造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
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マリーゴールドとは
植物名 マリーゴールド
学 名 Tagetes
和 名 紅黄草(コウオウソウ)
英 名 Marigold
科 名 キク科
属 名 コウオウソウ属
マリーゴールドの特徴
マリーゴールドは草丈100cm程になるキク科の一年草です。葉や総苞に油腺があり、全草に独特の匂いがあります。
マリーゴールドの葉は互生し、羽状に深く裂けます。葉色は濃い黄緑色で、縁には鋸歯(きょし)があります。
マリーゴールドの花は、茎先に径3cm〜6cm程の頭状花序を出します。花形は一重咲きや八重咲き、筒状花が盛り上がるクレスト咲きなどがあり、花色は鮮やかな黄色やオレンジ、赤色、複色などさまざまです。
・一度開花した花は、1週間〜2週間程で萎んでしまいますが、1株から複数の茎が伸びて、次々と蕾を出し開花しますので、1株としては、6月〜10月頃まで花が咲き続けます。
マリーゴールドの品種
マリーゴールドは数十種類の品種があります。その中で、主に流通しているマリーゴールドは園芸品種で、代表的な品種をご紹介ます。
アフリカンマリーゴールド
和 名:千寿菊(センジュギク)/ 山椒菊(サンショウギク)
主に大きくなる品種で、花も大輪のものが多くあります。暑さに強い性質があります。
フレンチマリーゴールド
和 名:万寿菊(マンジュギク)/ 孔雀草(クジャクソウ)
主に小さめの品種で、花は一重咲きや八重咲きがあります。猛暑にはあまり強くない性質です。
メキシカンマリーゴールド
和 名:細葉紅黄草(ホソバコウオウソウ)/ 細葉孔雀草(ホソバクジャクソウ)
名前のとおり、細く繊細な葉が茂り、花もたくさん咲かせます。夏の暑さに弱い性質があります。
ポットマリーゴールド
食用やハーブ、エディブルフラワーとして流通しているマリーゴールドと混同される、「キンセンカ(金盞花)」という植物があります。
主に、「ポットマリーゴールド」や、「カレンデュラ」、「トウキンセンカ」と言った名前で、食用のマリーゴールドとして流通していますが、これは別種の植物です。
どちらも同じキク科の植物で、花も似ていますが、キク科アレルギーを持つ人は、アレルギー反応を起こす場合もありますので、飲用や使用の際は注意しましょう。
マリーゴールドのコンパニオンプランツ
マリーゴールドが根から出す成分は、植物によって有害な線虫(特にネグサレセンチュウ)にとって毒性があり、線虫防除効果があります。
マリーゴールドと一緒に作物などを植えることで、害虫被害を減らしたり、風味を増したりといった良い効果を生み出すコンパニオンプランツとしても利用されています。
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マリーゴールドの詳細情報
園芸分類 | 草花 |
性質 | 一年草 |
開花時期 | 6月〜10月 |
花色 | 黄色・オレンジ色・他 |
栽培難易度 | |
耐寒性 | 弱い |
耐暑性 | 強い |
耐陰性 | 普通 |
マリーゴールドの詳しい育て方
マリーゴールドはメキシコ原産です。「アフリカンマリーゴールド」や「フレンチマリーゴールド」という名前が付いていますが、アフリカやフランスは原産地ではなく、ヨーロッパに広まった際にその名前が付いたとされています。
また、日本には江戸時代に渡来したと言われています。栽培は比較的簡単で、豪華な花姿といろいろな利用法から、日本の家庭でもよく栽培されています。
マリーゴールドの種まき
種まきの適期は4月〜5月頃で、発芽温度は15℃〜20℃です。用土は赤玉土に腐葉土を混ぜたものか、市販の花の培養土などを使用しましょう。
種をまいたら5mm程覆土して水やりをしたら、明るい日陰で管理しましょう。発芽日数は5日〜7日程で、発芽したら、日当たりが良く風通しの良い場所に移動しましょう。本葉が2〜3枚出てきたら混み合った芽を間引きましょう。
マリーゴールドの苗植え
苗植えの適期は4月〜5月頃です。ポットから根鉢を崩さないように取り出し、浅めに植え付けてたっぷりと水やりをしましょう。日当たりが良く風通しの良い場所で管理しましょう。地植えの場合、元肥として緩効性化成肥料を混ぜ込みましょう。
マリーゴールドの水やり・肥料
マリーゴールドは過湿が苦手なので、乾燥気味に管理しましょう。鉢植えの場合は、土がしっかりと乾燥したら水やりをしましょう。地植えの場合は、降雨で問題ありません。また、水やりの際、花に直接水がかからないようにしましょう。
マリーゴールドは花が咲く期間に肥料を与えないと、エネルギー切れで花が咲かなくなりますので、開花している期間は、月2回薄めた液体肥料を与えましょう。また、真夏の元気がなくなった時は肥料を与えないようにしましょう。
マリーゴールドの害虫や病気
害虫はハダニやヨトウムシが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がってしまうので、見つけたら取り除き、殺虫剤を散布して防除しましょう。
病気は灰色カビ病があります。茎や葉に灰色のカビが発生します。梅雨時期などの多湿が原因で発生しやすくなりますので、風通しをよくすることが大切です。発生した葉茎は切り取り、殺菌剤で被害を食い止めましょう。
マリーゴールドの剪定
マリーゴールドの花は開花すると1週間〜2週間で萎んでしまうので、萎んだ花はすぐに摘み取りましょう。
また、真夏の暑い時期は生育が止まるので、全体的に切り戻してあげると秋にまた花が咲きます。
マリーゴールドの誕生花・花言葉
マリーゴールドは「6月5日」「7月18日」「8月20日」「9月2日」の誕生花です。
マリーゴールドの花言葉は「嫉妬」「絶望」「悲しみ」です。
黄色いマリーゴールドの花言葉は「健康」です。
オレンジ色のマリーゴールドの花言葉は「真心」「予言」です。
アフリカンマリーゴールドの花言葉は「逆境を乗り越えて生きる」です。
フレンチマリーゴールドの花言葉は「いつも側に置いて」です。
お花のある生活
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マリーゴールドのまとめ
マリーゴールドは春から秋までと花期が長く、花姿も可愛いので人気があります。また、育てやすく虫除け効果もあるのでとても重宝する草花の一つです。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非マリーゴールドを育ててみてはいかがでしょう!