ローズマリーの植物図鑑と育て方をわかりやすく解説

ローズマリーの葉

こちらでは、ローズマリーの植物図鑑と育て方を私の経験を元にわかりやすく解説します。
造園業者とフラワーショップ店長が監修した、植物の特徴から詳しい育て方やお手入れ方法、収穫方法、植物の写真や誕生花、花言葉までさまざまな情報をご紹介します。
MIDORI
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この記事の監修者

フラワーショップ店長【ミドリ】プロフィール

ローズマリーとは

ローズマリーのドライ

 

植物名   ローズマリー


学 名   Rosmarinus officinalis


和 名   迷送香(マンネンロウ)


英 名   rosemary


科 名   シソ科


属 名   マンネンロウ属


 

グリーンライフイノベーションの画像2

 

ローズマリーの特徴

ローズマリーの花

 

ローズマリーは樹高2m程になるシソ科の常緑低木です。清々しい香りが特徴のハーブです。

ローズマリーは4月〜5月頃に花を咲かせます。花は前年の枝の上部葉腋に総状花序を伸ばし、口唇形の白色やピンク色、青紫色の小さい花をたくさん付けます。また、品種によっては冬咲きのものもあります。

ローズマリーの葉は対生する単葉で、長さ1cm〜4cm程の線形で厚みがあり、縁が裏側に巻き込みます。葉の裏面は密に白い綿毛が生えてフェルト状です。

 

ローズマリーの利用

ローズマリーは、古代から薬用に用いられています。ローズマリーをアルコールと共に蒸留したローズマリー水(ハンガリーウォーター)は、薬用酒として使用され、のちに香水として利用されました。

食材としては、甘い芳香と爽やかなほろ苦さがあり、消臭効果や抗菌作用、抗酸化作用があるため、肉の鮮度を長持ちさせることから、ヨーロッパでは古くからラム、豚肉、青魚などクセの強い素材の匂い消しに使用されています。

ローズマリーは枝葉に触るだけで手に香りが移るほど芳香に富んでいることもあり、鶏肉・白身魚・じゃがいもなど淡泊な素材の香り付けなどに用いられ、カレーやポトフ、アイントプフなどのスパイスとしても利用されています。

また、乾燥ローズマリーを95%エタノールで抽出したもの(精油は含まれない)には、高い抗ウイルス活性、抗酸化活性が認められ、その消臭効果が商用消臭剤に使用されているほか、水蒸気蒸留法で抽出した精油も、薬として利用されています。

 
 

ローズマリーの神話①

ローズマリーは若返りのハーブとして知られ、当時77歳だったハンガリーのエリザベス王妃が痛風の痛みに耐えながら寂しい日々を過ごしていたある日、天使が現れ、ローズマリーを使った化粧水の作り方を教えたそうです。その化粧水で若さを取り戻すと、その若さと美貌に恋したポーランド王に求婚され、結婚したという物語があります。

この化粧水の作り方は、今もウィーン王立図書館に保存されているそうです。

 

ローズマリーの神話②

ヨーロッパでは教会、死者、生者を悪魔から守る神秘的な力を持つと言われ、結婚式や葬儀に用いたとされ、古い習慣では結婚式の前に赤やピンクの華やかなリボンで飾られたローズマリーの花束を「永遠の愛の証し」として、花婿に届けたそうです。

また、ローズマリーの枝を枕の下に入れて寝ると、夢の中に未来の花婿が現れるなど、多くの伝説があります。

 
 

ローズマリーのコンパニオンプランツ

ローズマリーと一緒に作物などを植えることで、害虫被害を減らしたり、風味を増したりといった良い効果を生み出すコンパニオンプランツとしても利用されています。

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ローズマリーの詳細情報

園芸分類ハーブ
性質常緑低木
開花時期4月〜5月
花色白色・ピンク色・青紫色
栽培難易度
耐寒性強い
耐暑性強い
耐陰性普通
 
 

ローズマリーの詳しい育て方

ローズマリーの鉢植え

ローズマリーは地中海沿岸地方原産で、非常に強健なため乾燥した痩せ地でも育ちます。また、さまざまな品種があり、上に真っ直ぐ伸びる木立性と地面を這うように伸びる匍匐性(ほふくせい)と、縦にも横にも伸びる半匍匐性があります。

 

ローズマリーの置き場所

ローズマリーは日当たりが良く風通しの良い場所が好みで、日光にたくさん当てた方が花付きが良くなります。真夏の日差しや乾燥にも強いので比較的管理する場所には困りませんが、寒冷地では冬越に防寒が必要です。

 

ローズマリーの苗植え

苗植えの適期は4月〜5月と9月〜10月頃です。用土は排水性の良い土壌を好みますので、市販のハーブ用の培養土を使いましょう。地植えの場合は腐葉土をたっぷり混ぜて水はけを良くし、植え付けたらたっぷり水やりをしましょう。

 

ローズマリーの水やり・肥料

根付くまでは表面が乾いたら水やりをしましょう。根付いてからは降雨で問題ありません。鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから2~3日後にたっぷり水やりをしましょう。

肥料はほとんど必要ありませんが、花付きが悪い時や、耐寒性を高めたい時は、秋頃に緩効性化成肥料を少量与えましょう。

 

ローズマリーの害虫や病気

害虫はアブラムシやハダニ、カイガラムシなどが発生することがあります。食害されると風味が落ちてしまうので、見つけたら取り除き、薬剤散布で防除しましょう。

病気はうどんこ病があります。うどん粉をまぶしたように白っぽくなり、他の葉っぱへ感染していきますので、病気の葉は全て取り除き、殺菌剤を散布して被害を食い止めましょう。

 

ローズマリーの剪定

剪定の適期は4月〜10月頃で、放任すると枝が垂れ下がり樹形が乱れてきますので、伸びすぎた枝や混み合っている枝、枯れ枝、弱った枝などを剪定しましょう。

また、ローズマリーは過湿に弱いので、梅雨時期や夏場など、風通しを良くするためにマメに剪定をしましょう。剪定した枝は料理だけでなく、リースやクラフトにも利用できます。

 

ローズマリーの収穫

ローズマリーの収穫は通年できますが、冬に大量に収穫すると弱ってしまうことがあります。

 

グリーンライフイノベーションの画像1

 

ローズマリーの誕生花・花言葉

ローズマリーの花

 

ローズマリーは「1月13日」「1月21日」「4月23日」「5月9日」「5月27日」「9月17日」「9月20日」「10月6日」「11月15日」「11月22日」の誕生花です。

ローズマリーの花言葉は「追憶」「記憶」「貞節」「誠実」「親切」「思い出」「私を思って」「変わらぬ愛」「静かな力強さ」「あなたは私を蘇らせる」などがあります。

ローズマリーには、さまざまな言い伝えや伝説があり、たくさんの花言葉があります。

 

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ローズマリーのまとめ

ステーキにローズマリー

ローズマリーはいかがでしたか?
ローズマリーは食用から化粧品まで幅広く利用されているハーブの一つです。観賞用のグランドカバーとしても人気があります。
育てるのはそんなに難しくないので、みなさんも是非ローズマリーを育ててみてはいかがでしょう!
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