造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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イワナンテンとは
植物名 イワナンテン
学 名 Leucothoe keiskei
和 名 岩南天
別 名 岩椿（イワツバキ）
英 名 Keiskei fetterbush
科 名 ツツジ科
属 名 イワナンテン属
イワナンテンの特徴
イワナンテンの木は樹高1.5ｍ程になるツツジ科の常緑低木です。日本では5月〜7月頃に、筒状の可愛い花を咲かせます。
イワナンテンの花は、前年の枝の葉腋から花柄を出し、1個〜7個の花が垂れ下がって付きます。苞（ほう）は1mm程の広卵形で、花柄は1cm程、萼は3mm程で5つに裂けて、縁には微毛があります。花冠は白くて円筒状になり、先端は5つに裂け外側に反ります。花糸にも毛が密生しています。
イワナンテンの葉は互生し、卵状披針形で先端は尾状に伸びて尖り、厚みと光沢があり、縁には細かく粗い鋸歯（きょし）があります。
イワナンテンの果実は朔果で、径7mm程の扁平な球形になり、花柄の先端が太くなり、曲がって上を向きます。10月頃に熟すと茶褐色になります。
イワナンテンと似ている樹木
イワナンテンは、葉の様子が「ナンテン（南天）」に似ていることと、岩場に生息することから名付けられました。また、イワナンテンの花は同じツツジ科の「アセビ（馬酔木）」によく似ています。
イワナンテンの詳細情報
| 園芸分類 | 庭木 |
| 性質 | 常緑低木 |
| 開花時期 | 5月〜7月 |
| 花色 | 白色 |
| 栽培難易度 | |
| 耐寒性 | 強い |
| 耐暑性 | 弱い |
| 耐陰性 | 普通 |
イワナンテンの詳しい育て方
イワナンテンは、関東以西の本州を原産とする日本固有種で、関東南部と中部地方南部、紀伊半島に分布しています。イワナンテンは日当たりの悪い崖地や岩場などに垂れ下がって自生しています。
イワナンテンの苗植え
苗の植え付けは3月〜4月頃が適期です。半日陰が好みで、乾燥には弱い樹木です。枝が垂れ下がるので深鉢に植えましょう。
用土は硬質鹿沼土に、桐生砂などを混ぜたものや、赤玉土に腐葉土と鹿沼土を混ぜたものを使用しましょう。植え付けの際は、根を崩さないように注意しましょう。
イワナンテンの水やり・肥料
春〜秋に掛けては乾燥したら水やりをしましょう。冬は水を吸い上げる力が弱くなりますので、乾燥気味に管理しましょう。
肥料は、花の時期に2週間に1回、液体肥料を与え、秋頃には緩効性化成肥料を与えましょう。
イワナンテンの害虫や病気
害虫はアブラムシやカイガラムシ、ハダニなどが発生することがあります。食害されると株が弱ることもありますので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
病気はうどんこ病にかかることがあります。葉や茎の表面にうどん粉をまぶしたように白いカビが生えます。近くの葉っぱへ感染しますので、病気の葉は全て取り除き、殺菌剤を散布して被害を食い止めましょう。
イワナンテンの剪定
ある程度の大きさになったら、それ以上は大きくならないので基本的に剪定は不要で、枯れた枝などは適時取り除きましょう。
イワナンテンのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが！
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
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イワナンテンのまとめ
イワナンテンは綺麗で可愛らしい花を咲かせ、お庭の脇役としても重宝される樹木です。
育てるのはコツが要りますが、みなさんも是非イワナンテンを育ててみてはいかがでしょう！