マユミの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

マユミの果実

こちらでは、マユミの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

マユミとは

マユミのピンクの果実

 

植物名   マユミ


学 名   Euonymus hamiltonianus


和 名   檀 / 真弓 / 檀弓


別 名   山錦木(ヤマニシキギ)


英 名   Japanese spindle tree


科 名   ニシキギ科


属 名   ニシキギ属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

マユミの特徴

マユミの紅葉

 

マユミの木は樹高5m程になるニシキギ科の落葉小高木です。秋になるとたくさんの果実と種子、きれいな紅葉が楽しめる樹木です。

マユミの花は雌雄異株で、前年に出た枝の基部に集散花序をなして、5月〜6月頃に径1cm程の4花弁で淡い緑色の小花をたくさん咲かせます。

マユミの葉は対生する単葉で、長さ5cm〜15cm程の長楕円形で、葉脈がハッキリと見えて縁には鋸歯(きょし)があります。秋には葉が緑色〜黄色〜紅色に紅葉しますが、環境によっては黄色や橙色になる場合もあります。

マユミの果実は四角形の蒴果で、枝にぶら下がるように付き、秋頃に熟すと果皮が4つに裂けて、赤い種子が4つ出てきます。この種子は鳥などが好んで食べますが、毒があり人間は食べられません。また、この果実は品種によって白や薄紅色、濃紅色があります。

 

マユミの利用方法と毒性について

マユミの枝には柔軟性があり、よくしなるため、古くから弓の材料として利用されていたことが樹木名の由来と言われています。

また、昔は和紙の材料としても使われていたり、現在でも印鑑や櫛の材料に利用されています。

マユミの新芽は、山菜として天麩羅やおひたしとして食べられていますが、種子は少量でも嘔吐下痢など、大量に摂取すると筋肉の麻痺などを引き起こす毒成分があり、食べないように注意してください。

 

マユミとコマユミ

マユミと「ニシキギ(錦木)」の交雑種と言われる樹木に「コマユミ(小檀)」があります。小さいマユミという意味合いで付けられた名前ですが、葉の形状や実の様子など、樹木の性質は基本的にニシキギと同じです。

見分け方としては、ニシキギの特徴でもある、枝のコルク質の「翼」ができるものをニシキギ、「翼」できないものをコマユミと呼んでいます。

 
 

天然記念物のマユミ

日本国内には樹齢数百年以上の天然記念物に指定されているマユミが多数あり、その一部をご紹介します。

県・市指定の天然記念物

  • 福島県郡山市の「舘の大マユミ」
  • 長野県中野市の「柳沢のマユミ」
  • 長野県安曇野市の「矢原社宮地のマユミ」
  • 島根県飯石郡飯南町の「都加賀のマユミ」
  • ※山口県下関市の「蓋井島のヒゼンマユミ群落」
  • ※長崎県諫早市の「天初院のヒゼンマユミ群生地」
 
肥前マユミ

※ヒゼンマユミ(肥前マユミ)は、長崎県で発見されたマユミの近縁種で、マユミが葉が落ちる落葉樹なのに対し、ヒゼンマユミは常緑樹になります。ヒゼンマユミの特徴は、葉が厚く光沢があり、果実は黄褐色で、中の種子はオレンジ色になります。

 

マユミの詳細情報

園芸分類庭木・盆栽
性質落葉小高木
開花時期5月〜6月
花色薄緑色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性普通
 
 

マユミの詳しい育て方

白いマユミの果実

マユミは日本と中国が原産で、国内では北海道から本州、四国、九州の山地に自生しています。花よりも、秋の紅葉と果実や種子を楽しむ樹木として、庭木や盆栽などで古くから親しまれています。

 

マユミの苗植え

苗植えは落葉している3月頃が適期です。日当たりが悪くても育ちますが、花や実付きが悪くなるので、日当たりが良い場所に植えましょう。

用土は赤玉土に腐葉土と堆肥を混ぜたものが良いでしょう。水はけをよくするために山高に植え付け、たっぷり水やりをしましょう。

 

マユミの水やり・肥料

根付くまでは表面が乾いたら水やりをし、根付いてからは降雨で問題ありません。ただし、乾燥には弱いので、夏の乾燥している時はたっぷり水をやりましょう。

肥料が多いと花や実付きが悪くなりますので控えめに与えましょう。与える場合は、2月頃に油粕8と骨粉2を混ぜたものを根元に少々与えましょう。

 

マユミの害虫や病気

害虫はアブラムシやカイガラムシなどが発生することがあります。食害されると株が弱ることもありますので、カイガラムシは見つけたらブラシなどで落とし、薬剤散布で防除しましょう。

マユミは病気の心配は特にありません。

 

マユミの剪定

マユミは放任していてもあまり樹形が乱れず、自然樹形でも楽しめる樹木です。マユミは芽を出す力が強く、枝分かれしやすいので、あちこちの枝を切ると、切ったところから芽を出し不格好になってしまいます。

剪定をする場合は、落葉期の12月〜翌2月頃に、混み合った枝や間延びした枝を切る程度で大丈夫です。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

マユミの誕生木・誕生花・花言葉

マユミの花

 

マユミは「11月24日」の誕生木です。

マユミは「10月24日」「10月31日」「11月11日」の誕生花です。

マユミの花言葉は「艶めき」「あなたの魅力を心に刻む」です。

 

マユミのアーティフィシャルグリーン

マユミの木
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
 あっちゃん
 

本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

マユミのまとめ

マユミの果実と枝

マユミはいかがでしたか?
マユミは可愛い果実と種子や、時期により変化する紅葉など庭木としてだけでなく、盆栽としても楽しめる樹木です。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非マユミを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん