造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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クサノオウとは
植物名 クサノオウ
学 名 Chelidonium majus
和 名 草の王 / 草の黄
英 名 Greater celandine
科 名 ケシ科
属 名 クサノオウ属
クサノオウの特徴
クサノオウは草丈40cm〜80cm程になるケシ科の越年草です。日本では5月〜7月頃に花を咲かせます。
クサノオウの茎は枝分かれして中空です。茎や葉は粉白色を帯びて、縮れた毛が生えます。また、茎や葉を傷つけると黄色い汁が出ます。
クサノオウの葉は互生する1〜2回深裂した羽状複葉となり、長さ7cm~15cm程の卵形で、裂片は鈍頭になります。
クサノオウの花は、葉腋から散形花序を出し、数個の花を付けます。花は径2cm程の黄色い4弁花で、萼片は2個あり、雄しべは多数、雌しべは1本あります。
クサノオウの果実は蒴果で、長さ3cm〜4cm程で細長く直立します。種子にはアリが好むエライオソームが付着していて、アリによって運ばれて散布されます。
クサノオウの名前
クサノオウという名前は、植物を傷つけると黄色の汁を出すことから「草の黄」という説や、薬草の王様という意味で「草の王」という説、皮膚疾患に有効な薬草という意味で「瘡の王」という説があります。
また、皮膚病の薬ということから、「イボクサ(疣草)」「タムシグサ(田虫草)」「ヒゼングサ(皮癬草)」「チドメグサ(血止草)」などの地方名があります。
クサノオウの毒性
クサノオウは全株に約21種のアルカロイド成分を含み、その多くが人にとって毒性が強い有毒植物です。植物を傷つけると黄色の汁を出し、汁が皮膚に触れると炎症を起こす場合があり、誤食すると胃腸がただれ、昏睡、呼吸麻痺、感覚末梢神経麻痺などを起こす可能性があります。
クサノオウの薬草
クサノオウは古くから主に民間療法において薬草として使用されてきました。漢方では蕾の頃に刈り取った地上部を乾燥させたものを「白屈菜」と称して、特にいぼ取りや、水虫、いんきんたむしといった皮膚疾患、外傷の手当てに対して使用されていました。
主に湿疹、疥癬、たむし、いぼといった皮膚疾患の外用薬として有効であり、煎じて服用すると消炎性鎮痛剤として作用し胃病など内臓疾患に対して効果があると言われていますが、嘔吐や神経麻痺といった副作用がある有毒植物であるため、内服用も外用も、素人が処方なしで用いるのは危険です。
クサノオウの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
性質 | 越年草 |
開花時期 | 5月〜7月 |
花色 | 黄色 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 強い |
耐暑性 | 普通 |
耐陰性 | 普通 |
クサノオウの詳しい育て方
クサノオウはユーラシア大陸の原産で、国内では北海道、本州、四国、九州に分布し、草地、林縁、道端などに自生しています。
クサノオウの植え付け
苗の植え付けは2月〜3月頃が適期です。午前中は日が当たり、午後は日陰になるような半日陰が適しています。用土は市販の花と野菜の培養土を使って、根を傷めないよう丁寧に植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。
クサノオウの水やり・肥料
地植えの場合は、根付いてからは降雨だけで問題ありませんが、土が極端に乾燥するようなら水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥しないように水やりをしましょう。
肥料は3月〜9月頃まで、薄めた液体肥料を2週間に1回程度、与えましょう。
クサノオウの害虫や病気
害虫はアブラムシが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がったり、株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。
クサノオウは病気の心配は特にありません。
クサノオウの誕生花・花言葉
クサノオウは「7月26日」の誕生花です。
クサノオウの花言葉は「思い出」「私を見つけて」「枯れた望み」です。
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クサノオウのまとめ
クサノオウは古くから薬草として知られる植物ですが、茎や葉を傷つけると黄色い汁が出て、毒性の強い有毒植物でもあるため、取り扱いには注意が必要です。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非クサノオウを育ててみてはいかがでしょう!