造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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ランタナとは
植物名 ランタナ
学 名 Lantana camara
和 名 七変化(シチヘンゲ)
別 名 紅黄花(コウオウカ)
英 名 Lantana
科 名 クマツヅラ科
属 名 シチヘンゲ属
ランタナの特徴
ランタナは樹高20cm〜100cm程になるクマツヅラ科の常緑小低木です。日本では5月〜10月頃に開花し、花色が次第に変化する特徴があります。
ランタナの株はよく枝分かれし、枝には稜があり、茎や枝の稜上に下向きの小さなトゲがあります。
ランタナの花は、葉腋から長い花茎を伸ばし、その先端に多数の小花が散形花序に付きます。花冠は先が4〜5つに裂け、開花後に時間が経つと黄色〜オレンジ〜赤〜紅色へと花色が変わるため、同一花序でも外側と内側では花色が異なります。
・ランタナは「アジサイ」と似ているため、よく間違われることがありますが、全く別種の植物で、ランタナの方が小さく花色は派手です。
ランタナの葉は対生する単葉で、長さ2cm〜12cm程の卵形です。葉の表面にはシワが多く、縁には鋸歯(きょし)があります。また、表面には粗い毛が生え、裏面の脈上にも短毛が生えます。
ランタナの果実は、径3mm程の球形で、紫〜黒色に熟す液果です。また、種子には毒成分があり、食べると嘔吐や下痢等を起こす危険性がありますので、食べないように注意しましょう。
ランタナは嫌われ者?
ランタナは国際自然保護連合が定める「世界の侵略的外来種ワースト100」に含まれていて、日本でも「要注意外来種生物リスト」に含まれています。
ランタナはとても自生力が高く、一株に約12000個程も種子を付けます。その種には「アレロパシー物質」という他の植物の成長を抑える成分が含まれており、その周辺はランタナだけしか育たないという環境を作ってしまうのです。ランタナを栽培する時には、種の放出までしっかりと管理をしましょう。
ランタナの詳細情報
園芸分類 | 庭木 |
性質 | 常緑小低木 |
開花時期 | 5月〜10月 |
花色 | 黄色・ピンク色・他 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | やや弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | やや弱い |
ランタナの詳しい育て方
ランタナは南アメリカ原産で、世界中に帰化植物として定着しています。日本には1865年頃に渡来して、小笠原諸島や沖縄本島に移入分布しています。
ランタナの種まき
種まきの適期は3月〜5月頃で、発芽温度は20℃〜28℃です。用土は赤玉土に腐葉土を混ぜたものか、市販の花用培養土などを使用しましょう。
種をまいたら薄く覆土し水やりをして、日向〜明るい日陰で管理しましょう。発芽日数は14日程で、発芽したら日当たりが良く風通しの良い場所に移動し、乾燥気味に管理しましょう。芽が小さいため、雨風で萎れてしまわないように注意しましょう。
ランタナの苗植え
苗植えの適期は4月〜5月頃です。5号鉢なら苗を一つくらいが目安で、地植えなら周りのスペースに余裕を持って、腐葉土を混ぜ込み植え付けましょう。ポットから根鉢を崩さないように取り出し、根を傷つけないように植付け、元肥として緩効性化成肥料を少し混ぜ、たっぷりと水やりをしましょう。
ランタナの水やり・肥料
鉢植えの場合、土が乾燥したら水やりをしましょう。夏の水切れには注意が必要ですが、土が常に湿っていると根腐れの原因になります。地植えの場合は降雨で問題ありません。
花が咲いている間はたくさんの栄養を必要とします。また、肥料が少ないと花量が少なくなるので、開花期は2週間に1回、液体肥料を与えましょう。
ランタナの害虫や病気
害虫はカイガラムシが発生することがあります。食害されると株が弱ってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、殺虫剤を散布して防除しましょう。
病気はうどんこ病があります。葉の表面や茎、つぼみにうどんこ粉をまぶしたようなカビが発生します。風通しが悪いと発生しやすいので、風通しを良くして、発生した葉茎は切り取り、殺菌剤で被害を食い止めましょう。
ランタナの剪定
真冬の寒い時期でなければ基本的にはいつでも剪定ができます。間延びした枝や混み合っている所を切り戻しましょう。
また、花が咲き終わったら種を付けるので、花がら摘みをしましょう。種が大量に付いて、こぼれ種でも翌年増えますので、増やしたくない場合は、種ができる前に花がら摘みをしましょう。
ランタナの誕生木・誕生花・花言葉
ランタナは「8月16日」の誕生木です。
ランタナは「10月27日」「11月9日」「11月21日」の誕生花です。
ランタナの花言葉は「合意」「協力」「厳格」「心変わり」などがあります。
ランタナのアーティフィシャルグリーン
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。
こんなメリットが!
- 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
- 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
- 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
- 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
- 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。
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ランタナのまとめ
ランタナは可愛い花が、長期間咲きます。放任しても増えることがあるので、しっかりと管理すれば、可愛く変化する花色を楽しむことができます。
慣れてしまえば育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ランタナを育ててみてはいかがでしょう!