レンゲツツジ(蓮華躑躅)の植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

レンゲツツジのオレンジと黄色

こちらでは、レンゲツツジ(蓮華躑躅)の植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
 あっちゃん
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この記事の監修者

造園職人あっちゃんプロフィール

レンゲツツジとは

レンゲツツジの木

 

植物名   レンゲツツジ


学 名   Rhododendron molle subsp. japonicum


和 名   蓮華躑躅


別 名   オニツツジ / ウマツツジ / ベコツツジ


英 名   Japanese azalea


科 名   ツツジ科


属 名   ツツジ属


 

アーティフィシャルグリーン【グリーンピース】

 

レンゲツツジの特徴

レンゲツツジの開花

 

レンゲツツジとは、樹高1m〜2m程になるツツジ科の落葉低木です。日本では4月〜6月頃に開花します。

レンゲツツジの花は、葉の展開と同じ頃に枝先に数個の花を付けます。花冠は径5cm〜8cm程の漏斗状で、縁は5中裂し、花色は朱橙色で、雄しべは5本あります。花が鮮黄色のものを「キレンゲツツジ」と呼び、濃い朱色のものを「カバレンゲツツジ」と呼びます。

レンゲツツジの葉は互生する単葉で、長さ5cm~10cm程の長楕円形になり、表面は濃緑色で、縁には細毛があり、シワができて波打つようになります。

レンゲツツジの果実は蒴果で、長さ2cm〜3cm程の楕円形で、白や褐色の毛が生えて、枯れた花柱が長い間貼り付いています。10~11月に熟すると5裂して小さな種子を飛ばします。

 

レンゲツツジの毒性

レンゲツツジは、木全体に「グラヤノトキシン」や、「ロードジャポニン」などの痙攣毒を含み、摂取すると呼吸停止を引き起こすこともある有毒植物です。牛や馬にとっても有毒なため、レンゲツツジの群生地になっている牧場も多くあります。

花の蜜も有毒であり、蜜を子供が吸ったり、ペットが食べてしまうことがないよう注意が必要です。このため、日本の養蜂業者はレンゲツツジが自生している場所では蜂蜜を採集しないか、開花期を避けて蜂蜜を採蜜しています。

 

レンゲツツジの名前

レンゲツツジという名前は、蕾や花が輪状に並ぶ様子を「蓮華(ハスの花)」に見立てたことから名付けられました。また、上記の通り有毒であることから、「オニツツジ」「ドクツツジ」とも呼ばれ、牛や馬にも害を与えることから「ウマツツジ」「ベコツツジ」などとも呼ばれています。

 
 

天然記念物のレンゲツツジ

日本国内には数十万株のレンゲツツジの群生地があり、天然記念物に指定されている場所もあります。その一部をご紹介します。

国指定の天然記念物

  • 群馬県吾妻郡嬬恋村の「湯の丸レンゲツツジ群落」
  • 山梨県富士吉田市の「躑躅原のレンゲツツジ及びフジザクラ群落」
 

レンゲツツジの詳細情報

園芸分類庭木
性質落葉低木
開花時期4月〜6月
花色朱橙色・他
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性普通
耐陰性やや弱い
 
 

レンゲツツジの詳しい育て方

キレンゲツツジの花

レンゲツツジは日本の原産で、北海道、本州、四国、九州に分布しています。主に、日当たりの良い草原などに自生しています。花を観賞するために古くから栽培され、庭園樹としてもよく用いられ、多くの園芸品種の原種としても知られています。

 

レンゲツツジの苗植え

苗の植え付けは落葉期の12月〜翌3月頃が適期です。日当りの良い場所が好みですが、西日や真夏の直射日光で乾燥すると株が弱ってしまうため、午前中に日が当たる半日陰が適しています。日陰ではあまり成長せず、花が付かなくなってしまいます。

用土は水はけがよく、適度な保水力を兼ね備えた酸性土が適しています。腐葉土や鹿沼土に、ピートモスを混ぜたものに植え付けましょう。鉢植えの場合は、根鉢より一回り大きな鉢に植え付けて、2〜3年毎に一回り大きな鉢に植え替えをしましょう。

 

レンゲツツジの水やり・肥料

レンゲツツジは乾燥が苦手です。庭植えの場合は、根付いた後は降雨だけで問題ありませんが、夏場に極端に乾燥すると、株が弱ってしまうため、夏場は水やりをしましょう。鉢植えの場合は、土が乾燥したら水やりをしましょう。冬は控えめに与えましょう。

肥料はお礼肥として6月頃と、9月頃に緩効性化成肥料を与えましょう。

 

レンゲツツジの害虫や病気

害虫はハダニ、ツツジグンバイムシ、ベニモンアオリンガなどが発生することがあります。食害されると観賞価値が下がったり、株が弱ってしまうため、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

レンゲツツジは病気の心配は特にありません。

 

レンゲツツジの剪定

レンゲツツジは開花前後に新梢を伸ばし始め、夏の間に翌年開花する花芽を枝先に作ります。このため、剪定作業は5月〜6月の花後の早い時期に行いましょう。

ただし、レンゲツツジは枝数が少なく、放任しても自然と樹形が整うため、あまり剪定の必要はありません。枝を切る場合は、刈り込むのではなく、徒長枝や枯れ枝、混み合っている枝などを切り取る程度で大丈夫です。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

レンゲツツジの誕生木・誕生花・花言葉

レンゲツツジの花の拡大

 

レンゲツツジは「5月2日」の誕生木です。

レンゲツツジは「4月16日」の誕生花です。

レンゲツツジの花言葉は「情熱」「堅実」です。

 

レンゲツツジのアーティフィシャルグリーン

レンゲツツジのオレンジと黄色
 
みなさん、アーティフィシャルグリーンをご存知でしょうか?
アーティフィシャルグリーンとは、天然素材を使って、本物そっくりに作られた植木や花、観葉植物のことです。
 あっちゃん
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本物の樹木とは違い、アーティフィシャルグリーンだけの魅力やメリットがたくさんあります。

こんなメリットが!

  • 樹木の種類や大きさ、樹形、鉢などお好みのオーダーメイドが可能です。
  • 落ち葉や害虫、病気の心配もなく、お部屋を汚しません。
  • 日光に当てなくても枯れないので、置き場所を選びません。
  • 天然の樹木と違い、枯れる心配がなく水やりや剪定など、お手入れの手間がありません。
  • 光触媒加工を施すと、目に見えないウイルス・雑菌・悪臭・カビ菌などを分解して、空間をキレイにする効果もあります。
 

ホームセンターなどで販売している造花やアーティフィシャルは、どうしても偽物とわかってしまい、観賞価値がありません。

 
これはもう本物です!

グリーンピースのアーティフィシャルグリーンは、日本の職人が国内で作る業界最高のクオリティです。近くで見ても本物と見間違うほどの圧倒的クオリティで、景観や観賞価値を損ないません。

 

お好みの樹木をお好みの大きさにオーダーメイドも可能で、天然木を使ったMADE IN JAPANのアーティフィシャルグリーンは個人のご自宅をはじめ、さまざまな商業施設や有名施設でも採用され、多くの方に楽しまれています。実際の施工例などもご紹介しておりますので、ぜひ下のページも御覧ください。

 
 

レンゲツツジのまとめ

レンゲツツジの群生

レンゲツツジはいかがでしたか?
レンゲツツジは鮮やかな朱橙色の花をたくさん咲かせ、群生している姿はとても綺麗で、見ごたえがあります。花色の違うものもあり、庭木としても植栽されています。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非レンゲツツジを育ててみてはいかがでしょう!
 あっちゃん
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