枝になります。これらの箇所から新しい茎や蕾が出てきます。

ゲッカビジンの果実は、開花後に実を付けて2ヶ月程で赤紫色に熟します。外見はドラゴンフルーツに似ていて、表面は赤く、中の果肉は白く、黒い小さい種子が多数入っています。果実はほのかに甘みがあり食べられますが、ドラゴンフルーツ程甘くはありません。

 

ゲッカビジンの食用

ゲッカビジンは果実だけでなく、花も食べることが出来ます。咲いている花は焼酎にしたり、台湾ではスープの具材として使用されています。閉じた後の花は天麩羅やサラダ、お浸しなどにして食べることが出来、インターネットで検索すると様々なレシピがヒットします。

 

ゲッカビジンの俗説

ゲッカビジンには間違った俗説がたくさんあります。1年に1度しか咲かないと言われていますが、管理によって複数回咲かせることが出来ます。また、満月の日にしか咲かないというのも間違いです。

同一株からのクローンという説がありますが、それは最初に輸入された時のことで、現在は複数の遺伝的に異なるクローン株が流通しています。

 

ゲッカビジンの詳細情報

園芸分類多肉植物
性質常緑多年草
開花時期6月〜11月
花色白色
栽培難易度
耐寒性弱い
耐暑性強い
耐陰性普通
 

ゲッカビジンの詳しい育て方

ゲッカビジンはメキシコの熱帯雨林地帯原産で、日本では珍奇栽培植物として一部の熱心なガーデニング愛好者の間で人気があります。

 

ゲッカビジンの管理場所

春〜秋の生育期は日光にしっかりと当ててあげましょう。しかし、ゲッカビジンは砂漠で育つサボテンではないので、真夏の日光が強い時期は明るい半日陰に移動させましょう。

冬の寒い時期は室内の日当たりの良い場所で管理しましょう。ゲッカビジンは日光に当てないと枯れてしまいます。また、室内の温度にも注意が必要で、8℃以上にキープしましょう。夜は窓際ですと温度が低くなることもありますので、夜は移動しましょう。この時、冷暖房が直接当たらない場所で管理しましょう。

 

ゲッカビジンの苗植え

苗の植え付けは、4月〜9月頃ですが、真夏の暑い時期は避けましょう。鉢の底に水はけを良くするための軽石を敷き、用土を入れます。用土は、市販のゲッカビジン用の配合土に、元肥として緩効性肥料を混ぜ合わせましょう。

植付けは、株を抜いて根鉢を崩し、回りの土や古くなった根を取り除き、新しい用土に浅めに植え付けますが、根の間に隙間が出来ないように、しっかりと土を詰めましょう。茎が横たわる場合は、あんどん支柱を立てて支えましょう。

また、植付けや植替え直後は日陰に置き、水やりを控えめにし、徐々に日に当てるようにしましょう。

 

ゲッカビジンの水やり・肥料

ゲッカビジンは森林性サボテンのため、比較的水を好みます。4月〜10月頃の生育期は、土が乾燥したら水やりをしましょう。11月〜3月頃の休眠期は乾燥気味に管理しますので、月に1〜2回程度で大丈夫です。

ゲッカビジンは株が大きくなることで開花するため、大きく育てるために肥料は欠かせません。4月〜10月頃の生育期には液肥を10日に1回程度与えましょう。11月〜3月の休眠期は肥料は一切与えません。

肥料の種類は、窒素の多い肥料を与えると茎葉が茂るだけで花が咲かなくなるので、リン酸やカリウムが多く含まれる肥料を与えましょう。また、水のやり過ぎの過湿や肥料の与えすぎにより、根腐れを起こすことがあるので、どちらも控えめに管理しましょう。

 

ゲッカビジンの害虫や病気

害虫はアブラムシやカイガラムシ、ハダニなどが発生します。こうした害虫は、茎葉に付いて栄養を吸い取り、株を弱らせてしまうので、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

病気は特にありませんが、根腐れなどで元気がない時は、鉢から抜き、腐った根を取り除き、新しい用土に植え直すと元気が出ます。

 

ゲッカビジンの剪定

剪定の適期は開花後の9月〜10月頃です。枯れた茎葉を取り除きます。また、株の根元から勢い良く伸びてきたシュートは残したい長さから先を摘んで芽止めをしましょう。ゲッカビジンは大株になるほど開花しやすいので、強い切り戻しはせず、シュートも地際から切るのは控えましょう。

 

 

ゲッカビジンの誕生花・花言葉

ゲッカビジンは「7月19日」「8月23日」「10月29日」「11月20日」の誕生花です。

ゲッカビジンの花言葉は「はかない美」「はかない恋」「あでやかな美人」「秘めた情熱」「強い意志」です。

「はかない美」や「はかない恋」の花言葉の由来は、花の美しさと花が暗くなってから咲かせること、花の寿命が1日と短命なことに由来します。

 

ゲッカビジンのまとめ

ゲッカビジンはいかがでしたか?
ゲッカビジンは花を咲かせるのために、しっかりと管理が必要ですが、強い香りと共に一日しか咲かない花がとても魅力的です。
育てるのは少しコツが要りますが、みなさんも是非ゲッカビジンを育ててみてはいかがでしょう!
 

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