ムクゲの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ムクゲの花

こちらでは、ムクゲの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
 あっちゃん
 
 

この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

ムクゲとは

ムクゲのピンクの花

 

植物名   ムクゲ


学 名   Hibiscus syriacus


和 名   木槿


別 名   波知須(ハチス)


英 名   Rose of sharon


科 名   アオイ科


属 名   フヨウ属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

ムクゲの特徴

ムクゲの木

 

ムクゲは樹高3m〜4m程になるアオイ科の落葉低木です。日本では7月〜9月頃に美しい花を咲かせ、夏の茶花として欠かせないお花です。

ムクゲの幹は、灰白色で直立してよく枝分かれします。若い枝には星状毛があり、しなやかで強く上方に伸びます。

ムクゲの花は枝先の葉腋に単生し、径10cm程の5弁で一重咲き、八重咲き、半八重咲きがあり、花色は白やピンク、紫、水色などさまざまで、中心部が濃色の底紅となるものが多く、雌しべの花柱が長く突き出ます。

 
ムクゲは一日花?

・ムクゲの花は朝に花が開き、夕方にしぼむ「一日花」と言われています。ですが実際には、一日でしぼんでしまう花もありますが、翌日も開花して2日以上咲いている花もあります。

 

・また、一輪の花がすぐにしぼんでも、木全体では次々に花が開花するので、比較的長い期間お花を楽しめます。

 

ムクゲの葉は互生する単葉で、長さ4cm〜10cm程の卵形で、3浅裂して3~5脈が目立ちます。葉は柔らかく、裏面に星状毛があり、縁には粗い鋸歯(きょし)があります。

ムクゲの果実は卵形の蒴果で、長さ2cm程になり、星状毛を密生させて、熟すと5裂します。種子は偏平な腎臓形の黒紫色で、背面の縁に沿って長い毛が密生しています。

 

ムクゲの利用

ムクゲは、花持ちがよくないため花展などには向いていませんが、生け花に使われたり、茶道では夏の茶花の定番として用いられています。

ムクゲの樹皮を乾燥させたものは「木槿皮(もくきんぴ)」、蕾を乾燥させたものを「木槿花(もくきんか)」として生薬に使用されています。

また、ムクゲは韓国の国花や国章にも用いられ、ホテルの各付けの星の代わりや、勲章の最高位にもムクゲが用いられています。

 
 

ムクゲと似ている樹木

ムクゲとよく似た樹木に、同属の植物「フヨウ(芙蓉)」があります。フヨウとムクゲの簡単な見分け方としては、葉っぱです。

ムクゲの葉は、小さめで細い卵形をしていますが、フヨウの葉は大きく掌を広げたような形をして、明るい緑色をしています。また、雌しべの先端が曲がっているので、よく見ると見分けられます。

他には、同属の「ハイビスカス」も花が似ていますが、ハイビスカスの花は、雄しべが柱頭の先端の方に付き、雄しべと雌しべに色が付く事が多いため、見分けることができます。

 

ムクゲの詳細情報

園芸分類庭木・生け花
性質落葉低木
開花時期7月〜9月
花色白色・ピンク色・他
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性やや弱い
 
 

ムクゲの詳しい育て方

ムクゲの白い花

ムクゲは中国の原産で、日本へは平安時代には植えられていたと考えられ、江戸時代頃から数多くの園芸品種が栽培されています。国内では北海道、本州、四国、九州に分布していて、主に庭木や街路樹、公園樹として植栽されています。

 

ムクゲの苗植え

苗植えの適期は12月〜翌3月頃です。日当たりがよく風通しの良い場所で育てましょう。日当たりが悪いと花付きが悪くなってしまいます。

用土は特に選びませんので、鉢植えの場合は花と野菜の培養土を使用し、庭植えの場合は、植える場所に腐葉土を混ぜてあげましょう。

庭植えの場合は、根鉢より一回り大きく穴を掘り、緩効性化成肥料を元肥として混ぜ合わせて、根鉢を崩さずに植え付けたら、たっぷりと水やりをしましょう。

 

ムクゲの水やり・肥料

庭植えの場合、植え付けてから根付くまでの1ヶ月程度は、土が乾いたら水やりをしましょう。根付いてからは降雨で問題ありません。鉢植えの場合は、土が乾燥したら水やりをしましょう。

肥料は、開花前の6月~7月頃に緩効性化成肥料を少量与えると花付きが良くなります。冬には寒肥として、油かすなどの有機肥料を与えましょう。

 

ムクゲの害虫や病気

害虫はアブラムシ、ハマキムシ、ハダニ、ワタノメイガ、テッポウムシなど発生することがあります。害虫に食害されると株が弱り、花数が減ってしまうので、見つけたらすぐに取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

ムクゲは病気の心配は特にありません。

 

ムクゲの剪定

ムクゲは春に伸ばした枝に花芽を付けますので、落葉している11月〜3月頃が剪定の適期です。ムクゲは芽吹く力が強いので、短く刈り込んでしまってもすぐに芽吹きます。

高さを抑えたい場合は短く刈り込み、樹形のバランスを考えて、伸びすぎた枝や混み合っている枝を元から切り落としていきましょう。

また、ムクゲはひこばえが非常に出やすく、放っておくと樹形が乱れてしまうので、ひこばえは地際から適宜切り取りましょう。

 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ムクゲの誕生木・誕生花・花言葉

ムクゲの花の拡大

 

ムクゲは「8月5日」の誕生木です。

ムクゲは「2月22日」「3月22日」「8月26日」「9月11日」の誕生花です。

ムクゲの花言葉は「信念」「新しい美」です。

「信念」という花言葉は、ムクゲの古い学名が「Althaea frutex(低木のタチアオイ)」で、タチアオイというのは中世の時代に十字軍によりシリアから運ばれてきたことが由来と言われています。

「新しい美」という花言葉は、ムクゲは新たな花が次々と咲き続けることに由来すると言われています。

 

ムクゲのアーティフィシャルグリーン

ムクゲの花と蕾
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
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本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

ムクゲのまとめ

ムクゲの花

ムクゲはいかがでしたか?
ムクゲは古くから栽培され、次々と花を咲かせるため花期が長く楽しめて、園芸品種も多くあり人気の樹木です。
育てるのは比較的簡単なので、みなさんも是非ムクゲを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
 あっちゃん