造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ゲッケイジュとは
植物名 ゲッケイジュ
学 名 Laurus nobilis
和 名 月桂樹
別 名 ローレル / ローリエ
英 名 Bay laurel
科 名 クスノキ科
属 名 ゲッケイジュ属
ゲッケイジュの特徴
ゲッケイジュは樹高7m〜15ｍ程になるクスノキ科の常緑高木です。日本では4月〜5月頃に花を咲かせます。
ゲッケイジュの花は雌雄異株で、雄花序・雌花序ともに葉腋に出る散形花序となり、1個～4個の淡黄色の小さな花を群がって咲かせます。花冠は4裂して、芳香があります。
ゲッケイジュの葉は互生する単葉で、光沢があり革質で、長さ5cm〜15cm、幅3cm〜5cm程の長楕円形で、葉の縁がやや波打っていて、葉を傷付けると芳香があります。
ゲッケイジュの果実は、径1cm程の卵形で、秋に黒紫色に熟します。
ゲッケイジュの利用
ゲッケイジュの葉は「月桂葉」、果実は「月桂実」という生薬名を持ち、薬用として利用されています。また、果実を搾って得られるローレルオイルは主に石鹸の原料として使われています。
ゲッケイジュの葉を乾燥させたものをフランス語では「ローリエ」、英語では「ローレル」と呼び、スープやシチュー、カレーなどの香辛料として使われています。
古代ギリシアでは葉の付いた若枝を編んで「月桂冠」として、勝利と栄光のシンボルとして勝者や将軍、大詩人の頭に被せました。
ゲッケイジュの詳細情報
| 園芸分類 | 庭木・盆栽 |
| 性質 | 常緑高木 |
| 開花時期 | 4月〜5月 |
| 花色 | 淡黄色 |
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 普通 |
| 耐暑性 | 強い |
| 耐陰性 | 普通 |
ゲッケイジュの詳しい育て方
ゲッケイジュは地中海沿岸の原産で、日本には雌木が少ないため、挿し木で増やすことが多いと言われていますが、雌木も一定数流通しています。
ゲッケイジュの苗植え
苗植えの適期は4月と9月頃です。日当たりが良い場所を好みますが日陰でも育ちます。用土はあまり選ばないので、市販の花の培養土や赤玉土に腐葉土を混ぜたものに植え付けて、たっぷり水やりをしましょう。
ゲッケイジュの水やり・肥料
植え付けてから根付くまでは、表面が乾いたら水やりをしましょう。根付いてからは降雨で問題ありません。
肥料は、2月に寒肥として、株元から少し離れた場所に穴を掘り、有機肥料を与えましょう。鉢植えの場合は、化成肥料を株元に撒きましょう。
ゲッケイジュの害虫や病気
害虫はカイガラムシやハマキムシ、テッポウムシなどが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたら歯ブラシなどでこすり落とし、薬剤散布で防除しましょう。
病気はすす病が発生することがあります。すす病はカイガラムシの排泄物が原因で発生しますので、早い時期に薬剤散布で殺菌しましょう。
ゲッケイジュの剪定
剪定の適期は春頃と秋頃で、枝葉をよく茂らせるので、定期的に枝を切り落として樹形を整えましょう。枯れた枝や混み合った枝、徒長枝を切り取り、風通しを良くしましょう。
ゲッケイジュの収穫
ゲッケイジュ（ローリエ）は常緑樹なので、一年を通して緑色の葉を収穫することができます。スパイスとしてゲッケイジュ（ローリエ）を使う場合は、葉っぱを一枚、一枚収穫して利用します。
収穫した葉を乾燥させる方法は、洗い流した葉の水気を取り、風通しのよい場所で乾燥させましょう。葉を保存する方法は、瓶や密閉袋などに食用の乾燥剤を入れて保存しましょう。
また、湿気の多い時期に乾燥させると、カビが発生することもあるので、天気が良く湿度が低めの時期に作業しましょう。
ゲッケイジュの誕生木・誕生花・花言葉
ゲッケイジュは「9月8日」の誕生木です。
ゲッケイジュは「2月16日」「2月28日」「12月9日」「12月18日」の誕生花です。
ゲッケイジュの花言葉は「栄光」「勝利」「栄誉」です。
ゲッケイジュの花言葉は、古代ギリシアにおいてゲッケイジュは太陽神アポロンの聖樹とされ、その葉で作られた「月桂冠」を勝利と栄光のシンボルとして勝者や優秀な者たちの頭に被せたことに由来します。
ゲッケイジュの花の花言葉は「裏切り」です。
ゲッケイジュの葉の花言葉は「私は死ぬまで変わりません」です。
ゲッケイジュのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが！
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
- 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
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ゲッケイジュのまとめ
ゲッケイジュは庭園や公園、学校など幅広く植栽されていて、その葉は世界中で料理などに使われ、親しまれています。
育てるのはそんなに難しくないので、記念樹や収穫の楽しみまで、みなさんも是非ゲッケイジュを育ててみてはいかがでしょう！