マンサクの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

マンサクの花

こちらでは、マンサクの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

マンサクとは

マンサクの木

 

植物名   マンサク


学 名   Hamamelis japonica


和 名   満作 / 万作 / 金縷梅


英 名   Japanese witch hazel


科 名   マンサク科


属 名   マンサク属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

マンサクの特徴

マンサクの葉

 

マンサクは樹高5m〜10m程になるマンサク科の落葉小高木です。日本では2月〜4月頃に花を咲かせます。

マンサクの花は、葉の出る前に前年の枝の葉腋に2個〜4個の花を付けます。花は黄色の4花弁で、花弁の長さは1cm〜2cm程の細長いよじれた紐状です。萼片は4枚で丸く、赤褐色になります。

マンサクの葉は互生する単葉で、長さ5cm〜10cm程の菱形に近い円形です。葉は厚く、両面に星状毛が生え、縁には波状の鋸歯(きょし)があります。寒冷地では秋に黄色く黄葉します。

マンサクの果実は長さ1cm〜1.5cm程の蒴果で、星状毛が密に生え、秋頃に黄褐色に熟し、2裂して黒色の種子を出します。

 

マンサクの品種

マンサクにはよく似た品種や変種があり、その一部をご紹介します。

  • オオバマンサク(大葉満作)」 本州中部地以北に分布する亜種で、マンサクよりも樹高が高くなり、葉も長さ10cm〜17cm程と大きくなることから名付けられましたが、個体差があり、見分けるのは難しいです。
 
  • マルバマンサク(丸葉満作)」 北海道南部から島根県までの日本海側に分布する亜種で、葉の上半分が半円状になっていることから名付けられましたが、個体差があり、見分けるのは難しいです。
 
  • アカバナマンサク(赤花満作)」 北海道及び本州の日本海側に分布する品種で、別名「ベニバナマンサク」といい、名前のとおり赤い花が咲き、紅葉も赤くなります。マルバマンサクの変種と言われています。
 
  • アテツマンサク(阿哲満作)」 中国地方と愛媛県に分布する変種で、萼片が黄色になり、葉の両面に星状毛があることが特徴です。阿哲地方と呼ばれた岡山県新見市の黒髪山にある青龍寺にあった株を新種と認定しました。
 
  • シナマンサク(支那満作)」 中国の原産で、花はマンサクより大きく、強い芳香があります。また、マンサクとは異なり、開花時期に前年の葉が残っているのも特徴です。
 
  • アメリカマンサク(亜米利加満作)」 北米大陸及びメキシコの一部を原産とする品種で、秋に開花して多くは黄色い花を咲かせますが、白い花を咲かせる品種もあります。
 
  • ハヤザキマンサク(早咲き満作)」 アメリカ中部の原産で、花はオレンジ色が強く、現地では冬の終わりから早春にかけて開花しますが、日本ではマンサクと同じ時期に開花します。
 
 

マンサクと似ている樹木

同じマンサク科ですが、別属の「トキワマンサク(常葉満作)」があります。名前(常葉)のとおり一年中葉が付いている常緑樹です。葉はマンサクよりも小さく、似たような紐状の白い花を咲かせますが、木全体の雰囲気は違います。ピンク色の花を咲かせる「ベニバナトキワマンサク」もあります。

同じマンサク科で、別属の「マルバノキ(丸葉の木)」もあります。別名「ベニマンサク」と呼び、花が紅色でマンサクのような紐状の花を咲かせますが、小さくて地味です。花よりも、丸い(ハート型)葉が特徴で、秋になると、緑、黄色、ピンク、赤色の葉が同時に入り混じり、とてもカラフルになります。

 

マンサクの詳細情報

園芸分類庭木・盆栽
性質落葉小高木
開花時期2月〜4月
花色黄色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性普通
 
 

マンサクの詳しい育て方

マンサクの樹皮

マンサクは日本原産で、国内では本州、四国、九州の山林に多く自生します。早春に咲く特徴的な黄色い紐状の花を鑑賞するために庭木としても植栽され、盆栽などでも楽しまれています。

 

マンサクの苗植え

苗植えの適期は3月頃と11月頃です。日当たりが良い場所が好みですが、西日は避けたほうが良いです。用土は赤玉土に腐葉土を混ぜたものか、市販の花と野菜の培養土を使って植え付けをし、たっぷり水やりをしましょう。

 

マンサクの水やり・肥料

根付いたら降雨だけで問題ありませんが、乾燥が苦手なので、夏場の乾燥が続くような時期は、土が乾燥したらたっぷりと水やりをしましょう。

肥料は2月頃に寒肥として緩効性化成肥料を与えましょう。

 

マンサクの害虫や病気

害虫はカイガラムシが発生することがあります。食害されると株が弱ったり、観賞価値が下がってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

マンサクは病気の心配は特にありません。

 

マンサクの剪定

マンサクは自然樹形を楽しむ樹木なので、剪定をあまり必要としませんが、スペースの関係などで剪定が必要な場合は、花終わりから新葉が出る前の4月〜5月頃が適期です。

剪定をする際は、枯れ枝を取り除き、混み合って邪魔な枝や徒長枝を切り取りましょう。また、ひこばえは季節に関わらず付け根から切り取りましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

マンサクの誕生木・誕生花・花言葉

マンサクの花の拡大

マンサクは「2月28日」の誕生木です。

マンサクは「1月6日」「1月8日」「1月31日」「2月12日」「3月21日」の誕生花です。

マンサクの花言葉は「呪文」「魔力」「霊感」「神秘」「ひらめき」などがあります。

マンサクの花言葉は、アメリカの先住民が葉や樹液のエキスを治療薬にしていました。そのため、マンサクの木には神秘的な力が宿ると考えられ、ダウジングや占いなどにマンサクの枝を使っていたことから、これらの花言葉が付けられたと言われています。

 

マンサクのアーティフィシャルグリーン

マンサクの黄葉
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
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本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

マンサクのまとめ

マンサクの花

マンサクはいかがでしたか?
マンサクの花は細い線状の花びらが、不規則に曲がって開く、独特の咲き姿をしています。庭木や盆栽など観賞用として人気のある樹木です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非マンサクを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん